初めて「本多の森 北電ホール」のライブに訪れる人を対象に、会場までの行き方や施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
兼六園の隣り、ハローワーク併設の金沢地区のランドマーク。繁華街の「香林坊」地区から歩くと結構疲れます。
本多の森ホールは長年にわたり「石川厚生年金会館(ウェルシティ金沢)」として運営されてきましたが、2009(平成21)年10月から北陸電力㈱が保有する「北陸電力会館 本多の森ホール」として生まれ変わりました。
その後、15年が経過した2023(平成5)年7月より、同ホール名を「本多の森 北電ホール」という名称に変更され、現在に至っています。
「本多の森公園」の一角に位置し、周辺には「兼六園」をはじめ、「石川県立美術館」や「石川県立歴史博物館」、「石川県立能楽堂」などの文教施設が林立し、徒歩圏内で散策できます。
ホールのキャパは最大1,707席で、石川県内では金沢歌劇座(1,919席)に次いで2番目に大きいホールです。
本多の森ホールへのアクセス
金沢駅からは結構離れているのでバスでの移動が基本です。
会場近くの「香林坊」や「兼六園」方面のバスに乗ることになりますが、最寄りのバス停は「出羽町(でわまち)」です。
金沢駅からバスに乗車
JR金沢駅に着いてからバスに乗るまでのルートを紹介します。
北陸新幹線の改札口です。
しらさぎ号、サンダーバード号など在来線特急に乗ってきた際の改札口です。
新幹線、在来線の改札口を出たら、向かって右側に進み、兼六園口(東口)を出ましょう。ちなみに反対側は金沢港口(西口)です。
東口を出てすぐにバスロータリーがあります。左手前にある「6番」のりばに向かいましょう。
6番のりばからは、「11東部車庫(橋場町経由)」「11金沢学院大学(橋場町経由)」「12北陸大学 湯涌温泉」「16上辰巳 駒帰」ゆきのバスが出ています.
最寄りのバス停には一部他ののりばからも停まる便が出ていますが、6番のりば発の系統は、すべてが最寄りの「出羽町」に停まります。
出羽町バス停は、金沢駅東口を出て6番目です(所要時間:約20分)。
空港バスは「香林坊」で下車しますが結構歩きます
出典:本多の森ホール 公式サイトより
他の多くの系統や小松空港からの連絡バスは、繁華街の「香林坊」エリアに停まります(バス停の場所は系統ごとに何カ所かに分かれています)。宿泊する人は、ホテルをこのあたりで予約することも多いかもしれません。
香林坊地区から兼六園ふもとの「広坂交差点」までは平たんな道で、5分もあれば到達できるのですが、そこから会場までは、長い上り坂を約15分歩く必要があり、結構疲れます。
その点、最寄りの出羽町バス停は坂を上った先にあり、下車してすぐ道を右に曲がれば、会場前に到着します。
香林坊から歩く場合は、余分な荷物などをホテルやロッカーに預けるなどして、身軽な格好で向かいましょう。
迷ったらタクシーで行こう
ちょうどいいバスがなかったり、香林坊からの徒歩ルートがわからなかったりすることも多いと思います。そんな時は、歩くのをあきらめてタクシーを使った方が安全です。
香林坊からならワンメーター、金沢駅からでも2,000円弱くらいで着けます。
駐車場
会場に最も近い駐車場は、会場と道を挟んだ向かいにあり(上の地図の1番)、最大370台収容できます。
1 石川県石引駐車場
金沢市石引4丁目380番 076-223-2285 24時間営業(普通車)
最初の1時間まで30分100円(以降1時間100円)
駐車場は香林坊や広岡地区(地図南側)などにも何カ所か点在していますが、正直1番以外の駐車場に停めると坂道を相当歩くことになるので、あまりおすすめしません。
公式サイトにも書いてありますが、公共交通機関で来場する方が安全かと思います。
本多の森ホールはこんな所
1階と2階がシームレスにつながったホール
出典:本多の森ホール 公式サイトより
座席配置を見ると、最後列はZF列(前から32列目)となります。
この会場はステージを要とする扇型の配置で、1階と2階の境界がなく、シームレスにつながっているのが特徴です(福岡市民会館などもそうですね)。通常のホールで考えるとA列からU列までの21列が1階で、通路を挟んでV列以降が2階といったところでしょうか。
