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三重県文化会館(三重・津)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します【大ホール・中ホール・小ホール】

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この記事の内容

初めて「三重県文化会館(三重県総合文化センター)」のライブに訪れる人を対象に、会場までの行き方施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

大中小3つのホールを有し、良質のコンサートを低料金で提供している、県の文化交流ゾーンの中核施設。
公式ホームページの内容が充実していてGOODです♪

三重県文化会館は、1994(平成6)年にオープンした三重県総合文化センターの一角をなす施設で、公益財団法人三重県文化振興事業団が指定管理者として運営しています。

三重県総合文化センターは、会場の文化会館のほか、生涯学習センター男女共同参画センターの3つの建物で構成されています。

出典:三重県総合文化センター公式サイトより

それぞれの建物は色分けされており、ホールのある文化会館は青、図書館等のある生涯学習センターは緑、別名「フレンテみえ」の男女共同参画センターはオレンジになっています。

文化会館

生涯学習センター

男女共同参画センター(フレンテみえ)

3つの施設の間は「広場」でつながっています。文化会館の大ホールと中ホールに面した所は「祝祭広場」、生涯学習センターと男女共同参画センターに面した所は「知識の広場」という名前が付けられています。

知識の広場には、フランスの芸術家ニキ・ド・サンファルが製作した“La Grande Temperance(中庸)”という、人の形をしたモニュメントが立っています。

ドラクエのモンスターに出てきそうなモニュメント

三重県文化会館までのアクセス

出典:三重県総合文化センター公式サイトより

三重県文化会館の最寄り駅は、JR紀勢本線近鉄名古屋線津駅。一応隣りの近鉄江戸橋駅からも徒歩で行けますが、ライブ遠征の点からはJR・近鉄の快速・特急が停車する津駅からのアクセスが基本となります。

津駅までの鉄道ルート

JR名古屋駅からの「快速みえ」ルート

「快速みえ」車両

まずは名古屋駅からJR在来線を使ってアクセスするルートを紹介します。東京駅からの場合は、新幹線でいったん名古屋駅まで来たと想定してください。

JRは、本数は1時間に1本と少ないですが、「快速みえ」という特急料金なし、乗車券のみで利用できる便利な列車があります。

新幹線名古屋駅に着きました。ここからJR在来線に乗り換えましょう。

ホームから在来線への乗り換え改札口に向かいます。

乗り換えは、できれば南側の「広小路口」に向かう改札口を利用しましょう。新幹線で言えば10~16号車が停車するホームを下りたところから向かいます。

改札口を通過してすぐの所にある案内表示を確認。会場のある津駅へは、関西線の「四日市・松阪」方面のホームから出る「快速みえ」に乗車します。

関西線のホームは、新幹線から最も近いところにある12・13番線です。

「鳥羽」行きに乗ります。津駅は4駅目で、所要時間は約53分で到着します。

名古屋駅は始発駅ですが、自由席はすぐに満杯になります。津駅までの乗車券は片道1,290円です。

一応1号車のみ指定席がありますが、自由席と席の作りは同じです。。指定席券は通常期が530円、閑散期が330円です

乗車して50数分後、無事最寄り駅の津駅に到着しました。

津駅はJRと近鉄の共同利用駅で、改札も共通しています。JR線は駅の東口に面しています。

名古屋・大阪からの「近鉄特急」ルート

特急「ひのとり」車両

次に、名古屋駅から近鉄線を利用し、「ひのとり」・「アーバンライナー」等の特急車両で快適に津駅まで向かうルートを紹介します。

先ほどのJR乗り換え口から、そのまま広小路口を目指します。

通路の突き当りまで来たら、左に曲がりましょう。

そのまま直進します。

やがて、右側にスタバやお土産店を見ながら、披露小路口の改札が見えてきます。

広小路口の改札に着きました。改札を出たら、左に曲がります。

ここからは外に出る通常ルートと、左に曲がるバリアフリールートを分けて紹介します。

バリアフリールート

広小路口を出て左に曲がり、さらにまた左に曲がると、コンビニ(キオスク)、駅蕎麦屋、喫茶店が続く細い通路があるので、そこを進んで行きます。

その先に、近鉄線に向かうエレベーターがあります。

下りた先は近鉄名古屋駅の改札方面につながっています。

通常ルート

続いて、まっすぐ進んで広小路口を出る通常ルートを紹介します。名鉄百貨店の建物に続く横断歩道を渡った後、左に曲がり、近鉄線(・地下鉄東山線)のりばへの連絡口に向かいましょう。

