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フェスティバルホール(大阪・中之島)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します

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この記事の内容

初めて「フェスティバルホール」のライブに訪れる人を対象に、会場までの行き方施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

多くのアーティストに愛される音楽の殿堂!大阪駅から徒歩圏内&渡辺橋・肥後橋駅直結で、アクセスも良好です。

フェスティバルホールは1958年、その名の通り日本で国際的な音楽祭・芸術祭を開催できるホールを作ろうという目的で、大阪・中之島にオープンしました。

初代のホールは開館から約50年が経過した2008年12月、建て替え工事のため一時閉館。2013年春、2代目となる新ホールが「中之島フェスティバルタワー」内にオープンし、現在に至っています。

客席の最大収容人数は2,700席で、アーティストの大阪公演の定番会場であるNHK大阪ホール(1,417席)やオリックス劇場(2,400席)よりも大きめの会場です。

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フェスティバルホールへのアクセス

ターミナルの大阪駅・梅田駅から十分徒歩圏内であるほか、地下鉄「肥後橋」駅4番出口や京阪中之島線「渡辺橋」駅12番出口から直結しており、雨に濡れずに行けます。

ここではJR大阪駅からの徒歩ルートを紹介します。

大阪駅中央改札口からスタート。

右側に進んで、地下に伸びる階段またはエスカレーターを下ります。

案内掲示に従い、北新地駅地下鉄西梅田駅方面に向かいましょう。

地下鉄四つ橋線西梅田駅の改札が見えたら、その左側の通路を奥へ。

大阪駅から四つ橋線、JR北新地駅方面の地下道を進みます。

ドージマ地下センター(ドーチカ)に入りますが、そのまま直進。

ドーチカを突き当たりまで進みます。

突き当り左側にある階段を上ります。

出口は「C92」番になります。

出口正面に階段もありますが、右側に伸びる通路の先にある階段の方から地上に出ます。

階段を上ると、みずほ銀行堂島支店の前に出ます。

進んですぐのところにファミマがあります。

堂島川を渡る「渡辺橋」の北詰に着きます。

橋を南に渡ります。川の向こう岸の建物の壁面に「festival hall」の文字が見えます。

川を越えると、ホールのある「中之島フェスティバルタワー」に着きます。

タワーは道路を挟んで左右に2つありますが、フェスティバルホールは向かって左側の方です(右のタワーにはホテル「コンラッド大阪」が入っています)。

地下鉄「肥後橋」駅や京阪中之島線「渡辺橋」駅からの詳細ルートは、公式サイトに掲載されています。

フェスティバルホールはこんな所

多くのアーティストに愛される「音楽の殿堂」

開館以来、毎年春に開催される「大阪国際フェスティバル」のメイン会場となっています。

カラヤンやクライバーなどのマエストロが率いるオーケストラやオペラ・バレエの名演も数知れず。

世界有数の音楽ホールとして、国内外から高い評価を受けてきました。

初代・2代目ホールともに、「天井から音が降りそそぐ」とも称される、その音響の良さ(残響約1.8秒)が魅力です。

クラシックに留まらず、ポピュラー音楽やジャズ・ロックなどあらゆるジャンルにも対応できるコンサート会場として、多くのアーティストに愛されてきました。

様々な演出が可能な舞台と赤を基調とした高級感漂う客席 

出典:フェスティバルホール公式サイトより

座席は1階席、2階席、3階席のほか、ボックス席バルコニー席を合わせ最大で2,700席(オーケストラピットを含む)。

ステージは間口30.7m、奥行き22.5mと初代ホールに比べ広がったことで、様々な舞台演出が可能になりました。

座席間の高低差もしっかりあり、前の人で視界が遮られにくくなっています。

絨毯と同じく赤を基調とした座席で、高級感が漂います。

1階席

1階席の総客席数は1,544席で、一般席が1,463席ボックス席が81席あります。1列から31列まであり、途中一般席の14列とボックス席の間に中央通路があります。

一般席のうち、先頭の1列から5列までの176席は、オーケストラピット設置時に取り外されます。

通路前の14列は移動席となっており、取り外すことにより、右端の常設の車いすスペースを拡張することができます。

客席は、通路をはさんで後方にかけて傾斜が強めになっています。

ボックス席(1階)

