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自由劇場・JR東日本四季劇場[春][秋](東京・浜松町/竹芝)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します

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管理人

陸・海・空のターミナル拠点の浜松町・竹芝エリアにある劇団四季の活動拠点。
3つの劇場で、しばし非日常の世界に浸ろう。

自由劇場 外観

自由劇場は2003(平成15)年、創立50周年記念事業として、主にストレートプレイを上演することを目的にオープンした、劇団四季の専用劇場です。

こけら落とし公演は「オンディーヌ」で、以降は元劇団四季の故・浅利慶太氏が立ち上げた事務所によるプロデュース公演なども多く上演されています。

2020(令和2)年に隣接していた四季劇場[春][秋]の建替工事が完了したことに伴い、それまで付されていた「JR東日本アートセンター」の名が外され、現在の名称に変更されました。

現在はストレートプレイのほか、今年2月まで上演されていた「赤毛のアン」をはじめ、ファミリー向けのミュージカル作品等も扱われるようになっています。

JR東日本四季劇場 外観

JR東日本四季劇場[春][秋]は、自由劇場に先立ち、1998(平成10)年にオープンした劇団四季専用劇場で、開業当初は「四季劇場[春][秋]」という名称でした。

JR東日本四季劇場[春](3階)
JR東日本四季劇場[秋](2階)

演目は主に海外の大型ミュージカルを中心に上演されており、[春]のこけら落とし公演は「ライオン・キング」、[秋]のこけら落とし公演は「ミュージカル李香蘭」が上演されました。

その後、周辺の竹芝地区再開発に伴い、2017(平成29)年から2020(令和2)年まで休館していた期間がありましたが、完成した「ウォーターズ竹芝」のシアター棟の新劇場として現在の名称に改められ、リニュアルオープンしました。

2025(令和7)年3月現在、[春]では2021(令和3)年6月からのロングラン公演である「アナと雪の女王」が上演されているほか、[秋]では同年4月から「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が開幕します。

会場までのアクセス

最寄り駅はJR・モノレール浜松町駅とゆりかもめ竹芝駅

出典:劇団四季公式サイトより

自由劇場・JR東日本四季劇場ともに、最寄り駅はJR・モノレール線の浜松町駅とゆりかもめの竹芝駅です。その他、都営地下鉄大門駅(浅草線・大江戸線)も徒歩圏内です。

周辺は鉄道だけでなく、モノレール経由で羽田空港からのアクセスも便利なほか、竹芝ふ頭から伊豆諸島小笠原諸島との定期航路が出ているほか、竹芝客船ターミナルも設置されており、まさに「陸・海・空」のターミナル拠点という表現もできるエリアです。

ここでは、鉄道ルートとして、新幹線や羽田空港から品川駅経由で浜松町駅に向かうルートと、東京駅から新橋駅経由でゆりかもめ竹芝駅に向かうルート、それぞれの駅から会場までの徒歩ルートに分けて紹介します。