連絡口に着いたら、案内に従い階段を下ります。

そのまま左奥に続く近鉄名古屋駅改札への階段を下ります。

下りたところは、すでに近鉄名古屋駅の構内です。

道なりに進むと、近鉄名古屋駅の地下改札口に到着しました。

近鉄の路線図を確認。最寄りの津駅までは、特急「ひのとり」「アーバンライナー」の場合はノンストップ、通常の特急列車の場合は途中、「桑名」「四日市」「白子」に停まり4駅目です。

乗車券・特急券を買って、改札内に入りましょう。

今回私は次発の特急「ひのとり」に乗車しました。

先発の特急「五十鈴川(いすずがわ)」行きの車両です。

通常の特急車両も全車指定席で、特急券が必要です。

こちらは「ひのとり」のプレミアムシートです。「ひのとり」は、乗車券、特急券のほか、専用の特別車両券(レギュラー・プレミアム)が必要になります。

一番豪華な車両なので、設備も充実しています。席ごとに専用のコンセントも当然備え付けられています。

座席シートは電動。背もたれが倒れると、座面もスライドします。

背もたれを倒しても、後ろの席の人に影響のない構造になっており、気を使う必要がないのが地味に有難いです。

先頭のプレミアム車両の特権で、運転席が下にあり、左右の展望に加え、前方の景色も楽しめます。少し余分にお金を払っても、それ以上の快適感があるのでおすすめです。

先頭車の行き先表示です。

ハングル版の津駅の表示は日本語のひらがなと併記されており、何とも脱力感の漂うビジュアルです。

名古屋から約45分で、津駅に到着です。

ホームから改札に向かう階段またはエスカレーターを上ります。

会場行きのバスまたは徒歩ルートへは西口から向かいます。

津駅の西口改札です。

たこ焼き・ハイボール酒場の横の階段を下ります。

西口の地上に出ます。

津駅西口のロータリーに到着しました。ここからバスまたは徒歩で会場まで向かうことになりますが、ひとまずお疲れさまでした。

津駅からのバスルート

津駅西口のバスのりばから乗車

津駅から会場までのルートについて、まずはバスを使うルートから説明します。最寄りのバス停は「総合文化センター前」「総合文化センター」の2つあります。

バスのりばの案内を確認。1番のりばの89系統(総合文化センター経由の夢が丘団地線)に乗ります。

隣りにある時刻表を見ると、毎時45分発と24分発の時間2本しかないことがわかります。

ロータリーの向かって左側にある1番バスのりばに移動します。

2番のりばの津新町行きの路線は運休しているので、実質のりばはこの1番のりばだけです。

1番のりばから先の道を少し進んだところに3番の総合文化センター行きの臨時バスのりばも一応あるのですが…。

ご覧のように、残念ながら往路(会場行き)のバスは2022年度から運行しないことになりました。

総合文化センター前 バス停

時間2本しかないため、利用電車によっては乗り継ぎが悪く、歩いたほうが早くなる場合もありますが、乗車できれば会場のすぐ近くまで5分程度で到着します。

イベントにより帰りは臨時バスを運行することも

臨時バスは会場行きの往路は休止していますが、イベントにより終演時間に合わせ、会場発の津駅西口行きの直行バスを運行することがあります。

運賃は230円で、会場のメインエントランス前から出ています。運行の有無は、会場の公式サイトで確認することができます。

津駅からの徒歩ルート

出典:三重県総合文化センター公式サイトより

津駅からの徒歩ルートはほぼバスルートと同じです。駅前から伸びる道を真っ直ぐ進んで、三重県総合博物館MieMu)の交差点を右に曲がれば、会場に到着します。

といっても、距離にして約2キロ、徒歩20分以上の道のりですので、時間に余裕を持って向かいましょう。

津駅の西口からスタートです。

バスのりばと降車場の間に続く道を進んでいきます。

しばらく道なりに移動します。

途中の案内標識を確認。会場のある総合文化センターまで1.8キロと出ています。

大原学園と公園がある「津駅西」交差点に差し掛かりますが、そのまま直進します。

緩やかに右にカーブしていますが、道なりに進みます。

途中、国土交通省三重河川国道事務所の前を通過します。

百五銀行の支店を過ぎてすぐの所にある「下部田池」を通過します。

