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国立代々木競技場(東京・原宿/明治神宮前)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します【第一体育館・第二体育館】

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この記事の内容

初めて「国立代々木競技場」のライブに訪れる人を対象に、会場までの行き方施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

東京オリンピックに合わせ完成した丹下健三氏設計の名建築。
床面のアリーナ利用が可能になり、各種スポーツ大会やコンサート会場としての利用が可能になりました。

国立代々木競技場は、1964(昭和39)年に東京オリンピックが開催されることに伴い、水泳や柔道で使用できる2万人規模の屋内総合競技場を建設する計画により誕生しました。

建設予定地は、計画が持ち上がった当時、在日アメリカ軍に接収されており、交渉の末、現在の会場周辺にあった「ワシントンハイツ」というアメリカ空軍やその家族のための団地に、選手村とともに建設されることが決まりました。

建設にあたっては、文部大臣管轄の協議会のもとで検討が進められ、最終的に決まった基本設計や実施設計を行う設計者を、当時の日本建築界を代表する丹下健三氏(建設・総合意匠)、坪井善勝氏(構造)、井上宇市氏(設備)の3者に委嘱しました。

オリンピック前年の1963(昭和38)に始まった建設工事は、本館(第一体育館)を清水建設㈱、別館(第二体育館)を㈱大林組が受注し、数多くの問題に遭遇しながらも、上記3氏のもとで、当時の建築ノウハウを総動員して進められました。

そしてオリンピック開幕直前の1964(昭和39)8月末、前例のない「高張力による吊り屋根方式」という極めて複雑な構造を持った建物が完成しました。

オリンピック後は、第一体育館は夏のプール、冬のアイススケート場としての設備機能のほか、各種スポーツの国際大会の会場として使用されるようになりました。

その後、ワールドカップバレー大会等の会場として使用される際に、プールやスケート場の敷地をフロアーに転換して実施することで、多目的施設としての利用が可能になり、1983(昭和57)年に第一体育館で初めてのコンサートが行われ、「文化施設」としての顔も持つようになりました。

以降も幾度かの大規模な改修工事を行いながら、現代の巨匠が残した名建築はその立地条件を活かして、スポーツやコンサートをはじめ様々なイベントが開催されるランドマーク施設として、現在に至っています。

国立代々木競技場までのアクセス

出典:国立代々木競技場公式サイトより

会場の最寄り駅は、原宿駅渋谷駅明治神宮前駅代々木公園駅の主に4つ。会場名にもなっている代々木駅ではないことに注意しましょう。

それぞれの最寄り駅までの交通手段は上の表のとおりですが、ライブ遠征の点から考えると、東京駅品川駅でJR在来線に乗り換え、駅からの移動時間も短い「原宿駅」へ向かう方法が、最も便利です。

新幹線の紙のチケットを購入した場合、乗車券が「東京(都区内)」となっていれば、原宿駅まで別途運賃を支払う必要もありません。

原宿駅下車後は、徒歩約5分で会場の「原宿門」に到着します。

参考に、東京メトロ千代田線の明治神宮前駅からも同じく徒歩約5分、JR・地下鉄の渋谷駅からは徒歩約15分かかります。宿泊先のホテルなどが沿線にある場合は、利用を検討しましょう。

