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ザ・シンフォニーホール(大阪・福島)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します

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この記事の内容

初めて「ザ・シンフォニーホール」のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

関西随一のクラシック専用ホール。
大阪駅から少し歩きますが、カラヤンも絶賛した「世界一の音響」を体感しよう。

ザ・シンフォニーホールは1982年、朝日放送創立30周年記念事業の一環で開館した「日本初のクラシック専用ホール」です。

開館から約30年間は朝日放送の保有で運用されてきましたが、2014年からは「株式会社ザ・シンフォニーホール」(学校法人滋慶学園グループの子会社)に移管され、現在に至っています。

ザ・シンフォニーホールへのアクセス

ザ・シンフォニーホールの最寄り駅はJR大阪環状線の福島駅ですが、大阪駅からも徒歩圏内です。

上の地図のとおり、所要時間はJR福島駅からは徒歩約7分JR大阪駅(北側)からは徒歩約15分です。

ここでは、JR大阪駅からとJR福島駅からの2つのアクセスルートについて紹介します。

JR大阪駅(地下鉄梅田駅)からの徒歩ルート

JR大阪駅到着時の在来線ホーム

まず、JR大阪駅からのルートを紹介します。

ライブ遠征で来た場合、多くは新幹線の新大阪駅で下車して在来線に乗り換えたり、飛行機で伊丹空港まで来て空港バスに乗車したりして、大阪駅に向かうことが考えられます。

連絡橋出口と御堂筋出口・南出口

大阪駅からは、駅の北側に出て西方向に進むことになります。出口は主に連絡橋出口と地下に降りる御堂筋出口・南出口がありますが、屋外から方向や位置関係を確認できる「連絡橋出口」の方をおすすめします。

駅ホームからエスカレーターで上がったところにある連絡橋出口。大阪駅を北と南に移動することができます。

一方の御堂筋口は、ホームから階段を降りて地下に向かいます。南出口は、会場とは反対の方向に進むことになります。

連絡橋北口〜ルクア・グランフロント周辺

連絡橋から在来線ホームを臨む

まずは連絡橋出口から中央北口方面に向かうところまでの紹介です。

連絡橋出口を出て向かって右側に歩くと、駅の北側に出て、ノースゲートビルディングに入ります。

ノースゲートビルディングにはテナントにファッション・雑貨の商業施設「ルクア(LUCUA)」が入っています。

そのビルを左手に見ながらエスカレーターで地上に降りた所に「アトリウム広場」があり、その向かいに「グランフロント大阪」が建っています。

アトリウム広場にある案内看板です。ここからななめ左方向の「梅田スカイビル方面」に歩いていきます(写真左奥に見えるビルが梅田スカイビルです)。

進んだ先に、「うめきたSHIPホール」という、その名の通り舟型の建物があります。周辺はイベント会場となっており、この時期(2022年1月)は、手前にアイススケートリンクが期間限定でオープンしていました。

