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滋賀県立芸術劇場 びわ湖ホール(滋賀・大津)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します【大ホール・中ホール・小ホール】

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この記事の内容

初めてびわ湖ホール(滋賀県立芸術劇場)へコンサートに訪れる人を対象に、会場までのアクセス施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

琵琶湖のほとりに佇む景色が美しいホール。
大・中・小の各ホールで、あらゆる音楽や舞台・演劇に対応可能です。

びわ湖ホール滋賀県立芸術劇場)は、1998(平成10)年、西日本初の本格的なオペラ劇場として開館しました。

大、中、小の3つのホールと舞台・音響設備を備え、オペラ・バレエやオーケストラ・ポピュラー音楽のコンサート、ミュージカル・演劇や小規模な室内楽にいたるまで、あらゆるジャンルのエンタテイメントに対応可能な本格的なホールです。

また、琵琶湖のほとりに立地しているため、眼下に水辺の美しいロケーションが広がっているのが魅力の会場です。

大津湖畔 なぎさ公園
湖畔の景色が広がっています

大小様々なキャパの会場やそれに付随する設備(後述)、周辺の景観の美しさも相まって、「優良ホール100選」にも選ばれている素晴らしい会場です。

私が今まで訪れた会場の中で、1,2を争うほど大好きなホールの1つです。ハロプロでも滋賀県出身の光井愛佳さんや福井県出身の高橋愛さんが在籍していた頃のモーニング娘。では、春秋のツアースケジュールに入っていた時期があり、よく通っていました。

びわ湖ホールまでのアクセス

出典:びわ湖ホール公式サイトより

拠点となるのは京都駅

JR京都駅(八条口)

びわ湖ホールの最寄り駅は、京阪線の石場駅で、駅から会場までは徒歩約3分の距離にあります。また、在来線の新快速も停車するJR琵琶湖線の大津駅からも、徒歩約15~20分で行ける距離にあり、駅からバスも出ています。

ライブ遠征の点から考えると、拠点となるのは新幹線の京都駅になります。ここでは、京都駅から在来線に乗り換えてからの、それぞれの最寄り駅へのアクセスルートと、会場までの徒歩ルートを紹介します。