品川駅からはJR山手線で浜松町駅へ

関西や名古屋方面から東海道新幹線を利用してきた人は、品川駅で下車します。

新幹線で品川駅に着いたところからスタートします。

JR乗り換え改札口に進みましょう。

浜松町駅へは、山手線または京浜東北線に乗車します。

今回は1番線(東京・上野方面)の山手線に乗車しました。京浜東北線を利用する場合は、4番線から発車します。

浜松町駅は3駅目、所要時間は約6分で到着します。

無事浜松町駅に到着しました。

駅の北側にある改札口から出ましょう。ホーム端の劇団四季の看板が目印です。

北口改札に着きました。ここからに移動していきます。

JR浜松町駅からの徒歩ルート

浜松町駅北口から会場までの徒歩ルートを紹介します。

まず駅前にある案内地図を確認。北口からはそばを走る竹芝みなと通りを東に移動し、その後に竹芝シアター通りを進むルートで紹介します。所要時間は約7分です。

北口改札を出たところです。案内に従い、右に移動しましょう。

高架下を通り、竹芝みなと通りを進んでいきます。

高架が途切れたところに横断歩道があるので、先に向こう側に渡っておきましょう。

そのまま竹芝みなと通りの左側を直進します。

やがて湾岸通りとの交差点に差し掛かります。上は首都高の湾岸線が走っています。

そのまま横断歩道を渡り、直進していきます。

やがてウォーターズ竹芝の案内看板の奥に、に曲がる道があります。

竹芝シアター通りに入りました。あとは真っすぐ進むだけです。

正面に会場の建物が見えてきました。手前にゆりかもめの高架があります。

高架の下にある横断歩道を渡れば、JR東日本四季劇場の入口です。自由劇場へは、渡った後に左折します。

そのままJRの建物の横を進んでいきます。

ほどなく右側に自由劇場への通路があります。お疲れさまでした。

東京駅からは新橋駅経由でゆりかもめ竹芝駅へ

続いて東京駅からゆりかもめの竹芝駅を目指すルートを紹介します。まずは東京駅から山手線または京浜東北線に乗り換え、新橋駅に向かいましょう。

新橋駅に着いたら、南改札から汐留口を目指します。

駅ビルを出たところに、ゆりかもめの新橋駅があります。

そのまま乗り場に移動します。高架駅なので、それなりに移動距離があります。

ゆりかもめ新橋駅のホームに到着しました。

竹芝駅までは2駅、所要時間は約4分で到着します。

無事、竹芝駅に到着しました。

ゆりかもめ竹芝駅からの徒歩ルート

竹芝駅から会場までの徒歩ルートを紹介します。

駅前にある案内地図を確認。竹芝駅からは、竹芝客船ターミナルを右に見ながら、駅の北に延びるデッキの上を進みます。デッキを下りた後は、ゆりかもめの高架下に沿って西に進めば、会場前に到着します。所要時間は約3分です。

まずは竹芝駅の改札を出ましょう。

案内に従い、いったん右側に移動します。

駅の北側に伸びるデッキを確認。その上を進んでいきます。

デッキの右側には竹芝客船ターミナルが広がっています。

スーツケースなどの荷物がある人は、途中の左側にエレベーターがあるので利用しましょう。

しばらく行くと、左側に下りる階段があります。

荷物の少ない人は、この階段で地上に下りましょう。

ゆりかもめの高架に沿って、下りた所にある横断歩道を渡りましょう。

しばらく進むと、会場の三角の屋根が見えてきます。

ほどなくJR東日本四季劇場のある建物に到着です。自由劇場はそのまま奥に進みましょう。お疲れさまでした。

自由劇場はこんな所

約500席の二層構造の客席

自由劇場の総客席数は公演により席の増減を行うため異なりますが、概ね500席前後に設定されています。1階席と2階席がありますが、全体にこぢんまりとした印象で、セリフ主体のストレートプレイに適した構造と言えるでしょう。

1階席

1階席は最大で1列から16列まであり、途中に前後に隔てる通路等はなく、最後列まで等間隔に配置されています。

座席間の傾斜は1列から7列まではスロープによる緩やかな傾斜、8列目以降は段差が付き、幾分角度が付けられています。

1階席の傾斜状況
7列~8列間の段差

ステージ付近の最前列は、演者の足元に目線が来る感じの高さになっています。それなりに奥行きがありますが、前列付近ではステージ奥のキャストの細かい表情や仕草も堪能できると思います。

最前列付近
3列目からの眺め

その他、車いす席は最後列(16列)のセンターブロック右側に設置されています。

2階席

2階席1列から7列まであります。座席間の傾斜はスロープでなくすべて段差が付けられており、1階席に比べ角度が強めになっています。

2階席の傾斜状況
最前列付近

最前列は目測ですが、1階席の10列目付近(?)の上から観る形になります。2階席でもステージとの距離は近いので、オペラグラスを使う必要や、手すり等で視界が遮られることもないと思われます。

最前列からの眺め
2階ロビー

自由劇場 座席表

出典:劇団四季公式サイトより

座席

1階席
2階席

座席は他の四季の劇場でも使用されている深紅の座面・背もたれと濃茶の木製のひじ掛け・基礎の組み合わせです。背もたれの少し丸みがかったデザインが特徴で、2階席はハイバック仕様になっています。

