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初めてしらかわホールへコンサートに訪れる人を対象に、会場までのアクセス施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

名古屋と栄の間にあるアクセス良好なクラシック専用のホール。都心にありながら、周辺には公園や科学館、美術館などもあり、落ち着いた雰囲気の場所です。
いったん閉館しましたが、2026年に存続を望む多くの声を受け、めでたく復活しました♪

しらかわホール(以下「しらかわホール」)は1994(平成6)年、当時の住友海上(現三井住友海上)が創業100年記念事業の一環として建設されたクラシック専用のホールで、名前は以前の地名であった「白川町」にちなんで名づけられました。

伏見地区は、広大な白川公園の敷地内に名古屋市科学館名古屋市美術館といった市の文化施設があるほか、御園座ザ・コンサートホールでんきの科学館を有する電気文化会館もあり、緑豊かな落ち着いた場所で、文化・芸術を学べるエリアとして親しまれています。

https://www.denkibunka-kaikan.jp/

いったん閉館後、存続希望の声を受け復活

程よい大きさと最高水準の音響の良さから、世界的な音楽家から地元のアマオケの演奏会まで、幅広く活用されてきましたが、経営状況や今後の維持コストなどを鑑み、いったん惜しまれつつ、2024(令和6)年2月末日をもって閉館しました。

しかし、国内外の音楽家などからの惜しむ声などを受け、愛知県立芸術大や名古屋音楽大、名古屋芸術大の学長が発起人となり、存続を求める署名活動が行われ、約12,000人の署名が集まり、賛同した複数の個人・企業が新たに運営を担う新会社「SKI」を設立し、2026(令和8)年3月にめでたく復活しました。

私も署名に協力しましたが、こうした良質のホールが継続することが何よりうれしいです。日本人の文化のよりどころがなくならないように、これからも存続していってほしいと思います。

しらかわホールまでのアクセス

名古屋駅から地下鉄東山線で1駅隣りの伏見駅へ

会場の最寄り駅は、名古屋駅からわずか1駅隣りにある地下鉄東山線伏見駅。新幹線を降りたら、コンコース反対側の桜通口に向かいましょう。

桜通口を出たところにある階段を下って、地下鉄のりばに向かいます。
案内表示に従い地下街を進み、東山線の名古屋駅改札を目指しましょう。
1番線の「栄 藤が丘」方面の電車に乗ります。
乗車時間約2分で伏見駅に到着です。

伏見駅から会場までの徒歩ルート

地下鉄伏見駅は東山線鶴舞線が乗り入れており、会場最寄りの出口は鶴舞線側の中改札口を出た4・5番出口になります。

東山線のホームに着いたら、案内に従い中改札口方面に移動しましょう。
しらかわホールへは、5番出口で案内されています。
中改札口に着きました。
中改札を出て地下通路を進みます。
中改札口から鶴舞線側の南改札口までは、「ヨリマチFUSHIMI」という駅ナカ商業施設が形成されています。
市美術館・科学館方面の4・5番出口に到着しました。
階段またはエスカレータを移動した先は「日土地名古屋ビル」の地下1階に通じています。
5番出口の案内に会場名を確認できます。

日土地名古屋ビルの左側が4番出口、右側が5番出口になっており、基本どちらからも会場に所要時間約3分で到着します。今回は5番出口を出て伏見通りを進むルートと、4番出口を出て広小路通り・桑名町通りを進むルートの2つで説明します。

伏見通りルート

右側の5番出口を出ると、伏見通りの前に出ます。まずはこの伏見通りを南下して会場に向かうルートを紹介します。

5番出口を上がったところです。茶色の日土地ビルの横の道をまっすぐ進みます。
ちなみに先ほどの日土地名古屋ビル入口から中に入り、奥にあるエスカレーター利用しても同じ場所に出ます。
道を挟んで反対側には御園座があります。
入江町通りの横断歩道を渡って、ファミリーマートの前を通過します。
続いて地下に飲食店のある伏見第一ビルの前を通過します。
次の角にポーラビルのある「三蔵(みつくら)」交差点の手前を左に曲がります。
曲がった先の三蔵通りを直進すれば、会場はすぐそこです。
出口から徒歩3分でしらかわホールに到着です。お疲れさまでした。