京阪石場駅からのルート

京阪電車 石場駅

京阪 石場駅までの鉄道ルート

京都駅に着いたら、JR琵琶湖線に乗り換えます。大津駅は2駅目で片道200円、京阪石場駅への乗換駅となる膳所(ぜぜ)駅は3駅目で片道240円になります。

琵琶湖線は2・3番線から発車します。

普通と新快速がありますが、膳所駅には新快速は止まらないので注意しましょう(大津駅は停車します)。

普通「野洲(やす)」行きの列車です。

乗車時間約11分で、膳所駅に到着です。

改札を出て左側の北口に移動します。

コンビニの左奥に階段があります。

階段を下ります。

下りた先に、京阪膳所駅があります。

最寄りの石場駅方面は、そのまま前の改札を入ります。

坂本比叡山口方面の電車に乗ります。

「坂本比叡山口」行きの電車が来ました。

車内です。移動はわずか1駅です。

乗車時間約2分で、最寄りの石場駅に到着しました。

石場駅から会場までの徒歩ルート

石場駅に着いたら、構内踏切を渡って右側に移動します。

ホームに会場にある案内看板を確認。会場まで約200mです。

改札を出たところです。

正面の道路前にも看板があります。

すぐ左にある「石場電停前」交差点を右に渡ります。

エネオスを横に見ながら、先に進みます。

駅から徒歩約3分で、会場前に到着です。お疲れさまでした。

JR大津駅からのルート

JR大津駅から会場までの徒歩ルート

続いて、膳所駅の1つ手前のJR大津駅から会場までの徒歩ルートを紹介します。

会場に向かうには、北口にある改札口から出ましょう。

駅の向かい側には、北へ真っ直ぐ続く道と、左右に伸びる道があります。

駅前の地図で確認します。北の道(中央大通り)を進むと、湖畔のなぎさ通りに突き当たり、そこから東に真っすぐ行ったところが会場になります。

また、駅前の左右の道(県道103号大津停車場本宮線)を県庁方面(右)に進み、途中の「梅林1丁目」交差点を左に曲がり北に進むと、会場近くのなぎさ通りに出ます。

会場までの所要時間はどちらも約15分~20分程度ですが、今回は県庁方面に進んでから北に向かうルートで紹介します。

北口の駅前広場から交番と三井住友信託銀行の支店を目印に、右に曲がります。

しばらく道なりに進みます。

途中の歩道は多少のアップダウンのある箇所があります。

滋賀県庁舎の横を通過します。

やがて大きな道路と突き当たる「梅林1丁目」交差点に出るので、左(北)に曲がります。

ここから湖畔のなぎさ通りまで、真っ直ぐ進みます。

途中「トランクルーム」と書かれたビルが目印です。

やがて、京阪線の踏切を通過します。

なぎさ通りとの「琵琶湖文化館前」交差点まで来たら、道路を渡り右に進みます。

琵琶湖文化館(休館中)の前を通過すれば、会場はもうすぐです。

会場前になぎさ公園が広がっています。

打出の森駐車場」の奥が会場建物です。お疲れさまでした。

JR大津駅からのバスルート

JR大津駅からは、一応バスも出ています。近江鉄道バスと京阪バスの2社が運行していますが、本数は合わせて1~2時間に1本程度しかなく、あまり利用価値がないのが難点です。

ただし、コンサートによっては、開演・終演時間に合わせて会場ー大津駅間で臨時のシャトルバスが出ることもあります。

京阪バス(2時間に1本程度)
近江鉄道バス(石山駅行き:休日は1日3本)

最寄りのバス停はどちらのバスも「商工会議所前」で、大津駅から3つ目のバス停です。今回は13時35分発の京阪バスに乗車してきたので、簡単に紹介します。

バスのりばは北口を出て左に歩いたところにあります。

駅前広場からバスのりばへは、写真左下の横断歩道を渡ります。

1番から3番のりばが直線に並んでいます。

会場へは真ん中の2番のりばのバスで向かいます。

京阪バスの車内です。

商工会議所前までは片道250円です。

商工会議所前」バス停に着きました。ここからは進行方向に少し歩いたところにあるガソリンスタンド(京阪線の石場駅前から会場までのルートで紹介したエネオスです)を左に曲がれば、会場前に着きます。

駐車場

びわ湖ホール駐車場 外観

マイカー・レンタカールートについても紹介しておきます。会場へは名神高速道路の「大津IC」で下車後、一般道を通り約6分で到着します。

出典:びわ湖ホール公式サイトより

会場の道を挟んで東側に専用の4階建ての立体駐車場があり、普通車で849台分の駐車スペースが確保されています。

また、会場と駐車場は専用の連絡橋でつながっているので、スムーズな移動が可能です。

連絡橋前の自動精算機
会場との専用連絡橋
びわ湖ホール駐車場

営業時間:24時間
駐車料金:4時間まで210円/1時間、以降110円/1時間
支払方法:現金・クレジットカード

びわ湖ホールはこんな所

西日本初の「4面舞台」を備える大ホール

大ホールは4階席まであり、その総客席数は1,848席(1階:755席、2階:435席、3階:372席、4階:282席)です。

大ホールのステージは、舞台の両袖と奥に同じ面積のスペースが確保されており、メイン・奥・上手・下手の合計4つの舞台を使って大胆なステージチェンジを行える「4面舞台」の装置を備えています。これは開業当時、西日本初の設備として注目を集めました。

(参考)4面舞台
出典:新国立劇場公式サイトより

4面舞台を持つ国内の大劇場は、びわ湖ホールのほか、アクトシティ浜松(静岡)、新国立劇場(東京)、まつもと市民芸術館(長野)、兵庫県立芸術文化センター(兵庫)の5箇所があります。

