和歌山県民文化会館(和歌山・和歌山市)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します【大ホール・小ホール】

初めて和歌山県民文化会館へコンサートに訪れる人を対象に、会場までのアクセスや施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。

和歌山城の南西、県庁の向かいに建つ文化拠点。
和歌山市駅やJR和歌山駅からバスで向かおう。
和歌山県民文化会館は、和歌山県庁の正門前に位置する、地域の文化・芸術活動の中核を担う総合文化施設で、1970(昭和45)年に開業しました。周辺は県庁のほか、美術館や博物館などの県施設が集積するエリアになっています。

ネーミングライツ制度等は導入されていませんが、地元の人からは「県文(けんぶん)」の愛称で親しまれ、各種コンサートや演劇、式典、展示会など多目的に利用されています。
和歌山市内にはこのほか、和歌山城の北向かいに一回り小さい和歌山城ホールがあり、大阪にも近いこともあり、2つのホールで様々なイベントに利用されています。
和歌山県民文化会館までのアクセス


和歌山県にあるライブ会場ですが、ライブ遠征の拠点となるのは大阪で、新幹線の新大阪駅または私鉄や地下鉄の各線が乗り入れるなんば駅になります。
ここでは鉄道アクセスとして、新幹線で新大阪駅まで行き、そこからJR在来線特急でJR和歌山駅に向かうルートと、なんば駅から南海線の特急で和歌山市駅に向かうルートの2つを紹介します。
アクセスルートとしてはこのほか、大阪(伊丹)空港や関西国際空港からも同様にJR在来線で向かう方法や、関西国際空港から南海線で向かう方法もあります。
新幹線+特急くろしお号ルート(JR和歌山駅まで)

まず、速さと乗り換えのスムーズさを重視する場合の定番ルートとなる、新幹線の新大阪駅から、在来線特急の「特急くろしお号」でJR和歌山駅に向かうルートを紹介します。
所要時間は1時間5分程度で、特急以外の電車を利用する場合は、大阪駅での乗り換え時間を含め、1時間50分ほど見ておく必要があります。新大阪駅で下車後、JR在来線に乗り換えるところから紹介します。










近鉄特急+特急サザンルート(南海和歌山市駅まで)

続いて、関西近郊や名古屋方面から、コストを抑え時間に余裕をもってなんば駅を拠点に、南海線「特急サザン号」を利用して南海線和歌山市駅まで行く場合のルートを紹介します。
新大阪駅拠点に比べて少しなじみのない移動になると思うので、近鉄線からの乗換えを含め少し詳しめに紹介します。





















JR和歌山駅・和歌山市駅からは路線バスを利用
出典:和歌山県民文化会館公式サイトより
JRと南海線を利用して、JR和歌山駅、和歌山市駅に到着しました。
位置関係としては、和歌山駅・和歌山市駅・会場を結ぶ三角形の中に和歌山城があります。和歌山城の北と南に「けやき通り」と「三年坂通り」が走っており、和歌山市駅前から続く「中央通り」と「三年坂通り」との「県庁前」交差点を西に少し歩くと、会場に着きます。
ちなみに和歌山城ホールは、お城の北側のけやき通り沿いにあります。
JR和歌山駅から

JR和歌山駅は会場までかなりの距離があり(約2.5km)、歩くと約35分かかるため、駅に着いたら、路線バスで会場に向かうのが基本になります。
バスは駅西口のバスターミナルから和歌山バス㈱が運行しており、「和歌浦口」「マリーナシティ」「雑賀崎」方面行き等に乗車し、会場最寄りの「県庁前」バス停で下車します。












南海(・JR)和歌山市駅から

和歌山市駅からも会場まで距離があり(約1.5km・徒歩約20分)歩けなくもないですが、こちらも駅からバスを利用し、同じく「県庁前」バス停で下車するルートで紹介します。
ちなみに、ここまで南海線で紹介してきましたが、和歌山市駅は一応JR(紀勢本線)の駅もあります。ただし、2駅隣りの和歌山駅を結ぶダイヤは1時間に1~2本程度で、あまり利用する必要はないと思いましたので省略します。