品川駅または東京駅から原宿駅へ

関西や名古屋から東海道新幹線で向かう場合は、品川駅で下車しましょう。品川駅から山手線で、最寄りの原宿駅に向かいます。

新幹線品川駅のホームです。JR在来線の乗り換え口に移動します。

案内に従い、乗り換え改札を通過します。

在来線への連絡通路を直進します。

山手線(渋谷・新宿方面)は3番線から発車します。

山手線に乗り換えます。

原宿駅は品川駅から6駅目で、運賃は片道180円です。

所要時間は約15分で、原宿駅に到着しました。

改札へ向かいましょう。

原宿駅から会場までの徒歩ルート

出典:国立代々木競技場公式サイトより

原宿駅を下車した後から、会場の「原宿門」を通るルートで紹介します。

原宿駅の改札口です。ひとまず外に出ましょう。

案内に従い、西口方面に移動します。

降りた先には、明治神宮の森が広がっています。

そのまま道なりに進み、案内表示を確認しながら進みましょう。

ほどなく歩道橋に差し掛かるので、そのまま上がります。

上がった先の左側に、会場の建物(第一体育館)が見えます。

そのまま歩道橋の反対側に移動し、原宿門をくぐりましょう。

徒歩約5分で会場に到着です。後は公演ごとの席の案内表示に従い、会場内に移動しましょう。

国立代々木競技場はこんな所

出典:国立代々木競技場公式サイトより

国立代々木競技場には、原宿駅に近い北東側に本館の第一体育館渋谷駅に近い南西側に別館の第二体育館があるほか、フットサルコートや室内水泳場などの施設があります。

北側が代々木公園、東側がJR山手線、そして西側がNHK放送センター・NHKホールに囲まれた敷地内にあります。

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吊り屋根構造が特色の第一体育館

原宿口側から渋谷口側のステージを望む

第一体育館は楕円形を斜めに半分に切ってずらしたような形をしており、そのずれた断面部分の北側に原宿口、南側に渋谷口があり、重なっているほぼ円形の部分に、アリーナ席スタンド席が設置されています。

コンサートが行われる場合、南側の渋谷口側にステージが作られるため、多くが北側の原宿口がメインエントランスになります。

第一体育館の総客席数は最大で12,898席。内訳はスタンド席が最大で8,636席アリーナ席が最大4,124席来賓席が34席車椅子席が104席となっています。

座席はアリーナ席1階スタンド席2階スタンド席の三層構造です。

来賓席(34席)は1階南スタンド席の中央にあり、最大で70席まで拡張が可能なため、70席になった場合の総客席数は12,934席になります。

首都圏のコンサート会場のキャパとしては、さいたまスーパーアリーナ横浜アリーナ日本武道館に次ぐ規模を誇ります。

エントランスから座席まで

原宿口

原宿口が公演のエントランスになっている場合の、座席までの順路について紹介します。

駅から原宿門を通ったところにある広場が待機スペースになっているので、開場時間になると整理入場が始まります。

入った先の玄関ホール内に、演者へのお祝いの花が飾られているスペースがあります。また、その奥の上りスロープからは、2階南スタンド席に行くことができます。

正面の案内を右に曲がると、右回りに北から南に向かって、1階・2階の北スタンド席に進むスロープがあります。

ステージ構成により配席の変わるアリーナ席

アリーナ席はスタンド席とは異なり、が、会場の原宿門を入って右手の方に専用の入口があり、係員の誘導を受けて入ります(先ほどのアクセスの所で案内板がちらっと映っていたかと思います)。

公演ごとのステージ構成によりますが、ステージの手前から「Aブロック」→「Bブロック」→「Cブロック」等の順に分かれていることが多いようです。

横から見たAブロック前方とステージ
Aブロック最前付近
Cブロック後方付近
Cブロック(中央ステージ寄り)

基本正面のステージ近くに配席されるAブロックの方がいい席ということになりますが、アリーナ中央や移動のための通路が設置される場合、後方でも運よく演者が近くに移動してパフォーマンスをしてくれることもあります。

座席

アリーナ席の座席は、フロアをシートで覆い、並べられています。

形状は日本武道館などのアリーナ席と同じようなスチールフレームの固定脚で、座り心地は可もなく不可もなくという感じです。座面と背もたれは青色です。

スタンド席は1階席と2階席に分かれます

スタンド席の客席数は、先ほど述べたとおり、車いす席や来賓席を含め、1階と2階を合わせて8,774席あります。

渋谷口側のステージと原宿口側の入場口を挟んで北と南に分かれており、北スタンドが上手南スタンドが下手に位置します。

第一体育館 パノラマビュー

スタンド席のブロックは1階席、2階席ともに、それぞれA~Lブロックまでの11ブロックあります(※Iブロックはありません)。ここで注意しておきたいのは、アリーナ席と異なり、Aブロックはステージから最も遠い位置になるということです。