エントランス・ロビー内

上の写真は2階席に向かう階段から撮影した1階ロビーです。順を追って紹介しますが、コンパクトなスペースに、必要な設備が機能的に配置されています。

まずは建物のエントランスからスタートします。

正面入口でチケットチェックを受けて、中に入ります。

1階ロビーに入りました。赤の内装にシャンデリアが映えます。

入口すぐの右手にインフォメーションコーナーとグッズ売場が配置されていました。

公演のキャスト表は入って左手の壁面に掲示されています。

飲み物の自販機が、ロビー左奥に設置されています。

JR東日本四季劇場[春]はこんな所

様々な舞台演出が可能な約1,500席の空間

JR東日本四季劇場[春]の総客席数は約1,500席。1階席と2階席の二層構造で、四季劇場の中でも大型ミュージカルを開催できるキャパを確保しています。

ロングラン公演中の「アナと雪の女王」では、スクリーンだけでなく床やパネル全体にプロジェクションマッピングを使用し、舞台全体に雪景色が広がる演出がなされています。

1階席

1階席は、公演ごとの演出プランにより変動しますが約900席で、1列から26列まであります。途中、13列と14列の間に中央通路が設置されています。

13列~14列間の中央通路
通路付近からの眺め

アナと雪の女王では、1階席の1列と2列オーケストラピット設置のため使用されず、3列が最前列になっています。

最前列(この場合は3列)付近

通路前方の13列までは、段差がなくスロープによる緩やかな傾斜に、14列以降は段差が設けられ、若干ですが前方より傾斜が付いています。

1階席の傾斜状況
最後列付近からの眺め

2階席

2階席の総客席数は615席1列から15列まであり、途中、出入口扉のある7列と8列の間に中央通路が設置されており、

7列~8列間の中央通路
2階席の傾斜状況

客席の傾斜は1階席よりも急に設定されており、どこからも見やすい構造です。最前列も手すり等で視界が邪魔になることはありません。

2階最前列付近
2階最前列からの眺め

最後列(15列)は通路から段差を付けて嵩上げされており、最後列からでもステージをストレスなく見渡すことができます。

最後列(15列)付近
最後列からの眺め

JR東日本四季劇場[春] 座席表

アナと雪の女王 東京公演の場合

出典:劇団四季公式サイトより

ロングラン公演の「アナと雪の女王」。オーケストラピットを設置しているため、最前列は3列で、1階席の大半はS1になっています。2階席は通路前方がS2席、通路後方は前方からS2席→A2席→B席→C席と分かれて配置されています。

座席

座席は自由劇場と同様に深紅の座面・背もたれと木製のひじ掛け・基礎の組み合わせ。背もたれの少し丸みがかったデザインが特徴で、2階席はハイバック仕様になっています。

エントランス・ロビー内

1階席客席ロビー

[春]のエントランスは建物の3階にあります。

まずはシアター棟の建物の玄関から中に入ります。

すぐ前にあるエスカレーターで3階まで上がりましょう。

エントランス前に着きました。

チケットチェックの後、ロビーに進みます。

入ってすぐ右手にインフォメーションがあります。大きな荷物があれば預かってもらえます。

キャスト表は1階席客席ロビーの左側壁面に掲示されています。

2階客席ロビーです。グッズ売店は1階・2階ロビーのどちらにもあります。

記念撮影によく使われる公演のパネル展示は、2階客席ロビーにあります。

JR東日本四季劇場[秋]はこんな所

[春]より一回り小さい約1,200席の空間

出典:ステージナタリー記事(2019年)より

今回の遠征では入りませんでしたが、JR東日本四季劇場[秋]の総客席数は約1,200席で、[春]よりも一回り小さい空間です。1階席と2階席の二層構造になっています。

1階席の総客席数は、公演ごとの演出プランにより変動しますが約750席で、1列から22列まであります。途中、13列と14列付近に出入口扉があり、12列と13列の左右の端に車いす用のスペースが確保されています。

