初めて「新潟テルサ」のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方や、施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
ワンスロープ構造でキャパも手ごろな見やすい会場。
新潟駅からはバスで移動しますが、食事は駅前で済ませておきましょう。
新潟テルサ(新潟勤労者総合福祉センター)は、1994(平成6)年にオープンした、新潟市中央区の撞木(しゅもく)地区にあるホールです。
新潟市とその近郊の勤労者福祉推進のための中核施設として、雇用促進事業団と市によって建設事業が進められました。2006(平成18)年からは市の所有となり、新潟市開発公社と愛宕商事共同事業体が指定管理者として、運営管理を行っています。
「テルサ」の愛称は、”Town Employee Relax Refresh Social Amenity”(都市で働く人々のための、リラックスとリフレッシュを目的とした、出会いの広がる快適な空間)の頭文字を取ったもので、全国の主要都市でも同じ愛称が用いられている施設があります。
そうした目的に適うべく、施設内には今回紹介するホールのほか、プールのあるフィットネスセンターも併設されています。
新潟テルサへのアクセス
出典:新潟テルサ公式サイトより
会場へのアクセスは、ライブ遠征の際の拠点となるJR・新幹線の新潟駅と新潟空港からのルートを中心に紹介します。
新潟テルサはJR新潟駅の南にあり、四方を北の新潟バイパス・鳥屋野潟(とやのがた)、東の亀田バイパス、南の日本海北陸道、そして西の信濃川に囲まれたエリアの中心に位置しています。
新潟駅からは駅前のバスターミナルからイベント時の臨時直行バスまたは路線バス(スポーツ公園線)で向かうことになります。
また、バイパスや高速のインターから近い位置にあるので、近隣の駅や空港からマイカー・レンタカーで向かうのが便利な会場です。
新潟駅まで鉄道を利用する場合
まずはJR・新幹線の新潟駅までのアクセスから。関東にお住まいの方であれば、上越新幹線で新潟駅へ向かうのがオーソドックスなルートだと思います。
東京駅から上越新幹線の「とき」号に乗車すれば、約2時間で新潟駅に到着します。
東京駅から
・上越新幹線「とき」号で約2時間(11,160円)
※指定席利用
新潟駅まで高速バスを利用する場合
出典:名鉄バス公式サイトより
直通の新幹線がない地方からは、多少時間はかかりますが、高速バスで向かうのも選択肢の1つです。
地元新潟のバス会社である新潟交通と共同運行している地域では、2024(令和6)年5月現在で以下の9路線で高速バスが走っています。所要時間は東京から約5時間30分、名古屋から約7時間、金沢から約4時間45分です。
路線名 | 新潟交通との共同運行会社 | 始発地 |
東京線 | 西武バス、西武観光バス、越後交通 | 池袋駅東口・バスタ新宿 |
名古屋線 | 名鉄バス | 名鉄バスセンター |
富山線 | 富山地方鉄道 | 富山駅前 |
郡山線 | 福島交通 | 郡山駅前 |
仙台線 | ジェイアールバス東北 | 仙台駅東口 |
長野線 | 長電バス | 権堂・長野駅前 |
金沢線 | 北陸鉄道 | 金沢駅西口 |
山形線 | 山交バス | 山形駅前・山交BTM |
会津若松線 | 会津乗合自動車 | 若松駅前 |
新潟空港まで飛行機を利用する場合
大阪や名古屋から、または福岡や北海道など、地元の空港からから新潟行きの飛行機が出ている場合は、新潟空港を利用しましょう。
新潟空港発着の国内線は、2024(令和6)年5月現在で計8路線が運航しています。
路線名 | 運航会社 | 空港 |
札幌 | ANA・JAL | 新千歳空港 |
札幌 | TOKI AIR(トキエア) | 丘珠空港 |
仙台 | TOKI AIR(トキエア) | 仙台空港 |
名古屋 | FDA・JAL | 県営名古屋(小牧)空港 |
大阪 | ANA・JAL・IBEX | 伊丹空港 |
大阪 | peach | 関西国際空港 |
福岡 | ANA・JAL・IBEX・FDA | 福岡空港 |
沖縄 | ANA | 那覇空港 |
現在名古屋に住んでいる私の場合は、県営名古屋(小牧)空港からFDA(フジドリームエアラインズ)の定期便が出ているので、大変便利です。朝に出て夜に帰ってくる日帰りの予定もたてられます。