画像はZD列(後ろから3列目)付近からのものです。多少の距離は感じますが、かなり傾斜がついているので、ステージの全景は見やすくなっています。
建物内に県の庁舎が併設
本多の森ホールは正確に言うと、前身の石川厚生年金会館(ウェルシティ金沢)をそのまま引き継いだわけではありません。
厚生年金会館の「大ホール」部分(図のグレーのエリア)を北陸電力㈱が落札し、「北陸電力会館 本多の森ホール」になりましたが、「旧ホテル・結婚式場」の部分(図のベージュ・赤のエリア)は石川県の保有で、「本多の森庁舎」として営業しています。
そのため、「ジョブカフェ」や「ヤングハローワーク」など、人事労務関係のオフィスがテナントとして入居しています。
個人的に総務関係の仕事をしているので、この建物にはコンサートより業務で訪れた回数の方が多いです。
エントランスロビー
ホールの正面玄関(画像右下)を入ったところにあるエントランスロビーです。左奥の銀色の扉の奥がホールになります。
正面玄関はホールエリアと庁舎エリアで分かれており、公演がない日はこちら側の入口(ホールエリア)は閉鎖され、奥の壁より向こう側の売店や庁舎エリアのみが営業しています。
逆に平日の夜公演時や土日の公演日など、庁舎の営業終了時間帯は、ホールエリア側の入口のみ通行可となります。
売店・休憩所
売店「piccolo (ピッコロ)」です。他のホールにあるようなビュッフェやカフェバーというより、役所の売店コーナーそのものです。
売店の横には結構な数のソファとテーブルが設置され、ライブ・コンサートに来た人や平日に庁舎を訪れた人の待ち合わせや休憩スポットとして使用されています。
周辺施設
兼六園・金沢城公園
会場のすぐ隣りに広がっているのが、金沢観光の象徴ともいえる「兼六園」です。
金沢にはたまにしか来れない方も多いでしょうから、天気が良ければぜひ立ち寄って散策するのがおすすめです。
長らく休園が続いていましたが、10月1日より営業を再開しました♪
兼六園を少し下りた向かいに位置するのが「金沢城公園」です。
お城の天守閣は現存しておらず、あくまで城址公園で、石垣や櫓、門、五十間長屋(写真)など、往時をしのばせる遺跡や四季の自然を楽しみながら散策する所です。
美術館・博物館・能楽堂
本多町は金沢有数の文教地区。会場から徒歩圏内に、県立の美術館、歴史博物館、能楽堂があります。
観光と掛け持ちでライブに訪れた際は、公演時間まで兼六園以外にも周辺の施設で見聞できるところがたくさんあります。
ライブ・コンサート参加記録(アーカイブ)
山下達郎 PERFORMANCE 2019(2019.9.29・30)
達郎お気に入りの会場も、1つだけ不満が…
金沢に赴任して初の地元ライブ観戦。金曜と土曜の2日公演で、土曜が取れなかったときのために金曜も申し込んだら両方当選したので、初の連チャンとなりました。
両日とも達郎さんは「今日の会場は雰囲気がいい」「いいお客さんが多い」と終始ご機嫌でした。
セットリストはカバー曲が多め。ハイライトは「本人以外で俺が一番上手い」と豪語しながら歌った大瀧詠一の「君は天然色」(圧巻でした)。その他にも奥さんの竹内まりやメドレーや、「ハイティーン・ブギ」「硝子の少年」などのジャニーズ曲も披露してくれました。
この会場の1階と2階の境界がない一体的な座席配置がお気に入りのようで、同じく金沢公演で使われる「(金沢)歌劇座より好き」とMCで語っていました。
ただし、同時にこの会場の「唯一の不満」も口にしていました。
「客席の真ん中に通路が有ってお客さんがいない、俺はどこを見て歌えば良いんだ?」
「モーゼの十戒かw!」
「モーゼの十戒」こと中央通路(Google ストリートビューより)
施設概要・地図
所在地
石川県金沢市石引4-17-1
アクセス
JR金沢駅東口(6番のりば)からバスで約15分
「出羽町」下車 徒歩約3分
小松空港から空港バス(市内経由)で約55分
「香林坊」下車 徒歩約15分
ホール
総客席数1,707席
(1・2階共通 車椅子スペース3)
公式サイト
http://www.hondanomori-hall.com/