うめきたSHIPホールを正面に見ながら、左側に移動します。

建物奥に道があるので、その道沿いに左に歩いていきます。

しばらく進むと、JR大阪駅の高架下付近にある「梅田ランプ東」交差点に到達します。

「梅田ランプ東」交差点から会場まで

梅田ランプ東交差点からは、高架下手前の横断歩道を渡り、西側へ進んでいきます。

しばらくは道の両側が工事中の区間を通ります(2022年1月現在)。うめきたエリアの再開発事業によるもので、右側のエリアは、以前JR梅田貨物駅があったところです。

左側の工事現場の合間に、駅ビル利用者用の立体駐車場があります。

同じ建物内には、JR西日本の電車区・乗務区の事務所も入っています。

さらに進むと、道路の先に踏切のある交差点に差し掛かります。「梅田ランプ西」交差点で、ここから写真奥の踏切の先の道を進みます。

踏切を渡ります。このあたりで進行方向右側に移動しておきましょう。

右側に渡ってすぐのところにダイワロイネットホテル大阪新梅田があります。

ホテルの隣りのセブンイレブンです。

セブンの向かいには「天下一品 福島店」があります。

歩道橋を越えてすぐの道の両側には、同じ「エネオス」のガソリンスタンドがあります。

さらに進むと、なにわ筋と交差する「福島6」交差点に出ます。ここまで来れば、会場はもう目と鼻の先です。

「福島6」交差点手前のトラック会館にある洋食屋「YOKOO」。

渡った先にあるホテル「モクシー大阪新梅田」。マリオット系列のホテルです。

右手に公園(上福島北公園)の緑が見えたら、右に曲がりましょう。

会場は公園の奥に佇むように建っています。お疲れさまでした。

JR福島駅からの徒歩ルート

高架下にあるJR大阪環状線「福島駅」出口

会場最寄り駅であるJR福島駅は高架駅で、高架下の「なにわ筋」と交差するところが改札の出口になります。

なにわ筋は南北に伸びており、会場へは北方向にまっすぐ進みます。

スタート地点のJR福島駅改札口です。右側の案内看板に小さくですが「← ザ・シンフォニーホール」と記載されているので、向かって左側(北方向)に進みます。

JR大阪環状線の高架下の出口から北に進む際、このルートは会場に着くまでに「阪神高速11号池田線」と「JR神戸線・宝塚線」の高架下を通り、「福島6」交差点に到達します。

それぞれ通過時の目印を紹介しながら説明します。

まず、出口そばの踏切を渡った所に「ミスタードーナツ」があり、そのすぐ奥に阪神高速の高架が見えます。

会場へはこのままなにわ筋の左側を歩いていって構いません。

阪神高速を越えるとすぐに今度はJR阪神・宝塚線の高架に差し掛かります。高架と高架の間には、「モスバーガー」があります。

2つ目の高架を越えた先にはカラオケ屋(ジャンカラ)があります。ここからは最寄りの「福島6」交差点まで、そのまま真っすぐ歩いていきます。

不動産仲介のミニミニやカレーハウスココイチ前を通過。

喫茶珈琲店「ピノキオ 福島店」前を通過。

餃子の「珉珉」の前を通過すれば、交差点はもうすぐです。

ほどなく「福島6」交差点に着きます。

横断歩道を渡ったところに、先ほど大阪駅からのルートで紹介した「モクシー大阪新梅田」が見えます。

今回は、このままなにわ筋を真っすぐ行った後に左に曲がるルートで紹介します。

交差点の写真で小さく看板が見えていた「ローソン 福島7丁目店」です。会場へは、この先の角を左に曲がります。

左に曲がると、正面右奥に会場の側面が見えます。お疲れさまでした。

JR大阪駅からのバスルート(歩いたほうが早いかも)

JR大阪駅からの徒歩ルートを紹介しましたが、一応バスルートもあります。

大阪市営バスの「大阪駅前12番のりば」から41系統の「榎木橋」行に乗車し、2つ目の大淀南1丁目」バス停で下車すると、会場のすぐ近くに着きます。

ただし、時刻表を見てもらうとわかるように、基本1時間に1本しかありません。

また、バス停の場所は駅東側の高架下歩道内にあり、会場とは逆方向のヨドバシカメラ付近まで戻る必要があるので、あまり利用するメリットは少ないかもしれません。

バス停は御堂筋の北口と南口を結ぶ高架下歩道内にあります。

反対側は新梅田食道街が広がっているところです。

バスはもう1つ阪急バスの北側バスターミナルから出る系統もあるようですが、会場からさらに遠ざかります。私も一応バス停を探したのですが、時間がかかってしまい見つけられませんでした。

おそらく探している時間で会場まで歩いてたどり着けるので、利用しないほうがいいと思います。

途中下車の場合は新大阪駅構内のロッカーを使おう

さて、会場にコンサートに訪れる人の中には、他の観光を兼ねていたり、実家へ帰省する途中に立ち寄ったりで、荷物を預けておきたい人もいるかと思います(私がそうでした)。