1階席のおすすめは、前が通路になっているボックス席(81席)です。

センターと左右の3つのブロックに2列ずつ(左:A・B、センター:C・D、右:E・F)配置されており、一般席に比べ座席の間隔が余裕をもって作られています。視界も良く、ステージを存分に楽しむことができます。

ボックス席B(左サイド)からの眺め。通路前方より高さがあるので、ステージを快適に見通すことができます。

ひじ掛けが1つの席の両側に備え付けられているので、一般席より隣りとの間隔が開けられています。

特にVIP席というわけではなく、普通にプレイガイドの抽選で当選した席で割り当てられることがあります。

2階席

2階席の総客席数は564席で、センターブロックのスタンド席と、左右のサイドバルコニー席(L・R)があります。

センターブロックのスタンド席は1列から8列まであります。途中に通路はなく、最後列の8列は左右のブロックのみの可動席になっています。

左右のサイドバルコニー席はそれぞれ1列から9列まであります。R1列とL1列はほぼ垂直の並びで9席ずつ、2列目以降は4席から7席ずつ配置されています。

2階席の傾斜は全般的に1階席よりも強めになっており、サイドのR1列とL1列はかなりステージ付近までせり出している位置にあります。

3階席

3階席の総客席数は560席で、1列から9列まであります。途中に通路はなく、最後列の9列は左右のブロックのみの可動席になっています。

3階席の傾斜は2階席よりもさらに強めになっており、高い位置から俯瞰で見下ろす形になります。

バルコニーボックス席(2階・3階)

2階と3階にはこのほかに、左右にバルコニーボックス席があります。左右それぞれLBB・RBBの表記で、ステージに近い位置からAからHの各8か所に2席ずつ、2階に各6席3階に各10席の計32席設置されています。

各階に専用の入口があるので、案内に従い移動しましょう。

3階R6の最後列(RBB・H)からの眺めはこんな感じです。

さだまさしや山下達郎が愛した「神様が作ったホール」(初代ホール)

出典:ウィキペディア「フェスティバルホール」掲載画像より
さだまさし

「(観客の)拍手の音が客席から滝のように降りてくる」「神様が作ったホール」

山下達郎

「ここを壊すのはカーネギーホールやオペラ座を壊すのと同じ、愚行です」

2008年まで使われた初代ホール。音楽関係者からの評価が非常に高いことで有名です。

冒頭のさだまさしと山下達郎の二人は、特にこの初代ホールを愛しているエピソードに溢れています。

さだまさしは初代ホールでのコンサートの最多開催記録保持者。その公演数は200回を超え、自らのアルバムの収録もここで行ったりもしています。その収益により、自身の借金返済に多大なる貢献を果たしたホールと言えそうです。

山下達郎は大阪公演の際、必ずこのホールを使用します。初代ホールの営業最終月(2008年12月)には、2週にわたり4日間のコンサートを開催しました。しばらくコンサートツアーをしていなかった時期でしたが、惜別の思いから、このホールのために久々に全国ツアーを行いました

その他のアーティストからの評価も同様で、「東の武道館」、「西のフェスティバルホール」でコンサートをすることが、1つのステータスになっている感じです。

私は初代ホールで行われたコンサートに足を運ぶ機会に恵まれず、実際に自分の目と耳で体感したことがないのが悔やまれます。

建替え後も変わらぬ音響の良さ(2代目ホール)

約4年間の建て替え工事を経て生まれ変わった2代目ホール。

設計は日建設計、施工は竹中工務店で、ホールの音響はサントリーホールすみだトリフォニーホールをはじめ、国内外の名だたるコンサートホールの設計を手掛けた「永田音響設計」が担当しました。

2代目ホールは、できるだけ初代ホールの特徴を継承しつつ、快適性と新技術を取り入れるために、様々な工夫が施されています。

収容人数は初代と同じ最大で2700席を確保するため、初代ホールは2階席まででしたが、座席の空間を広くする一方、縦に長くなりステージとの距離が遠くならないよう、3階席が設けられました。