やがて「美術館前」バス停を通過します。美術館はバス停手前の道を左に上がったところにあります。

さらにしばらく進むと、歩車分離信号のある五差路のようになっている交差点を通過します。

そのすぐ先にあるのが、「大谷住宅前」バス停です。

少し進むと、大きな池のほとりに洋菓子店が見えてきます。

ブランカ津・山の手店です。伊勢志摩サミット時の茶菓子として選ばれたマドレーヌや、シュークリームなどが人気の店です。

そのすぐ先にあるのが、うなぎ処 谷本です。おいしそうなたれの香りが辺りに漂っていました。

さらにその先にはチーズバウムで有名なスイーツ店「トキノワ」など、地元の有名店が続きます。

トキノワの前に立っているのが、「むつみが丘東」バス停です。

少し進むと、ようやく右側に三重県総合博物館の看板があるので、横断歩道を右にわたりましょう。

三重県総合博物館(MieMu)の前の道を進みます。

ここまでくると、会場はもうすぐです。

博物館から文化センターへの連絡通路の手前に、駐車場案内の看板があります。

その先に、先ほどのバスルートで紹介した最寄りの「総合文化センター前」バス停があります。

その左側が、総合文化センターのメインエントランスです。お疲れさまでした。

三重県文化会館はこんな所

大ホール

大ホールは1階席から3階席まであり、総客席数は1,903席です。1階席が車いす席8席を含め1,171席、2階席が274席、3階席が458席あります。

1階席は1列~33列まであり、途中、6列と7列の間と、24列と25列の間に通路が設けられています。

1階6~7列目の間にある通路付近

1階24~25列目の間にある通路付近

6列目までは、オーケストラピット使用時に撤去されるためフラット、以降、後方に行くにしたがって傾斜がつけられていますが、他の会場に比べると、全体的に緩やかな印象です。

1階6~7列目からの眺め

1階24列目付近からの眺め

1階席中央付近から後方座席の傾斜具合

また、各階の両サイドにはボックス席(L/R席)が設置されており、それぞれ1~2列ずつボックスで区切られています。

1階ボックス席(R側)

1階ボックス席(L側)

座席はステージ方向にやや斜めの方向を向いていますが、どちらかというと横から見るという感覚に近くなります。

1階R15~20番付近からの眺め

1階L4~7番付近からの眺め

今回訪れたコンサートでは、2階・3階の客席は使用しなかったため、ステージの見え方は割愛しますが、公式サイトではそれぞれの席からの見え方と360°ビューを確認できますので、ぜひご活用ください。

大ホール 座席表

出典:三重県総合文化センター公式サイトより

座席

大ホールの座席は濃い目の茶色の枠組みに青い座面・背もたれの上品な色調の組合せです。背もたれの高さは少し低めですが、適度な硬さとクッション性で、座り心地は快適でした。

エントランス・ホワイエ

大ホール玄関

大ホールは祝祭広場から入る形になります。入ったところは吹き抜けになっており、ガラス張りで明るい空間です。

大ホール エントランス

エントランス横の当日券売り場

エントランスを入ると、ホワイエに続いています。クロークやビュッフェ、コインロッカーなどがコンパクトにまとめられています。コインロッカーは返却式です。

クローク

ビュッフェ(休止中)

エントランス上方のオブジェ

コインロッカー(返却式)

中ホール

中ホールは、大ホールの正面玄関から奥の方に入った、円形ドーム状の建物内にあります。

中ホール 外観

総客席数は976席(1階席:758、2階席:202、車いす席:16)で、大ホール同様オーケストラピットや左右のボックス席を備えた立派な作りです。

中ホール 座席表

出典:三重県総合文化センター公式サイトより

小ホール

小ホールの総客席数は通常285席で、追加で最大322席まで収容可能です。

入口は大ホール・中ホール(1階)と異なり、建物の1階にあります。

文化会館内 案内看板

1階階段踊り場から

1階にはホールのほか、芸術品を展示する空間やリハーサル室、自動販売機、トイレ等が確保されており、開演前の時間を過ごすことができます。

アステロモ’94(パオロ・ソレリ作)