その場合「駅構内(駅ナカ)」に預けておけば、荷物の出し入れだけのために乗り継ぐ必要がなくなり便利です。

私のおすすめは、新大阪駅在来線構内のコインロッカーです。9・10番線ホームへ下る階段やエスカレーター付近にあり、数も多く、大きさも3種類から選べます。

新幹線とちょうど反対側になるので少し歩きますが、大阪・梅田方面に行く7・8番線にも近くて便利です。

写真のロッカーは大型のICカード専用ですが、現金可のものや小型のものも揃っています。

ザ・シンフォニーホールはこんな所

「日本初のクラシック専用ホールを作りたい」と熱望し、ホール設立に深く関わってきたのは、関西を代表するマエストロ・朝比奈隆

他の多目的ホールにはない音響と一体感を生み出すため、彼をはじめ設計に携わった様々な人達のこだわりが、随所に見られるホールです。

アリーナ状の四面配置のシューボックス型ホール

上の写真は2階席後方からのものです。アリーナ形式となっていて、パイプオルガンの前の席を含めて、ステージの周囲をぐるっと囲むように座席が配置されているのがわかります。

通常、クラシックホールと言えばドイツ・ライプツィヒのゲヴァントハウスに代表される「シューボックス(靴箱)型」の形式が一般的ですが、このホールはステージを取り囲む「アリーナ形式」をとっています。

設計時のコンセプトとして、ステージと客席が一体感を持って盛り上がれるような作りにしたいという意図が込められているとのことです。

同じ形式の代表的なホールに、オランダ・アムステルダムにある「コンセルトヘボウ」が有名です。ザ・シンフォニーホールは、この名ホールを手本に設計されたそうです。

コンセルトヘボウ(出典:Concertgebouw公式サイトより)

とはいっても、客席総数は1,704席とそれほど大きくはなく、横や後ろに座席が何層も配置されているわけでもありません。

傾斜したテラスが取り囲む「ヴィンヤード(葡萄畑)型」というよりも、一般的なシューボックス(靴箱)型ホールの拡張版といった感じです。

座席表

出典:ザ・シンフォニーホール公式サイトより

1階席はA列~V列、オルガン前のW~Z列は2階席

座席番号の振り方は、1階席最前列をA列として、最後列はV列(といってもV列は両端の2席だけですが)で22列目になります。

1階席S列(20列目)付近

次のW列からZ列はパイプオルガンの前にある席に振られています。ちょうどアルファベットの文字と同じ合計26列となりますが、オルガン前は段差もあり2階席扱いのようです。

2階席及びバルコニー席

2階Lブロックのバルコニー席から後方を臨む

2階席(センターブロック)の1階席へのせり出しは、S列とT列付近になります。後方にAA列からHH列までの8列分あります。2階席最後列付近と、3階バルコニー席がだいたい同じ高さになります。

バルコニー席は2階と3階の2層構造で、左右(LR)のブロックに分かれています。最前(LA・RA席)はステージ奥付近までせり出し、ステージを横から楽しめるようになっています。

2階がLA、RA…、3階がLLA、RRA…と3階の方はLとRの文字が重なっています。2階席がLA/RAからLG/RGまでの7ブロック、3階席がLLA/RRAからLLF/RRFまでの6ブロックあります。

Lブロック

Rブロック

「白いピアノ」をイメージした外観

白くて四角い会場の外観は、「白いピアノ」をイメージして作られています。

エントランスの石段部分には、ヨーロッパの古代建築のような白い柱がコロネードのように優雅に並んでいます。

ホワイエ(1階)~グランドホワイエ(2階)

エントランスを入ったところが1階ホワイエです。絨毯敷きの広間の前に2階へ上がる階段が左右に分かれて配置されています。

上がった先の2階がグランドホワイエで、カフェバー「The Symphony Cafe」がありますが、コロナ禍の現在は休業中です。営業時には、コーヒーや軽食のほか、アルコールも販売しています。

カフェバーのメニュー。ビールやワインも販売しています。

階段を上がったところにはグランドピアノも設置されています。

館内は階段が多めで少し複雑な構造

館内Information(階別に1階2階3階が色分け表示されています)