永田音響設計のHPに当時の苦労が記載されています。

評判のいいホールを取り壊して、同じ所に新しいものを作る。

プロジェクトに携わった関係者のプレッシャーは半端なかったと思います。クラシックとポップミュージックで、演奏家やファンが抱く理想のホール像も違うでしょう。

それでも2代目ホールを利用した大阪フィルハーモニー交響楽団やさだまさし、山下達郎からの評価は変わらないものでした。

その結果、初代ホールに続き2代目ホールもまた、音響家が選ぶ「優良ホール100選」に認定されています。

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赤絨毯の大階段&会場行きエスカレーターに気分が高揚

フェスティバルタワーに入ると、赤絨毯の敷かれた大階段がお出迎え。これから始まるステージに向けて、気分が否が応にも高まります。

左側にエスカレーターやエレベーターもあるので、足の不自由な方でも問題ありません。

エントランスホワイエでチケット確認&入場。ここにも赤絨毯が敷かれています。

エントランスを抜けると、客席のある5階(1階席後方フロア)まで続く長いエスカレーターに乗ります。

エスカレーターを上ったところにあるメーンホワイエ。ホール向かって右側にはビュッフェ(後述)もあり、広々とした空間で時間を過ごすことができます。

メーンホワイエは1階から3階まで吹き抜け構造になっており、天井から星の光が降り注ぐように照明が設置されています。

ホール入口上に飾られているベートーベン(左)とシェイクスピア(右)のレリーフ。初代ホールの前身である大阪朝日会館の25周年記念に寄贈された品が引き継がれています。

3階席フロア(ビル7階)には、初代ホールからの歴代公演の写真が壁一面に飾られています。このフロアには、他にもスタインウェイのグランドピアノも設置されており、幕間等に一見の価値あり。

ショップ&レストラン「フェスティバルプラザ」

地下1階から2階までがショップ&レストランのメインフロアになります。13階にハワイアン料理、最上階(37階)にフレンチの店があります。

地下1階にあるサンクンガーデン。中庭を挟んで両側にショップとレストランが併設されています。

サンクンガーデンに面した英国風パブ「HUB」。昼はコーヒーも飲めます。

エントランスホワイエ階(2階)にある飲食街(向かいに中華料理の店「梅蘭」が見えます)。

2階にあるビストロ&ビアホール。貸し切りパーティー等もできます。

レリーフ「牧神、音楽を楽しむの図」

初代ホール、2代目ホールの壁面に設置されているこのレリーフが「牧神、音楽を楽しむの図」です。

初代ホールが建てられた際、当時の若手彫刻家が作ったレリーフを、建替え後も残そうというプロジェクトが立ち上がり新たに制作したものだそうです。

レリーフは、太陽と月、星のもとで、ギリシャ神話に登場する音楽好きの牧神が、竪琴や笛を奏でる様子を表現しています。

中之島の音楽のシンボルとして、この先も50年、100年と親しまれていくことでしょう。

ライブ・コンサート参加記録(アーカイブ)

モーニング娘。’16 コンサートツアー春「EMOTION IN MOTION」(2016.4.3)

プロモーターのダブルブッキングにより訪れた幸運

フェスティバルホールは、その音響やアクセスの良さからプロモーターから引っ張りだこで、中々予定が押さえられない人気の会場です。

ハロプロも世間一般の人気が高かったころは時々使っていましたが、最近は少し小さめのNHK大阪ホールやオリックス劇場が大阪公演の本拠地になっています。

そんな折の2016年4月3日、ある特殊な事情により、久々にモーニング娘。’16のコンサート会場として使用されたことがありました。

この日はツアー日程発表当初、NHK大阪ホールでの公演日でしたが、プロモーターのダブルブッキングにより使えなくなったため、同日のフェスティバルホールでの開催に差替えになりました。

おかげで、私はフェスティバルホールデビューを、しかも運よく自枠で結構ステージ近くの席で見る恩恵に浴することができました。

その日はホールの雰囲気や音響・設備に感動し、普段聞きなれた娘。メンバーの歌唱も一味違うように感じられ、非常に満足した公演であったことを覚えています。

会場の印象について、モーニング娘。リーダーの譜久村聖さんは、2年ほど前のラジオ番組で「私、フェスティバルホールが好き」「あそこはすごく歌いやすくて最高だった」と語っていました。

彼女たちがここで歌ったのはこの日1日だけだったと思うので、よほど印象に残っていたのでしょう。

フェスティバルホールの魅力は、アイドルにもしっかり伝わっているようです。


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