初めて「ティアラこうとう」のライブに訪れる人を対象に、会場までの行き方や施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
江東区にある2つのホールを有する公会堂。
周囲を運河と公園に囲まれたのどかな場所にありますが、都心からのアクセスも悪くありません。
ティアラこうとう(江東区江東公会堂)は、1965(昭和40)年、江東区民の文化高揚と福祉の増進のため「旧・江東公会堂」としてオープンしました。
その後、1991(平成3)年にリニューアルのためいったん閉館後、1994(平成6)年に全面改築されオープンしました。
愛称の「ティアラ」は、一般公募により命名されました。外観が「宝冠(ティアラ)」のようであることにちなみ、芸術・文化拠点として光り輝くようにとの意味が込められています。
現在は東京シティ・バレエ団や東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と協力・連携しながら、様々な公演が行われています。
ティアラこうとうまでのアクセス
出典:ティアラこうとう公式サイトより
会場の最寄り駅は、東京メトロ半蔵門線・都営新宿線の住吉駅。
首都圏以外の方にはあまり馴染みのない駅だと思いますが、JRの錦糸町駅からも近く、東京駅からのアクセスもよく、所要時間もそれほどかかりません。
ライブ遠征的には、新幹線で東京駅まで来た後、東京メトロ丸ノ内線→半蔵門線に乗り換え、高速バス等でバスタ新宿まで来た場合は、都営新宿線の新宿駅から直通で、最寄り駅の住吉駅に向かうのがおすすめです。
ここでは、東京駅から丸ノ内線で半蔵門線に乗り換えて向かうルートを紹介します。
東京駅から丸ノ内線経由で半蔵門線へ
今回は前日に東北を訪れていたため、東北新幹線で東京駅に戻ってきたところからスタートします。
まずはJR在来線構内を経由して、改札口に向かいます。
JR在来線との乗り継ぎ改札です。
案内に従い、丸ノ内線を目指します。
丸の内口に向かうので、在来線のコンコースを横断していきます。
地下鉄なので、地下中央口から出るとわかりやすいです。
地下中央口へのエスカレーターを下ります。
丸の内地下中央口に到着しました。
改札を出て直進したところに、丸ノ内線の改札口があります。
改札を入り、ホームに向かいましょう。大手町方面は2番線から発車します。
隣の大手町駅までは1分で到着します。
大手町駅に到着。半蔵門線に乗り換えます。
半蔵門線のホームは、丸ノ内線のホームから下ってすぐのところにあります。
半蔵門線ホームに向かうエスカレーターです。最寄りの住吉駅へは、8番線から発車します。
各駅停車の「押上」行きに乗車しました(基本何に乗ってもOKです)。
住吉駅は大手町駅から4駅目、所要時間は約11分です。
無事、住吉駅に到着しました。
住吉駅から会場までの徒歩ルート
住吉駅から会場まではほぼ一本道の分かりやすいルートです。「A4」出口を出て、右側に4分ほど歩いたところにあります。
まずは到着ホームから。ホーム上の案内を確認し、A4出口に向かいます。
改札まで少し時間がかかる点に注意。エスカレーターで上に移動します。
上がった所は半蔵門線・都営新宿線の反対方向に向かうホームになります。
さらに上の階に上がるべく、エスカレーターで移動しましょう。
ようやく改札口に到着しました。
A4出口は改札を出て右側に進みます。
突き当りの階段またはエスカレーターで、さらに上に移動します。
上がった先の案内を確認しながら、A4出口に向かいます。
右手にお手洗いを見ながら通過します。
突き当りを右に進むと、A4出口です。会場の案内看板もあります。
上がった先の道を右に進みます。
目の前に地図と看板もあるので、確認しておきましょう。
あとは道なりにまっすぐです。
途中、最寄りのバス停「江東公会堂前」を通過します。
やがて右側に、会場のエントランスが姿を現します。お疲れさまでした。
ティアラこうとうはこんな所
シューボックス型で約1,200人収容の大ホール
大ホールの総客席数は1,228席(1階席:848席、2階席:380席)で、シューボックス(靴箱)型のコンサート向きのホールです。
その他に、親子席が4席分と、立見席を設置する場合は62席分確保することができるほか、車いす席も6席分(1階)設置可能です。
1階席
1階席はA列からX列までの24列あり、途中H列(8列)とI列(9列)の間に中央通路が設けられています。
客席の傾斜はD列(4列)まではフラットで、E列(5列)から段差が付けられています。
また、車いす席を設置する場合は、中央通路手前のH列(8列)の左右両端の6席分(1~6番、30~35番)を取り外して3席ずつ設置する形になります。