2階席の総客席数は455席で、1列から11列まであります。途中、出入口扉のある6列と7列の間に中央通路が設置されており、

JR東日本四季劇場[秋] 座席表

バック・トゥ・ザ・フューチャー 東京公演の場合

出典:劇団四季公式サイトより

2025年4月から始まる「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の公演では、最前列は3列になっているほか、1階席のほぼ全体がS1席になっています。

2階席は通路前方と通路後方の最前にあたる7列までがS2席で、以降はA2席→B席→C席と分かれて配置されています。

[秋]は建物の2階です。エスカレーターで2階へ進みましょう。

エントランスは通路を少し進んだ奥の方にあります。

周辺施設

ウォーターズ竹芝

出典:ウォーターズ竹芝公式サイトより

冒頭でも少し触れましたが、2020(令和2)年に竹芝地区の再開発事業によって誕生した複合施設が「ウォーターズ竹芝(WATERS takeshiba)」です。

施設は商業施設のアトレ竹芝、今回の会場であるシアター棟のJR東日本四季劇場[春][秋]・自由劇場、ホテルのメズム東京の3つで構成されています。

周辺には水辺の広場もあり、フードやドリンクをテイクアウトして、ゆったり過ごすことができます。

ウォーターズ竹芝と都内の主要エリアを結ぶ水上バスの乗り場もあります(写真はチケット売り場)。

劇団四季のチケットを保有する利用客向けに、買物や食事、宿泊、水上バスの乗船等が割引となるサービスを展開しています。

ウォーターズ竹芝 -WATERS takeshiba-

竹芝客船ターミナル

浜松町・竹芝地区の「海」の玄関口である竹芝客船ターミナルは、ゆりかもめの竹芝駅から会場までのアクセスルートの途中にあります。

伊豆・小笠原諸島への貸客船やジェット船(セブンアイランド)の定期便が出ています。

ターミナル内には離島のガイドブックや旅行パックのパンフレット等も設置されています。

竹芝客船ターミナル|東京港客船ターミナル

旧芝離宮恩賜庭園

旧芝離宮恩賜庭園(きゅうしばりきゅうおんしていえん)は、浜松町駅の北口を出てすぐにところにある都立公園です。

元は江戸幕府の老中にもなった大久保忠朝の上屋敷の庭園楽寿園が始まりで、宮内庁管理の離宮を経て、1924(大正13)年に皇太子(昭和天皇)のご成婚記念として、東京市に下賜されました。

園内マップ(出典:旧芝離宮恩賜庭園公式サイトより)

旧芝離宮恩賜庭園|公園へ行こう!

浜離宮恩賜庭園

浜離宮 恩賜庭園はまりきゅう おんしていえん)は、会場の北側に位置している都立公園で、敷地面積は約25万㎡あり、特別史跡・特別名勝にも指定されています。

江戸時代の将軍家の別邸、明治維新後は皇室の離宮として活用された後、第二次大戦後の1946(昭和21)年に東京都に下賜されました。

園内には、海水を引き入れて潮の満ち引きで池の雰囲気が変わる「潮入の池」があるほか、季節ごとに咲き乱れる花が見事な庭園です。

園内マップ(出典:浜離宮恩賜庭園公式サイトより)

https://www.tokyo-park.or.jp/park/hama-rikyu

ウインズ汐留

最後に私の趣味全開の施設の紹介になりますが、浜松町・竹芝からほど近い汐留地区には、JRA(日本中央競馬会)の場外馬券売場の1つである「ウインズ汐留」があります。

地理的には、同じく劇団四季の専用劇場である「電通四季劇場[海]」と今回の会場のほぼ中間の場所にあります。

周辺のイタリア街と調和したヨーロピアンな外観が特徴で、レース開催日の土日にソワレ(夜公演)を観に行く方なら、少し早めに訪れて気軽に馬券を買ったり、レースを楽しんだりすることができます。

上手くいけば当日のチケット代が実質タダになったり、その反対に倍以上の出費になったりすることもあります(今回の私は残念ながら後者でした…)。

施設概要・地図

地図