1階席・2階席

2階席最後列(2G列)センターからの眺め

1階席は1A列から1Y列までの25列あり、1G(7列目)と1H(8列目)の間に中央通路があります。

通路前の7列は概ねフラットな構造で、前4列(1A~1D列の132席)はオーケストラピット使用時は撤去されます。

中央通路付近
通路後方の傾斜

通路から後ろの席は、前方に比べ傾斜が付けられています。途中、銀色のカーブした手すりを挟んで、以降は2階席として奥までと側面に続く形になっています。

2階席は2A列から2H列までの8列分確保されています。

1階席から2階席への境界付近

側面はバルコニー席(R席L席)として、1列から3列ずつ左右に配置されています。

2LA・2LB席付近と1階席との境界付近

R席・L席はそれぞれ、客席後方から専用の通路が設置されており、途中に設けられた扉から席に移動する構造になっています。

2階2H列左端から見たL席へ向かう通路部分

車椅子席は、2階席の最後列付近(2G・2H列)の左右に1箇所ずつあります。

2階2G・2H席(車いす席)付近からの眺め

3階席・4階席

3階席3G11番付近からの眺め

3階席と4階席は、それぞれ3階席が3Aから3Gまでの7列、4階席が4Aから4Fまでの6列と、左右のバルコニー席が1列18席ずつあります。

1階席・2階席に比べ全体的に傾斜は強めで、距離は遠くなりますが、前の人を気にせずに、ステージを俯瞰で見下ろすことができます。

その他、4階席は、4C列と4D列の間に通路が設置されています。

3階席の傾斜
4階席の傾斜と中央通路
4階席最後列(4F列)からの眺め

大ホール 座席表

出典:びわ湖ホール公式サイトより

座席

大ホールの座席はピンク色の座面と背もたれに、木製のひじ掛けになっています。背もたれの上方は幅が狭くなっており、肩口付近の部分に2本線が入っているデザインです。

エントランス~ホワイエ

大ホール エントランス

大ホールへは、メインロビーの右側にあるエントランスから入ります。入口手前に当日券・招待券の受付や、グランドピアノが設置されています。

当日券・招待券受付
エントランス前のグランドピアノ

チケット確認後、左側に進みますが、1階席と2階席はそのままフロアを進みホワイエへ、3階席と4階席はすぐ奥のエスカレーターで移動します。

入場後のロビー。奥にエレベーターとその横にトイレもあります。

ホワイエからはホールの外と同様、美しい琵琶湖畔の景色が広がっています。

大ホール ホワイエ

ホワイエの奥にビュッフェがありますが、コロナ禍のせいか、営業はしていませんでした。

ホールを挟んで入口と反対側のスペースが喫食コーナーになっています。

ビュッフェが営業していない場合、幕間の時間はチケットの半券を提示することで、メインロビー奥の「レストラン オペラ」(後ほど紹介)でコーヒーやワイン等を注文することができます。

舞台・演劇向きの中ホール

出典:びわ湖ホール公式サイトより

中ホールの総客席数は804席(1階席:610席、2階席:190席、車いす席4席)のプロセニアム型シアターホールです。

全体的に色調は暗めで、舞台・演劇向きにセリフが良く聞き取りやすいように音響設計が施されています。私が訪れた日は、「星の王子さまーサン=テグジュペリからの手紙ー」というダンス・パフォーマンスの公演が行われていました。

入口は大ホールと反対側の、メインロビー左側にあります。

中ホール エントランス

中ホール 座席表

出典:びわ湖ホール公式サイトより

アンサンブル等の室内楽向きの小ホール

出典:びわ湖ホール公式サイトより

小ホールは総客席数は323席で、室内楽等、小編成のアンサンブルコンサートに適した規模のホールです。

大ホール・中ホールと異なり、エントランスは建物の地下1階にあります。

地下1階入口前の廊下
エントランスは湖畔側に回ったところにあります

小ホール 座席表

出典:びわ湖ホール公式サイトより

エントランス・メインロビー

会場のメインとなる入口は、建物の2階にあります。正面の道路から2つのホール棟の間の少し低くなっているところがエントランスです。

2階ロビーを入ったところです。手前にチケットセンターとインフォメーションコーナーがあります。

少し進んで左側が中ホール、右側が大ホールのエントランスです。奥に「レストラン オペラ」があります。

レストラン オペラ

メインロビー奥にあるのが、湖畔の美しいロケーションを背景に軽食やカフェを楽しめる「レストラン オペラ」です。

ラウンジとしても利用できるので、食事やドリンクなしでも席でくつろげます。

窓際の席は見晴らしが最高です♪

食事メニューは、洋食中心のラインナップです。

この日は昼食にトマトソースの煮込みハンバーグセットを注文しました。

展望プラザ

会場のある建物の屋上は展望プラザになっているので、琵琶湖や隣りのなぎさ公園を一望できます。

なぎさ公園と琵琶湖畔

周辺施設

なぎさのテラス

会場に隣接するなぎさ公園内には、「なぎさのテラス」と呼ばれる4つのカフェが並んで営業しています。

2階席も用意されており、晴れた日には美しいロケーションを楽しみながら、オープンデッキで食事をすることができます。

 地元の近江の食材にこだわったレストラン「ウォームズ」。エッグベネティクト等のカリフォルニアスタイルのメニューが特徴です。

コーヒー豆にこだわるカフェレストラン「ショコラ」。スイーツの種類が豊富で、特にパンケーキがオススメとのことです。

パスタ・ピザを中心としたイタリアンの「アンチョビ」。ワインも豊富に取り扱っています。

こだわりの肉料理が楽しめるレストラン「Hashingハッシン)」。宴会やウェディングも可能です。

THE CALENDER

最後にJR大津駅前の複合施設「THE CALENDERザ・カレンダー)」を紹介します。

単なるレストランだけでなく、カフェ・バー・BBQテラス・ビアガーデン・カプセルホテルなどが一体となっており、大津駅直結の旅の拠点となっています。

ライブ遠征としては、大津駅から徒歩やバスで会場に向かう際の時間調整や食事に活用できるのでおすすめです。

レストラン・カフェは建物の2階にあります。

この日はバスクチーズケーキとコーヒーを頼みました。

施設概要・地図

地図