「県庁前」バス停から会場まで

会場までは、バス停から「県庁前」交差点を渡り西側に徒歩4分ほど移動した所にあります。






和歌山県民文化会館はこんな所
キャパ2,000席の本格派・大ホール

大ホールの総客席数はちょうど2,000席で、1階席と2階席の二層構造です。
オーケストラピットを備えた本格的な多目的ホールで、アーティストの全国ツアーの公演やクラシックコンサート、伝統芸能など、大規模な催しが開催されています。
1階席

1階席の総客席数は1,442席で、「あ」列から「は」列までの26列あります。途中、「し」列(12列目)と「す」列(13列目)の間に中央通路が設置されています。


前方の席は「あ」列から「お」列までの5列はフラットで、「か」列から段差が付けられています。オーケストラピット設置時は、「あ」列から「え」列までの4列92席分と、後方の「お」列36席を加えた計132席分が取り外される形になります。




座席の傾斜は、中央通路から前方の「あ」列から「お」列まではフラット、「か」列から「し」列までは小さめの段差による緩やかな傾斜、中央通路後方の「す」列からは少し大きめの段差で、前方に比べ傾斜が若干急になっています。






車いす席は出入口扉に近い中央通路前後の左端(し列後方・す列)と最後列(は列中央左)に2席の計11席分確保されています。
2階席

2階席の総客席数は558席で、1階席からの続きで「ひ」列から「も」列までの9列あります。途中、「へ」列(3列目)と「ほ」列(4列目)の間に中央通路が設置されています。




座席間の傾斜は1階席より大きめの段差2段分で全体的に急になっており、前の人との高低差が確保され、ステージを俯瞰で見下ろすように視界は開けています。


大ホール 座席表
出典:和歌山県民文化会館公式サイトより
座席


座席は赤紫を基調とした布地の座面・背もたれと木製のひじ掛け・基礎の組合せです。適度な硬さとクッション性で疲れにくく、2階席は若干基礎部分が肩口までカバーするハイバック仕様になっています。
館内設備

エントランスを入ると、チケットチェックのスペースと1階席のホワイエに続いています。ホワイエ内にスタンドテーブルがあり、表のカフェスペース営業時は中でも注文が可能ですが、営業していない場合は自販機コーナーのみの利用となります。




約300席・ワンフロア構造の小ホール
出典:和歌山県民文化会館公式サイトより
小ホールは、総客席数328席のワンフロア構造で、ピアノ発表会や舞台・演劇、講演会などに適した親しみやすい空間です。
「あ」列から「そ」列の15列まであり、途中、「お」列(5列目)と「か」列(6列目)の間に中央通路が設置されています。なお、「お」列は左右両端のみで、車いすスペースが2席ずつ計4席配置されています。
座席間の傾斜は、中央通路前方の「お」列まではスロープによるフラットに近い緩やかな傾斜になっているのに対し、中央通路の「か」列以降は、段差による傾斜で強めに付けられています。
小ホール 座席表
出典:和歌山県民文化会館公式サイトより
館内設備
エントランス(建物2階)

会場は地下1階・地上6階建の建物で、正面玄関は、階段で建物の2階に上がるようになっています。入って正面に大ホールのエントランス、左側に小ホールのエントランスとチケット売り場、右側にカフェ・待合スペース(県文ロビー)が配置されています。





カフェスペースは「サントピア ステラ」というお店が入っていますが、現在はイベント開催時のみの不定期開催で、営業していない場合でも、県文ロビーとしてイスとテーブル、自販機コーナーが設置された室内で自由にくつろぐことが可能です。
https://suntopia1980.com/stella.html
ウェルカムホール・展示室(建物1階~地下1階)

建物の1階には、自販機コーナーのあるウェルカムホールや特設展示室(ギャラリー)が設置されています。また、奥に進むと、地下の大・中・小の各展示室にも続いています。


周辺施設
和歌山城(公園・博物館)

会場の北東に位置する和歌山城は、虎伏山(とらふすやま)に天守閣が立つ、和歌山のシンボルです。


徳川幕府の御三家の1つである紀州徳川家の居城として歴史を紡いできたほか、公園となっている敷地内には庭園や茶室、歴史博物館、動物園など様々な施設が設けられており、楽しむことができます。
徳川八代将軍 徳川吉宗生誕の地