広小路通り・桑名町通りルート

続いて左側の4番出口を出て、広小路通りを少し進んから右折して桑名町通りを進んで会場に向かうルートも紹介しておきます。

4番出口を出て、左に広小路通りを見ながら少し進みましょう。
最初の「広小路桑名町」交差点まで来たら、右に曲がります。角にドトールがあります。
ドトールを曲がると桑名町通りに入ります。このまま直進すれば会場前に着きます。
味噌おでんとどて煮が美味しい「島正」と喫茶店「ボンジュール」の前を通過します。
タイカレーやガパオライスの美味しい店「カオサンカア」の前を通過します。
その先に会場の正面玄関があります。お疲れさまでした。

しらかわホールはこんな所

約700席収容の音響に優れたシューボックス型ホール

1階最後列(S列)後方からの眺め

ホールの座席数は633席で、1階席・2階席・ファンボックス席・仮設席の4種類に分かれています。座席数の割に縦に長く、音響を重視した典型的なシューボックス(靴箱)型ホールの構造をしています。

1階席

1階席A列からS列までの19列あり、総客席数は419席です。J列(10列目)とK列(11列目)の間に中央通路があります。

J列~K列間の中央通路と車椅子席
仮設席の設置時(この日は2席分設置)

J列右サイドは車椅子席として5席分使用しない場合は仮設席として7席分まで確保されています。

最前列付近
最前列からの眺め

前方のJ列までは緩やかなスロープによる傾斜で全体的にフラット後方のK列以降は1列ごとに小さな段差が設けられ、前方より少し傾斜が強めで見やすくなっています。

また、センターブロックのみ座席が千鳥配列になっており、前の人の頭が視界に入りにくいよう配慮されています。左右のサイドブロックの場合、幾分斜めから見ることになるので、座席は前後にまっすぐ配列されています。

後方O列16番からの眺め(前の席と千鳥配列になっているのがわかります)

2階席

2階席(正面席)は2A列から2F列までの6列あり、総客席数は128席あります。

前後の座席間は3段分の高低差があり、前の人の頭でステージが見えにくくなる心配はありません。

2階最前列付近
最前列からの眺め

リニューアル前、最前列の前には転落防止柵が設置され、視界を妨げていましたが、安全性と視界の広さを両立させるため、手すりに変更されました。

リニューアル前の2階席とR1・R2のサイドバルコニー席付近

ファンボックス席

リニューアル後の最大の変化は、以前の2階席はサイドバルコニー席になっていた左右の場所に4カ所ずつ計8か所設置された、ファンボックス席(計60席)が新設されたことです。

ファンボックス席
2階席の案内図

ファンボックス席はいわゆるVIP席ではなく、クラシック音楽特有の緊張感から解放され、障害者や子ども連れでも気軽に鑑賞できる空間にするねらいがあるとのことです。

専用の入口
LBOX Ⅳ

ガラス張りの完全なプライベート空間で席エチケット等を気にせず、高音質のスピーカーで演奏を楽しめるようになっています。親子室の発展形のような感じでしょうか。

完全プライベートの室内
室内に設置の高音質スピーカー

8つの部屋は、それぞれに独立した設計となっており、イスやテーブルの形も多様になっています。

部屋ごとに異なる仕様
RBOX Ⅱ

また、窓を開放したり、外部と接触せずに専用のテラス席にも出られ、生音を楽しむことも可能です。

鑑賞時の注意案内
専用のテラス席

リニューアル時、館長の荒川由紀さんは「クラシック音楽専用ホールとして公演を行ってきた伝統を守りつつ、様々な演目の受け入れにも挑戦していきたい」と述べています。

ファンボックス — しらかわホール

仮設席(LP・CP・RP)

2階席はリニューアルにあたり、ファンボックス席だけでなく、舞台やステージのすぐ後ろ側などに設けられた仮設席26席:LP・RP列12席、CP列14席)も設置されました。

2階席(建物4階)の左右の奥の扉から入ります(写真は2階12扉)。
CP列(1~3番)及びLP列(1~3番)の境界付近からの眺め

他のホールで言うところのいわゆるポディウム席で、指揮者の動きやステージの迫力を楽しみたい人向けの席になります。

CP列(4~11番)
CP列中央(7番付近)からの眺め

座席表

出典:しらかわホール公式サイトより

座席

座席は薄紫色の布地のシート・背もたれで、適度な硬さがありました。座面の折り畳みは真ん中から先が折れるようになっていて、休憩時などに空いたスペースにバッグや衣類を置きやすくなっています。