ホール部分は建物の3階から5階にあり、エントランスから2階に上がった後、入口が細かく分かれており、エレベーターやエスカレーター、階段を駆使して移動することになります。

1階が「A扉~F扉」、2階が「G扉~N扉」、3階が「O扉~R扉」から出入りすることになるのですが、動線がやや複雑になっていて、慣れないうちは結構迷いやすいのではないかと思います。

1階席と2階席を建物の3階から5階に配置していることから、階層は3階、中4階、4階、中5階、5階と5段階に分かれていると思っていいでしょう。

2階席後方の廊下部分

階段踊り場部分の案内表示

同じ階でも前方と後方で段差があり、階段を半階分上り下りすることもあり、年配のお客様が移動に苦労されている姿も見かけました。

その他、若干トイレの数が少ない印象を受けました。

カラヤンも絶賛、「残響2秒」へのこだわり

会場内に飾られたカラヤンの写真
カラヤン

「ウィーン楽友協会大ホールに比肩する世界一の音響だ」

20世紀最大の巨匠「楽壇の帝王」ことヘルベルト・フォン・カラヤン。1984年にベルリン・フィルとともに来日し、ここザ・シンフォニーホールで公演を行ったときに語った言葉として有名です。

ウィーン楽友協会(2017年1月1日管理人撮影)

ウィーン楽友協会は、毎年ウィーン・フィルの「ニューイヤーコンサート」が行われる会場です。

工期2年という短い期間の中で日本初のクラシック専用ホールを建設するにあたり、ホールの音響を「残響2秒」にすることが至上命題にされました。

設計に携わった関係者はその実現に向け、ホールの天井や壁、床、座席に至るまで、様々な工夫を施すわけですが、その1つが天井に設けられた40枚の「飛ぶ鳥」をモチーフにした反響板です。

音響担当者の話によれば、音を拡散させるため、天井は平面ではなく凹凸がある方がいいそうです。

その他にも椅子の材質を木製にしたり、床にコルク素材を使用したりしたのも、すべて音響を考慮してものものだそうです。

実際に演奏を聴いてみると、エコーがかかるというより、1つ1つの楽器の音色が他のホールより非常にクリアに聞こえる印象を受けました。

残響というより、音をくっきり、はっきり聴かせることに重点を置いているように感じられます。

この日(2022年1月8日)は関西フィルハーモニー管弦楽団の「新世界より」を聴いたのですが、静寂を切り裂くように主旋律を奏でるホルンの演奏が印象的でした。

建設から今年で40年を迎えており、音の余韻という意味では、その後に出来たクラシック専用ホールの方が、最新設備も踏まえた豊かな響きを実現しているのかもしれません。

周辺施設

上福島北公園

会場前にあるのが上福島北公園です。駅からの道を右に曲がると公園の並木越しに会場が見え、自然のプロムナードのようになっています。

カフェ・飲食施設

会場と上福島北公園の両脇にカフェや飲食店があるので、簡単に紹介しておきます。

喫茶「アントレ」

珈琲は黒い魔女」の文言が目を引く外観ですが、中はいたって普通の喫茶店です。開場までの時間を過ごすのに便利です。

珈琲紅茶館「蛮々」

「アントレ」の隣りにある喫茶店。アントレが閉まっていたので今回はこちらを利用。昔ながらのフカフカの椅子と、アトリエのような雰囲気のある店内が特徴です。

店内の様子
この日頼んだブレンドコーヒー

会場東隣りの飲食店街

会場の東(アクセスルートでなにわ筋のローソンを曲がったところ)には、1階部分が飲食店になった横長の建物があります(Googleマップ上は「松下シティアス」という建物になっています)。

会場に近い順に、イタリア料理店「パポッキオ(PAPOCCIO)」、定食屋「八百屋とごはん うらや福島店」、居酒屋「魚場 春夏秋冬」、居酒屋「炉談(RODAN)」、スイーツ専門店「高級芋菓子 しみず」の5軒です。

PAPOCCIO

八百屋とごはん うらや

芋菓子 しみず

施設概要・地図

地図