初めて「やまぎん県民ホール」のライブに訪れる人を対象に、会場までの行き方や施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
山形駅西口に新しくできた東北屈指の文化発信拠点。アクセス抜群で観光名所も近く、色々楽しめます。
やまぎん県民ホール(山形県総合文化芸術館)は2020年5月、「食と温泉の国・山形」の新たな文化総合芸術の発信と交流の拠点として、山形駅西口にオープンしました。
大ホールのキャパは2,001席で、東北地方屈指の規模を誇ります。隣接する「山形テルサ」とともに、地元のプロオケである山形交響楽団の演奏会をはじめ、様々なコンサートやイベントが開催されています。
私事ですが、今回の山形県へのライブ遠征で、全国47都道府県へ訪れることができました♪この会場ができた当初から、一度は訪れてみたいと思っていた所です。
やまぎん県民ホールまでのアクセス
山形新幹線を使った鉄道ルート
会場は山形駅前にあるので、基本は東京駅や大宮駅から東北・山形新幹線で山形駅に向かうのがわかりやすいです。
山形駅の改札は1つ。
改札を出たところは東西連絡通路のようになっています。
写真の案内看板の通り、向かって左側の西口方面に向かいましょう。
コンコースを左側に直進します。
在来線の上を歩くように通路が続きます。
やがて、通路の終端が見えてきます。
このあたりで左側を見ると、すでに会場がすぐ近くにあるのがわかります。
突き当たりの階段またはエスカレーターを降りれば、会場は目の前です。
無事会場前に到着しました。
山形空港への飛行機ルート
今回私は、山形空港(正式名称は「おいしい山形空港」です)まで飛行機を利用しました。
到着ロビーを出て真正面に空港バスのりばがあります。
車両はマイクロバスで定員は20人程度。運転席後方を荷物置き場に使います。
空港から山形駅までの道中は畑や田んぼの田園風景がほとんどですが、山形県だけあって「さくらんぼ」畑が広がっています。
これは少し残念なお知らせですが、昨今の燃料費高騰などの影響で、今年(2022年)のGW明けから運賃が980円から1,300円に大幅値上げされることになりました。これにはバスの運転手さんも「結構驚いた」と言ってました。
キャッシュレス未対応のため、今まで乗客は1,000円札で支払い、運転手がお釣りを20円渡す運用で、車内に大量の10円硬貨が用意されていました。値上げ後は500円硬貨と100円硬貨を準備するような運用に変えるんでしょうか。釣り銭準備金も高額になりますね。
所要時間約25分で、終点の山形駅前に到着です。
空港バスが到着するのは、会場と反対側の東口です。
駐車場
会場隣接の「県民べにばな駐車場」の駐車台数は367台(内優先8台)で、最大料金800円で利用可能です。
県民べにばな駐車場HP:http://www.kiyokawaya.co.jp/shop/0035/parking.html
古くから七日町に続く繁華街として栄えている山形駅東口周辺に比べ、会場を含む西口周辺は再開発事業により、駐車場用地も確保されています。
ご覧の通り、西口周辺に提携駐車場より安い最大料金500円の駐車場も複数あるので、駐車場所に苦労することは少ないでしょう。
やまぎん県民ホールはこんな所
2,000席のキャパを誇る最新鋭の機能を備えた大ホール
大ホールの総客席数は3層構造の2,001席(1階席:1286、2階席:329、3階席:386)。舞台前方をオーケストラピットとして利用する際は、1列目〜5列目までの172席が減って、1階席が1,114席になります。また、車椅子対応席は6席(左・中央・右に2席ずつ)あります。
演目に応じてポップスや演劇等でスピーカーを用いる「プロセニアム(額縁)」方式と、クラシックコンサートのようにマイクを通さずに音を響かせる「(吊上げ式)音響反射板」方式の両方に対応できる設備が備わっています。
ステージ様式の違いについては、別の会場のものですが次の動画を参考にしてみてください(少し癖は強めですが…)。
座席のイスは山形県の伝統の技術が施されています。
地元のものを使用した木材部分は天童木工の技術が取り入れられているほか、赤い座面は、米沢織物の生地に庄内刺し子の紋様を織り込んでいるとのことです。
客席ごとのステージの見え方
1階席
1階席の最後列は29列で、14列目と15列目の間に中央通路があります。
オーケストラピットに変更可能な1列目から5列目まではフラットで、以降の6列目〜中央通路手前の14列目までの傾斜も緩やかです。
15列目以降は前方に比べて傾斜が強めに設定されています。また、23列目と24列目の間にも通路があり、壁を隔てて段差が付けられています。
2階席
