初めて「オリックス劇場」のライブに訪れる方を対象に、会場までの行き方や施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
大阪公演の定番会場は、アクセスに注意が必要です。
最寄り駅の地下鉄本町駅や四ツ橋駅からのルートを詳細に解説します。
オリックス劇場の運営会社は、京セラドーム大阪などを管理する㈱大阪シティドーム。旧大阪厚生年金会館(ウェルシティ大阪)を、同社が出資を受けた現在のオリックス不動産㈱がリノベーション物件として取得し、2012年にリニューアルオープンしました。
リニューアル後、写真左側のエントランスは白を基調とした新しい建物になりましたが、右側のメインホール棟の茶色の外観は、以前使われていた「備前焼」のパネルがそのまま使われています。
オリックス劇場へのアクセス
地下鉄4駅から徒歩圏内ですが道は少しわかりにくいです
オリックス劇場へ徒歩で行ける最寄り駅は以下の4駅で、徒歩5分~10分の圏内に、会場を北~東~南の三方を囲むように位置しています。
本 町 駅:四つ橋線、御堂筋線、中央線
心斎橋駅:御堂筋線
四ッ橋駅:四つ橋線
西大橋駅:長堀鶴見緑地線
駅から会場や向かいにある公園(新町北公園)を目指して歩くことになりますが、周辺は雑居ビルが立ち並ぶオフィス街になっています。碁盤の目のように道路と建物が無機質に区切られ、同じような建物が続いているイメージなので、初めて行く人はわかりにくいかもしれません。
出典:オリックス劇場 公式サイトより
私が初めて訪れたのは2003年。まだ大阪厚生年金会館の頃でしたが、名古屋からアーバンライナーで近鉄難波駅に向かい、御堂筋線に乗り換え心斎橋駅で降りたところまでは順調でした。
ところが、そこから道を南北に間違えたようで、完全に迷子になってしまいました。結局、あちこち駆けずり回った挙げ句、到着が開演時間に遅れてしまい、ステージ途中から見る羽目になった苦い思い出があります。当時はスマホのGPS機能などもなく、行けども行けども同じような風景が続いて、道中かなり焦っていた印象があります。
大阪駅から四つ橋線西梅田駅→本町駅→会場までの道順紹介
私自身も迷った経験から、拠点となる大阪駅から会場までの道案内をできるだけ詳しく紹介するので、参考にしてください。
利用者が一番多そうな御堂筋線の駅が一番遠くにあり、思った以上に遠く感じるので、大阪駅から向かう人は、乗り換えに少し歩きますが、西梅田駅から四つ橋線を利用して本町駅まで行く方法をおすすめします。
まずはスタート地点をJR大阪駅中央口として、西梅田駅改札までの行き方を案内します。基本的には「→四つ橋線」と書かれた案内表示に従って進みます。
大阪駅の1階中央口の改札口を出たところです。
中央きっぷうりば前の通路を向かって右に進みます。
右手に最寄りのJRの出口である「桜橋口」があります。
まっすぐ進んだところにある階段を下ります。
階段を降りると「サウスゲートビルディング」と書かれた所に出るので、そこを右に曲がります。
右に進んだ突き当たりに掲示されている地図です。赤の矢印に沿って歩いてきました。
ここを左に曲がればすぐに四つ橋線 西梅田駅の改札があります。
西梅田駅の改札に到着しました。
西梅田駅は四つ橋線の始発駅なので乗り間違える心配なし。2駅隣りの本町駅に向かいます。
本町駅に到着しました。
㉑㉒㉓がオリックス劇場最寄りの出口です。
四つ橋線本町駅を下車後、地図の青い矢印に沿って㉑~㉓出口を目指します。出口を上がると、「中央大通」(上に高速道路が走っています)のオリックス劇場側(南側)に出ることがわかります。
ちなみに、地図の上(東側)は御堂筋線の本町駅です。新幹線で新大阪駅経由で向かう場合は、会場までは遠い箇所に下車することになります。その場合は地図の赤い矢印に沿って近くの⑬~⑮出口から地上に出るか、地下の中央線のホームを通って、㉑~㉓出口を目指すことになります。
㉑㉒出口はそのまま四つ橋線の改札を出た所にあります。
㉓出口は会場に最も近い出口ですが、いったん階段を下りた反対ホーム側にあります。
㉑出口はエスカレーターで上がります。スーツケースなど重い荷物があるときに便利です。
㉒出口は階段です。
階段を下りた向かい側にある㉓出口の改札です。エレベーターも使用できます。
階段のほか、エスカレーターでも上がれます。
㉑出口を上がって地上に出たところです。手前が㉒出口、奥が㉓出口です。
横断歩道を渡って「四つ橋筋」を左に進みます(渡った所に㉓出口があります)。
あとは地図を参考に、四つ橋筋または1つ隣の道に沿って、約500メートルほど南に向かいます。
四つ橋筋ルート
交差点角にカフェ・ド・クリエがあります。
四ツ橋筋を南方向に向かいます。
右側のバス停の前を通ります。左手に教会のような建物も見えます。
右手にガソリンスタンドが見えたら、前の道を右に曲がります。
右に曲がった所です。奥の方に公園の緑と会場の茶色い建物が見えます。
少し進むと、公園と会場の前に着きます。
1つ隣の道ルート