2階席(正面席)は背もたれの基礎部分が伸びたハイバック仕様になっており、通路席には段差による転倒防止のための手すりが付いています。
仮設席は、一般席と同じ薄紫色の座面・背もたれのスタッキングチェアです。多少のクッションはあるものの、ひじ掛け等は付いていません。

その他、先述したようにファンボックス席は部屋ごとに異なるシートが用いられているほか、専用のテラス席も設置され、中規模のホールながらバリエーション豊かな構成になっています。

エントランス・ホワイエ

玄関を入ったところにあるエントランスホール・ロビーです。フロアや壁には大理石が使用されており、落ち着いた優雅な雰囲気です。

チケット確認はエントランスの階段を上がる途中の踊り場に設置されています。
その右手にクロークがあります。
エスカレーターまたは階段で2階に上がります。
上がったところの2階がホワイエです。
ホワイエの反対側にあるバーコーナーです。幕間等にソフトドリンクやアルコールを注文できます。
この日はリニューアルオープンを祝して、無料でスパークリングワイン等が振る舞われました。

周辺施設

白川公園

会場近くにある白川公園は、豊かな緑に囲まれた広大な都市公園です。ビジネス街や商業地の中にありながら、園内には名古屋市科学館名古屋市美術館などの文化施設もあり、市民の憩いの場として親しまれているだけでなく、文化・科学の発信地としての側面も持っています。

敷地面積は約8.93ヘクタールで、東京ドームの約2倍に相当する広さがあります。
公園中央にある大きな噴水は1991(平成3)年に改修され、公募により「虹の舞・白川」と命名されました。

その他、園内には数々の現代彫刻が点在しており、散策しながらアートに触れることができます。

FUJIなごや科学館(名古屋市科学館)

公園敷地内にある世界最大級のプラネタリウムで有名な名古屋市科学館は、市政70周年記念事業の一環として建設されました。2026(令和8)年より、愛知県知立市に本社を置く大手産業機械メーカー「株式会社FUJI」がネーミングライツを取得し、「FUJIなごや科学館」の愛称で呼ばれるようになりました。

館内はプラネタリウムをメインとした「天文館」、物理・原理・技術などの内容を紹介する「理工館」、生命・生活・環境を紹介する「生命館」で構成されています。

天文館の前にある屋外展示場には、B6形蒸気機関車の車輪が圧縮空気によってダイナミックに動く様子を間近で体感できる「FUJI鉄道ひろば」が併設されています。

B6形蒸気機関車の展示
LEDモニターを使った実演風景

機関車展示の前では、車体が透けて見えるLEDモニターを使った実演で、蒸気機関の仕組みや産業革命期前後の技術革新と生活の変容について学ぶことができます。

FUJIなごや科学館

名古屋市美術館

同じく公園敷地内にある名古屋市美術館は、郷土ゆかりの作家や現代美術の作品を収蔵している、名古屋を代表する美術館です。

「エコール・ド・パリ」「メキシコ・ルネサンス」「現代の美術」「郷土の美術」の4つのテーマを柱に、約8,000点以上のコレクションがあります。特にモディリアーニの「おさげ髪の少女」などが有名です。

建物のデザインは、日本を代表する建築家・黒川紀章氏によって設計され、西欧の建築様式と日本の伝統的な手法を融合させたデザインが特徴で、建物そのものが芸術作品として高く評価されています。

名古屋市美術館 – 芸術と科学の杜・白川公園内 – Nagoya City Art Museum

御園座

伏見通りのアクセスルートのところで少し紹介した御園座(みそのざ)は、1896(明治28)年に名古屋劇場株式会社として設立以来の長い歴史を持つ伝統的な劇場です。

総客席数は1,299席(1階:780席、2階:512席、車椅子スペース:7席)で、2018(平成30)年のリニューアルにより、舞台が見やすく、音響効果も優れた近代的で快適な客席空間へと生まれ変わりました。

歌舞伎などの伝統芸能をはじめ、演劇・ミュージカル、人気歌手のコンサートなど、年間を通じて幅広いジャンルのエンターテインメントが上演されています。

劇場が入る建物は高層マンション等との複合ビルになっており、1階には名古屋の名物やお土産、観劇用のお弁当などが充実している「御園小町」が併設されています。

出典:御園座公式サイトより

御園座

施設概要・地図

地図