そうぶん応援団鳥 かるみー

小ホール 座席表

出典:三重県総合文化センター公式サイトより

レストラン「RIZ CAFE」

1階のエントランスからホールと反対j方向に進んだ先にあるのが、レストラン「RIZ CAFEリズカフェ)」です。

本格的な洋食を提供する「東洋軒」グループの店で、店内は採光のよい明るい雰囲気で、カフェとスイーツとのセットなども取り揃えています。

洋食メニュー

カフェ・スイーツメニュー

明るい雰囲気の店内

この日公演の幕間に頼んだコーヒー

施設利用サービスセンター

その他文化会館内の1階には、チケットカウンターやショップなどが一体になった「施設利用サービスセンター」があります。

チケットカウンターでは会場主催イベントのチケットのほか、チケットぴあで全国の各種チケットの取扱いも行っています。

ショップとしては、先ほどのレストラン「RIZ CAFE」のお菓子やドリンクのカフェコーナーや、アートショップ「Mikkeみっけ)」では、地元三重の伝統工芸品や音楽雑貨を販売しています。

カフェコーナー(売店)

アートショップ「Mikke」

充実したコンテンツの会場公式サイト

今回のブログは公式サイトの引用が多めになっていますが、この会場のホームページは、私たちのようなライブ遠征で来る人のことも考えられた、色々かゆいところに手が届くわかりやすいコンテンツが充実しています。

ブログの中で触れた以外の箇所も色々チェックすると、事前準備がはかどると思います。

個人的にすごいと思ったのは、会場主催のコンサートの「アンコール曲の一覧」が掲載されていることです。演者や観客へのリスペクトがないと、なかなかここまで掲載しているところはないんじゃないかと感動すら覚えました。

周辺施設

三重県立美術館

津駅から会場までの徒歩ルートの中間地点に位置している三重県立美術館は、1982(昭和57)年に中部・東海地区初の本格的な美術館として開館しました。

ルノワール、シャガール、モネといった著名な画家の作品のほか、三重県ゆかりの日本人作家の作品や、スペインを中心とする近代美術作品も数多く所蔵されています。

建物自体の評価も高く、1982(昭和57)年に中部建築賞、1998(平成10)年に公共建築百選に選定されています。

2003(平成15)年にリニューアルを行い、別館として柳原義達記念館が開館するなど、定期的な設備投資も重ねており、県内外から年間10万人以上の人々が訪れています。

三重県総合博物館「MieMu」

津駅から会場までのルートの最後に右折する角にあるのが、三重県総合博物館MieMuみえむ)」です。

前身の三重県立博物館の後を受けて2014(平成26)年に開館しましたが、現在の姿になるまでには、歴代の県知事のハコモノ行政に対するスタンスの違いにより、色々と紆余曲折があったようです。

「MieMu(みえむ)」の愛称は公募で選定され、「三重(Mie)」と「ミュージアム(Museum)」を合わせた造語で、イメージカラーはオレンジ色です。

館内は三重県の自然・歴史・文化を紹介する展示コーナーや交流スペースのほか、公文書館の機能を有しています。

会場のある総合文化センターとは、道路を挟んで連絡通路でつながっており、双方からアクセスしやすくなっています。

コーヒープラザ 魔愁(ましゅう)

駅から会場までの徒歩ルートの途中、「津駅西」交差点から少し歩いたところにあるのが、コーヒープラザ「魔愁ましゅう)」です。途中で偶然にわか雨が降ってきたので立ち寄りました。

店内はアンティーク調の落ち着いた雰囲気です。

メニューです。比較的価格は高めですが、運ばれてきて納得しました。

ブレンドコーヒーを頼むと、ポットに入って出てきます。

たっぷり1杯半ほど楽しめます。サイフォンをポットに移し替えたような感じですね。

御食事処 いはや

同じく会場までの徒歩ルート沿いにある御食事処「いはや」さんです。訪れた日の昼食で利用しました。「大谷町」バス停の近くにあります。

麺類と丼物の食堂で、セットで910円とリーズナブルです。

メニュー(定食・セット)

メニュー(麺類単品、ドリンク)

庭を見渡せる眺めのいい店内

親子丼・ミニうどんセット

施設概要・地図

地図