2階席は1列から6列まであり、総客席数は329席です。最前列のせり出しは1階席の23列〜24列目の通路付近になります。
傾斜は1階席後方よりも若干急になっている印象でした。
3階席
3階席も2階席と同じく1列から6列まであり、総客席数は386席です。最前列のせり出しは2階席よりもさらに2列ほど後ろからになり、その分2階席より傾斜が強めです。
バルコニー席(2階・3階)
バルコニー席は2階・3階ともに左右12列ずつあります。
2階席は1列目から3列目まで1人がけで以降は2人〜4人がけ、3階席は1列目から5列目まで1人がけで以降は2人〜4人がけになっています。
座席表
出典:やまぎん県民ホール公式サイトより
エントランス〜各階の設備
エントランス
会場(大ホールの入口)は2階にあり、エントランスを入ってすぐの階段またはエスカレーター・エレベーターで移動します。
大ホールのホワイエです。
ホワイエ突き当りにカフェバーがありますが、この日は休業でした。
コインロッカー
コインロッカーは各階のホール入口の脇付近に設置されています。
100円硬貨を入れて使用後に戻ってくる形式のものです。
フロアごとに色分けされたカーペット
ホールは4階建てになっており、それぞれのフロアごとのカーペットの色が統一されています。
公式サイトの3Dバーチャルツアーが便利
色々書いてきましたが、会場の公式サイトにはエントランスからの移動や客席の見え方まで3Dで疑似体験できる「バーチャルツアー」機能があり、とても便利です。
私の写真で分かりにくい所は、こちらを参考にしていただくとよいでしょう。
周辺施設
0035 BY KIYOKAWAYA(ゼロゼロサンゴーキヨカワヤ)
会場1階に入っている飲食・物販施設で、山形県内の35市町村の名産を集めた特産品や高級食パンの販売、カフェを併設しています。
終演前後に訪れる利用者も多く、私もここでりんごジュースなどのお土産を買って帰りました。
霞城セントラル
会場と道を挟んだ向かい側にあるのが「霞城(かじょう)セントラル」で、山形県のランドマークとして2001年1月1日にオープンしました。1階には観光情報センターがあります。
24階の「ワシントンホテル」や地下2階の「シアター・ソラリス」をはじめ、最上階には展望台もあり、山形市街を一望できます。
その他にも様々な飲食・物販施設がテナントとして入っており、地元グルメを楽しめる店も複数あります。
霞城公園
会場から徒歩10分くらいのところに山形城跡の公園「霞城(かじょう)公園」があります。
約36ヘクタールの広大な敷地に、本丸御殿広場や博物館、美術館のほか、山形市郷土館や最上義光(もがみよしあき)歴史館などの観光スポットが集積しています。
旧やまぎんホール(山形県県民会館)
やまぎん県民ホールが2年前に完成し移転する前、それまでの県民ホールは「やまぎんホール」という名前で、七日町の山形市役所や山形地方裁判所、文翔館(山形県郷土館)の近くに建っていました。
2029年度に跡地が「山形市民会館」に生まれ変わる計画
旧会館は2019年11月30日に閉館しましたが、2020年度の山形市の予算で、市民会館の建て替えに向けた基本構想の事業費として、1,700万円が計上されました。
今後計画がどのように推移するかは未知数ですが、完成のあかつきには、また訪れてみたいと思います。
ライブ・コンサート参加記録
ドラゴンクエストの世界(山形交響楽団 2022.4.29)
ゴールデンウィーク初日の4月29日は、毎年県のプロオケである山形交響楽団(山響)によるドラゴンクエストコンサートが開催されています。
今年は原作者のすぎやまこういち先生の没後初のコンサートということで、私も初めての山形遠征を、過去に色々な地域・楽団で楽しんできたドラクエコンサートで果たすことに決めていました。
当日指揮を務めた大井剛史氏はドラクエ愛にあふれたお方で、演奏の合間のお話の中ですぎやま先生との色々なエピソードを語ってくださいました。
今回の演目は交響組曲「ドラゴンクエストⅤ」天空の花嫁。途中主人公の結婚が大きなイベントとなっていますが、多くのプレーヤーに漏れず、すぎやま先生も結婚手前で冒険の書にセーブをして、ビアンカ、フローラ、デボラのいずれと結婚しても始められるようにしていたそうです。
キャパ2,000の会場も満員御礼。ドラクエの音楽はこれからも世代を超えて受け継がれていくものと実感しました。
施設概要・地図
所在地
山形県山形市双葉町1-2-38
アクセス
JR・新幹線山形駅 西口下車徒歩2分
ホール
客席総数:2,001席
(1階1,286、2階329、3階386、車イス席6)
オーケストラピット使用時:1,829席
公式サイト
https://yamagata-bunka.jp/