新潟空港の到着ロビーに着きました。
バス乗り場はロビーを出て左側です。
新潟駅行きのバスは3番のりばから出ています。路線バスと直行のリムジンバスの2種類があります。
今回は水色の車体の、直行のリムジンバスに乗車しました。運賃は片道470円です。
駅までは高速道路等は通らないので、路線バスタイプの車両です。
リムジンバスは約25分、路線バスは約33分で新潟駅前に到着します。
新潟駅前から会場までのバスルート
新潟駅バスターミナルは2024(令和6)年3月31日に新装オープンしました。ターミナルは駅の北口(万代口)と南口のロータリーを結ぶように道路が敷かれており、駅ビルは2階で東西にまたがるように建設されています。
バスのりばは、万代口と南口、そしてその途中の両側に計18か所設置されています。
直行バス運行時
最も便利なのが、他の周辺施設とともにイベント開催時に出る臨時の直行バスを利用する方法です。運行する場合は、新潟駅南口側の一番端にある11番のりばから発車します。
会場までは直行で約15分で到着します。運賃は片道470円です。
臨時バスの車内です。路線バスと同じ車両を使用しています。
会場の正面玄関前の「新潟テルサ」バス停に到着します。
路線バス利用時
臨時バス等がない場合は、路線バスで移動することになります。駅ビル東側にある16番のりばから発車する「スポーツ公園線」に乗車しましょう。
路線バスの場合、途中のバス停にとまりながらの運行なので、会場最寄りの「産業振興センター前」バス停までの所要時間は約25分です。運賃は臨時バスと同じく片道470円です。
ただし、日中のダイヤは1時間に2本程度なので、時間に余裕を持って利用しましょう。
最寄りの「産業振興センター前」バス停は、会場の前を走る県道290号(曽野木ー日市線)沿いにあります。
会場へはバス停で下車後、進行方向に歩いてすぐ左に曲がると、会場前に着きます。
駐車場
駅からバス利用が全体の会場なので、地元の人の多くはマイカーで訪れる会場です。
駅や空港からレンタカーを利用する場合は、新潟空港から約20分、JR新潟駅南口から約15分、最寄りの日本海東北道・磐越道の新潟中央I.C.から約2分と、車のアクセスは非常に良い会場になります。
会場内の専用駐車場(550台)のほか、周辺施設と共用可能な駐車場も周囲に豊富にあり、料金も無料なので、周辺の観光付きで向かう場合は、レンタカーが一番便利だと思います。
専用駐車場:550台
臨時駐車場:1,475台(周辺施設と共用)
車イス駐車場:5台
新潟テルサはこんな所
ワンスロープの見やすい約1,500席のホール
ホールの総客席数は1,510席。1階席のみのワンスロープ構造で、1列から32列まであります。途中、9列と10列の間と、20列と21列の間の2箇所に通路が設けられています。
1階席のみですが、他のホールでいう1階前方が9列まで、1階後方が20列まで、21列以降が2階席と考えるとわかりやすいと思います。
このため、一般席(立ちOK)と着席専用席を分けて配置する場合、9列までの前方と21列~32列の前方が着席専用、10列から20列までと、21列~32列の後方が一般席に割り当てられることが多いようです。
9列までの前方付近の座席の傾斜は緩やかです。7列まではフラットで、8列目から段差が付けられています。また、オーケストラピット設置時は、5列までが撤去されます。
車椅子スペースは、9列と10列の通路につながっている出入口扉付近に3席ずつ、計6席分確保されています。
10列以降の座席の傾斜は、列ごとに段差が設けられ前方より幾分急になっており、同じ傾斜で最後列まで続いています。
写真のとおり、座席は前列の人の頭の位置がずれるように千鳥配列になっています。
座席表
出典:新潟テルサ公式サイトより
座席
ホールの座席は青色の座面・背もたれと木製の基礎・肘掛けの組み合わせです。
背もたれは2本のラインが入っており、肩口と腰回りの部分の幅が広くなっているデザインで、適度なクッション性で座り心地は悪くありませんでした。
エントランス・ホワイエ
ホールのエントランスは、玄関を入って右側にあります(左は冒頭に紹介したフィットネスセンターです)。
1階ホワイエです。物販スペース等が設置されることが多く、開演時刻まで賑わっています。
ホール客席に近い側に、出入口扉とトイレが設置されています。
1階ホワイエ中央にある階段を上がると、2階ホワイエがあります。物販スペースがない分、広々としています。