ステージに最も近いのはLブロックになりますが、ステージをほぼ真横から見る形に近くなります。また、設備の配置や席の開放状況等により、Jブロック等までしか販売しないこともある点に注意が必要です。

ブロックごとの席配置
北スタンド2階 Fブロック
北スタンド1階 Fブロック
出典:国立代々木競技場公式サイトより

1階・2階の各ブロックの座席列は、場所により異なります。

上記のように、会場のほぼ中央付近にあたるFブロックは、2階席が19列まで、1階席が16列まであるほか、列ごとの座席は12席から16席までになっています。

北スタンド2階 Aブロック
北スタンド1階 Aブロック
出典:国立代々木競技場公式サイトより

一方、ステージから最も遠いAブロックでは、2階席が8列まで、1階席が12列までしかありなく、列ごとの座席は、最上段(北スタンド1階)の2席から1列目の25席までと、席数の差が大きくなっています。

2階スタンドから1階スタンドまでの傾斜です。高低差がしっかり付けられているのがわかります。

2階スタンド1列目付近。通路と1列目は段差が付けられています。

車いす席は、北スタンド・南スタンドともに、2階席の最前列付近に設置されています。

北スタンド 車いす席からの眺め
A・Lブロックを除く各ブロックに配置されています
座席

スタンド席の座席は、青色のスタジアムタイプで、クッションのない硬めの座面・背もたれになっており、背もたれの後ろにカップホルダーが付いています。

長時間着席すると疲れやすいので、折りたためる携帯のクッションシートなどを持参することをおすすめします。

携帯スタジアムシート(参考)
カップホルダー

第一体育館 座席表

出典:Livewaker.comサイトより

VORTEX(ヴォルテックス)

館内の飲食売店「VORTEXヴォルテックス)」が、地下1階の南ロビー・北ロビーと東ランプ(搬入口)のスロープ下で営業しています。

アリーナ席の人は比較的利用しやすいのですが、スタンド席からはいったん下の階まで下りて調達する必要があり、少し手間がかかります。利用する場合は、お手洗いに行ったついでなどに立ち寄りましょう。

競技場内のフットサルコートの近くで同じ名前のレストランも営業しており、 日替わりランチやパスタを楽しむこともできます。

巻き貝のような外観の第二体育館

屋根
出典:公式サイトより
座席・アリーナ
出典:公式サイトより

吊り屋根が特徴の第一体育館に対し、第二体育館円すい状の天井すり鉢状のアリーナが特徴で、上空から見ると、巻き貝のような形状をしています。

第二体育館の客席数は最大4,002席で、内訳はスタンドの固定席が2,803席アリーナ席が最大1,191席(可動席314席分のスペース含む)、車いす席が8席になります。

スタンド席
出典:公式サイトより
可動席
出典:公式サイトより

第一体育館に比べると、コンサート利用は少なめで、本来のスポーツ大会の形状としての利用が多くなっています。

第二体育館 座席表

出典:Livewaker.comサイトより

周辺施設

明治神宮

原宿駅で下車し、西口を出て正面にあるのが明治神宮です。御祭神は第122代天皇の明治天皇と、そのお后である昭憲皇太后です。

1920(大正9)年の創建で、約70万㎡の広大な敷地には、「永遠の杜」を目指して全国から献木された約10万本の木々からなる人工林が広がっています。

初詣時には日本一の参詣客が訪れるほか、結婚式や七五三、厄除け祈願のほか、宝物殿等もあり、国内外からの多数の訪問者で常に賑わっています。

カフェ 杜のテラス

原宿駅西口を出て、明治神宮の入口、会場までのアクセスルート上にあるカフェ「杜のテラス」です。

駅から会場までの飲食施設はそれほどなく、会場内にも簡単な売店しかないので、ここで食事をしてから向かうのに適しています。

木を基調とした店内は、採光もよく明るい雰囲気です。

テラス席からは明治神宮の入口が見えます。

メニューはドリンクやデザートが主体ですが、パンやサンドイッチもあります。

この日は開演前にここでパンとサンドイッチを食べて腹ごしらえをしました。

施設概要・地図

地図