2階席
2階席は2A列から2J列までの10列あり、途中2D列(4列)と2E列(5列)の間に中央通路が設けられています。
1階席より奥行きがない分、傾斜は強めになっており、見晴らしよくステージを鑑賞することができます。
バルコニー席
2階席にはこのほか、左右に1列24席ずつ(BL列・BR列)、バルコニー席が設置されています。
写真の通りステージに向かって斜めに配置され、客席前方にある手すりが高めに設置されているので、若干ステージが見切れてしまうことは避けられないと思います。
大ホール 座席表
出典:ティアラこうとう公式サイトより
座席
座席はピンク色の座面・背もたれと木製のひじ掛け・基礎の組み合わせです。
最近のクラシック向けのホールは座り心地が硬めのシートが多いのですが、この会場の座席は柔らかめで少し沈み込むような感触で、背もたれに深く腰掛けるような姿勢で鑑賞するスタイルになります。
館内設備
大ホール内は割とコンパクトにまとまっており、1階・2階のホワイエともに、それほど広いスペースは確保されていません。
ホールの1階席後方にあたる建物2階には、カフェコーナーが設置されています。
後に紹介する地下1階にある軽食喫茶室「CAFE kichi」が運営していますが、公演によってはホール内の営業は行わず、公演前や幕間に地下1階の本店舗に移動して利用することになります。
実際私が訪れた公演では、カフェコーナーの営業はありませんでした。一応その横に自販機と休憩用の椅子が設置されています。
その他、ホワイエ横の通路部分にソファが設置されています。
小ホール
出典:ティアラこうとう公式サイトより
小ホールは、総客席数140席の文字通り小さなホールで、列はA列からH列までの8列(センターブロック)で、ステージから放射状に広がる形状をしています。
舞踏やミニリサイタル等の利用や、各種セミナー・交流会などに使用されています。
小ホール 座席表
出典:ティアラこうとう公式サイトより
CAFE kichi
会場地下1階にある軽食喫茶室「CAFE kichi」です。先ほどの大ホールで少し出てきましたが、ホール内のカフェコーナーも行っているカフェです。
本店舗ではメニューも豊富で、朝9時から夜の9時半まで営業しています。ソフトドリンクやスナックのほか、ランチセットやスイーツセット、ディナーやおつまみ、アルコールも取り扱っており、来場者のあらゆるシチュエーションに応えてくれます。
周辺施設
猿江恩錫公園
猿江恩賜公園(さるえおんしこうえん)は、昭和天皇の成婚を記念して下賜された、江戸時代の猿江貯木場の跡地の一部に建てられました。
園内には野球場や競技場をはじめ、テニスコートや芝生広場が広がり、会場も公会堂として施設の一部を形成しています。
常時開園しており入場料も無料なので、園内は近隣の家族連れや子供たちで賑わっています。
小名木川
小名木川(おなぎがわ)は、会場の南側にある、江東区の東西を横断している運河です。人工河川らしく、旧中川と隅田川を一直線に結んでいます。
歌川広重の「名物江戸百景」にも描かれた「五本松跡」。
運河の両岸は遊歩道になっています。
16世紀末に豊臣秀吉の命により国替えとなった徳川家康が、城下町の建設や行徳の塩を運ぶため、海辺の干潟の開削事業により形成されたものです。その後、街の発展とともに、水路や干拓地の排水路としても利用されました。
小名木川クローバー橋
小名木川と、同じく会場のすぐ横を流れる江戸時代に出来た運河の横十間川(よこじゅっけんがわ)が交わる所に架かる橋が、「小名木川クローバー橋」で、1994(平成6)に開通した、歩行者・自転車専用橋です。
中央部で十字に交差することで、歩行者や自転車利用者が南北に往来しやすくなるよう設計されています。
花丸そば
最後に、時間がないときに手軽に食べられる食事場所として、「花丸そば」(チェーンの「はなまるうどん」ではありません)を紹介しておきます。
駅から会場までのルートである新大橋通りをそのまま直進し、本村橋(ほんむらばし)を越えて少し歩いたところにあります。
カウンター席が10席ほどの小さなお店です。
券売機で食券を買って渡すスタイルです。水もセルフで入れます。
昔ながらのうどん・そば中心のメニューで、セットやカレーもあります。
この日は鮭ご飯と冷たい蕎麦のセットを頼みました(¥780)。
施設概要・地図
所在地
東京都江東区住吉2-28-36
アクセス-
都営新宿線・東京メトロ半蔵門線
「住吉」駅下車 A4出口から徒歩約4分
ホール
・大ホール 総客席数:1,228席
(1階:848席、2階:380席)
※その他親子4席、車いす席6、立見62席
・小ホール 総客席数:140席
公式サイト
https://www.kcf.or.jp/tiara/