紀州徳川家といえば、「暴れん坊将軍」こと、江戸幕府第八代将軍の徳川吉宗公です。その生誕の地が、会場最寄りの「県庁前」バス停の1つ先の「真砂町(まさごちょう)」バス停から少し歩いた場所にあります。


紀伊徳川家二代藩主・徳川光貞(みつさだ)公の四男として生まれ、相次ぐ兄の死の後、1705(宝永2)年に五代紀伊藩主に就任しました。その後の1716(享保元)年に八代将軍に抜擢され「享保の改革」を行い、幕府中興の祖と謳われた人物です。
暴れん坊将軍以外の時代劇では、1995(平成7)年の大河ドラマで、西田敏行さんが主演を務めた「八代将軍吉宗」が、紀伊時代からの一代記の作品として有名です。私も当時リアルタイムで楽しんでいた作品で、少年(子役)時代に流行り病の疱瘡(ほうそう)にかかり、「包帯を取ったら西田敏行」に変身したエピソードが、今でも時々話題に上がります。
和歌山県立近代美術館・和歌山県立博物館



会場のある県庁前交差点と反対側の一帯には、和歌山県立の「近代美術館」と「博物館」が隣り合って建っています。
両館は1994(平成6)年に現在の場所へ移転・新築され、世界的建築家の黒川紀章氏の設計による一体的な文化ゾーンとして整備されました。北にある和歌山城の石垣や緑に調和する現代建築、水盤を配した開放的なアプローチデッキなど、建築空間そのものも見どころとなっています。


近代美術館では、洋画家・佐伯米子や川口軌外、日本画の下村観山、版画の田中恭吉や恩地孝四郎など、紀州にルーツを持つ近現代美術の重要作家を体系的に所蔵されているほか、版画を体系的に収集・展示している美術館として全国屈指の規模を誇ります。
博物館では、和歌山県の古代から近現代に至る歴史・民俗・文化財を総合的に紹介する常設展示「きのくにの歩み」や、地域に眠る仏教美術、古文書、考古資料の発掘調査成果などを掘り下げた企画展やテーマ展が定期的に開催されています。
和歌山県立近代美術館 | 和歌山県立近代美術館の活動やコレクションをご紹介します。
BRING BOOK STORE(ブリング・ブック・ストア)

県立近代美術館の2階には、「BRING BOOK STORE(ブリング・ブック・ストア)」があります。美術鑑賞後のひとときやカフェのみの利用も可能なブックカフェで、カレーやパスタ等の食事や、ケーキ・スコーン等のスイーツも楽しめます。




カレーショップバラ 日赤前店

同じく「真砂町」バス停と次の「日赤医療センター前」バス停の中間にあるのが、「カレーショップバラ 日赤前店」です。昔ながらのスパイシーなルーと様々な具がトッピングされたソウルフード「バラカレー」が名物のカレー店です。




キーノ和歌山

南海和歌山駅前の「キーノ和歌山」は、駅ビルや周辺エリアの大規模再開発事業を経て2020(令和2)年に全面開業した、南海グループが運営するショッピングモールです。
商業棟・ホテル棟・公益施設棟(図書館)・オフィス棟・駐車場棟が歩行者デッキ等でつながっており、2階の商業ゾーンでは和歌山の食が集まるレストラン街「THE FOOD HALL(ザ・フードホール)」が営業しており、駅前で地元グルメやランチを楽しめます。

名称の「キーノ」には、「木の国」「紀の国」の音の響きや未来の扉を開く「鍵(Key)」という意味が込められているそうです。
施設概要・地図
所在地
和歌山県和歌山市小松原通1丁目1−1
アクセス
JR新大阪駅から特急くろしお号利用
「和歌山」駅下車(約1時間5分)
・和歌山駅2番バスのりばよりバス利用
「県庁前」バス停下車 徒歩約4分
・和歌山駅から徒歩約35分
南海なんば駅から特急サザン号利用
「和歌山市」駅下車(約1時間)
・和歌山市駅 番バスのりばよりバス利用
「県庁前」バス停下車 徒歩約4分
・和歌山市駅から徒歩約20分
ホール
大ホール 2,000席
・1階:1,442席(車椅子席11席を含む)
・2階:558席
小ホール 328席
・車椅子席4席を含む
公式サイト
http://www.wacaf.or.jp/