自販機等は、エントランスを入ってすぐ左側にあります。
館内施設
建物の正面玄関を入ったところにあるロビーです。左側がフィットネスセンター、右側がホールになっており、その中央に2階に上がる階段があります。
2階の案内図の緑色の部分には、かつて「顔晴れ(GANBARE)」という名前のレストランがありましたが、残念ながらコロナ禍で休業後、2020(令和2)年6月末で閉店しました。
これにより、館内及び会場付近に食事ができる場所がなくなってしまいました。食事等はバス乗車前の新潟駅前で済ませておくようにしましょう。
コインロッカーは、1階ロビーのホールエントランスの左側にあります。
サイズは小型のみですが、100円返却式で無料で利用できます。
周辺施設
鳥屋野潟(とやのがた)公園
出典:にいがた観光ナビ公式サイトより
新潟市中央区南部の市街地に位置する鳥屋野潟(とやのがた)は、同じ市内の北区にある福島潟に次いで、2番目に大きな自然豊かな潟です。周辺には約2,000本の桜並木があり、花見の名所としても有名です。
その周辺に広がっているのが県立の鳥屋野潟公園で、県立図書館や自然科学館がある「女池(めいけ)地区」と、会場に近い新潟市産業振興センターに隣接する「鐘木(しゅもく)地区」の2つのエリアに分かれています。
撞木(しゅもく)地区では、14.4haの敷地に日本庭園やユキツバキ園、自由にパフォーマンスができるメイン広場など多くの施設があり、地元の人々の憩いの場になっています。
新潟県スポーツ公園
出典:新潟県スポーツ公園公式サイトより
鐘木地区の鳥屋野潟公園の東側に広がっているのが新潟県スポーツ公園です。
新潟県におけるスポーツの拠点として、野球・サッカー・陸上競技などの様々なスポーツ施設をはじめ、運河や芝生広場、遊具、ビジターハウス等の施設が整備されています。
デンカビッグスワンスタジアム
出典:デンカビッグスワンスタジアム公式サイトより
2002FIFAワールドカップの日本国内の開幕戦の会場となるなど、日本海側最大級の規模と機能を持つ総合スタジアムが「デンカビッグスワンスタジアム」です。Jリーグに加盟する「アルビレックス新潟」のホームスタジアムとして使用されています。
元の「新潟スタジアム」の愛称として一般公募による愛称「ビッグスワン」が決定した後、2014(平成26)年よりデンカ株式会社(旧・電気化学工業)がネーミングライツを取得し、「デンカビッグスワンスタジアム」という名称が用いられています。
スポーツ公園内の中心施設として、サッカーはもちろん、各種スポーツやビッグイベントが開催されています。
HARD OFF ECOスタジアム新潟
出典:HARD OFF ECOスタジアム新潟公式サイトより
ビッグスワンスタジアムとともに公園内の中心施設として、県道290号をはさんで向かい側にあるのが「HARD OFF ECOスタジアム新潟」です。
プロ野球も開催可能なナイター照明や大型映像装置付スコアボード等を備えた本格的な野球場で、元の新潟県立野球場のネーミングライツパートナーとして、2009(平成21)年に株式会社ハードオフコーポレーション(本社:新潟県新発田市)が決定し、「HARD OFF ECOスタジアム新潟」の呼称が用いられるようになりました。
いくとぴあ食花(しょくはな)
東の県スポーツ公園と西の鳥屋野潟公園のちょうど中間、会場の向かいに位置しているのが「いくとぴあ食花(しょくはな)」です。
文字通り「食と花」をテーマにした複合施設で、7.4haの敷地に中心となる市営の「食育・花育センター」をはじめ、動物ふれあいセンターやキラキラマーケット、キラキラレストラン、キラキラガーデン等の施設が林立しています。
会場付近に食事場所がないと紹介しましたが、食事をするとすれば、一応この施設が徒歩圏内になります。ただし、キラキラレストラン内の「焼肉黒真」という焼き肉の食べ放題の店なので、一人ライブ遠征民としては全く不向きなお店です…。
施設概要・地図
所在地
新潟市中央区鐘木185-18
アクセス
JR「新潟」駅下車
・イベント時の臨時バス乗車 約15分
「新潟テルサ」下車すぐ
・路線バス「スポーツ公園線」乗車 約33分
「産業振興センター前」下車徒歩約1分
ホール
総客席数:1,510席(固定席)
※別途車椅子スペース6席あり
公式サイト
https://www.n-terrsa.jp/