㉓出口から出てすぐにある整骨院と銀行の間にある道を左に曲がります。
曲がってすぐの所です。右手に小さな公園があります。
しばらく進むとファミリーマートがあります。
小さくですが、電柱に案内看板も確認できます。
更に進むと、左手にセブンイレブンがあります。奥の方に会場の茶色い壁が見えてきました。
ほどなくして、右手に会場看板と建物が目の前に現れます。
無事オリックス劇場に到着しました。
順調であれば、四つ橋線本町駅のホームに下車してから10分以内で着けます。
隣にはタワーマンションが建っています。
劇場向かいの新町北公園。公園前は来場者の待合スペースのようになっています。
【追加】四ツ橋駅から会場までのルート
地下鉄四つ橋線に乗る人は、本町の1つ隣りの四ツ橋駅からのルートも紹介しておきます。
近鉄アーバンライナー等でなんば駅から向かう場合は、こちらで降りた方が便利です。
ちなみに地下鉄の路線は「四つ橋」線で駅名は「四ツ橋」駅になります。
四ツ橋駅は会場の南側になるので、北口方面に向かいます。
「長堀鶴見緑地線」「クリスタ長堀」の案内表示に従い進みます。
北改札に着きました。
会場へは②番出口から上がります。
北改札を出たところにある会場までのルートマップ。ライブに向かう人向けにわかりやすく紹介してくれています。
②番出口の階段を進みます。
四ツ橋ビルディング1階が地上出口です。
案内に従い、正面の道を右に30mほど進みます。
ヴィアインとハートンホテルという2つのホテルが並ぶ角を右に曲がります。
角を曲がったところです。
後は道なりにまっすぐ進むだけです。
やがて右手にダイワロイネットホテル四ツ橋が見えたら、会場はすぐそこです。
会場手前の新町北公園に到着。本町駅からよりも分かりやすいと思います。
ホール専用の駐車場はなし
リニューアルの際ホール以外の施設を除外したこともあり、会場併設の駐車場はありません。公式サイトには周辺5か所の提携駐車場が紹介されており、日中で最大1600円~1800円前後の相場になっています。
オリックス劇場はこんな所
使い勝手のいいローテーションピッチャー
アーティストがホールツアーを行う場合、大箱である大阪城ホールを除けば、大阪公演の会場は「NHK大阪ホール」「フェスティバルホール」と、ここ「オリックス劇場」が定番の会場になります。野球で言えばいわゆる「先発ローテーションの3本柱」の一角を担っています。クラシックコンサートの場合、これに専用ホールである「ザ・シンフォニーホール」が加わるという感じです。
リニューアル時に最新鋭の音響・照明設備に更新し、クラシックからポップス・演劇まで幅広いジャンルの公演に対応できる設備に生まれ変わったことで、何でも来いの使い勝手の良さが魅力の会場になりました。
キャパの割にはコンパクトだが…
オリックス劇場のキャパは最大2400席。中小規模のホールの中では、大きい方の部類に入ります。
大阪城ホール 16,000席
フェスティバルホール 2,700席
オリックス劇場 2,400席
梅田芸術劇場 1,905席
ザ・シンフォニーホール 1,845席
南海浪切ホール 1,558席
NHK大阪ホール 1,417席
サンケイホールブリーゼ 912席
入った方は実感すると思いますが、キャパに似合わず、非常にコンパクトな会場です。クラシック専用のホールではないため、シューボックス型のような縦長にはならず、傾斜をつけることで、ステージと客席の距離は近い会場と言えます。
特に3階席はコンパクトながら12列確保されていることもあり、1・2階席に比べ傾斜が急になっています。
ただし、その分通路や座席幅、前後の間隔もコンパクトに…。特に座席幅は、他のホールを経験していると余計に、体格のいい男性には窮屈に感じることが多いようです。
コロナ禍では前後左右の席が空席となっており、いつもより快適に鑑賞できますが、普段はやはり「狭い」と感じる人の声をよく聞きます。
1階エントランスから上の階へ向かう階段。中2階以上は、階段幅と同程度の通路しか確保されていないことがわかります。
3階席に座った時の写真。一応成人男性がまっすぐ座っても前の席の背面に当たることはありませんが、座席幅はそれほど広くとられていません。荷物があるときや長時間の着席では、やはり窮屈に感じると思われます…。
赤く囲った1階後方の階段横にある2席が独立して設置されている端席や、2階「2-A」「2-F」扉から出入りするサイド席などの方が、スペースに余裕があったり、俯瞰で見下ろせたりして、却って良席に感じることもあります。
こうした席はファンクラブ先行ではなく、一般発売のプレイガイド席で販売されることが多いようです。
座席表
出典:オリックス劇場公式サイトより
出演アーティストオブジェコレクション
会場内には、2012(平成24)年の開業以来、コンサートや舞台を行ったアーティストのサインパネルが年代順に並べられています。開演までの時間に、お目当ての人のサインを探して写メを撮る人も良く見かけます。
10センチ四方くらいのサインパネルがまとめて飾られています。
パネルにはアーティスト名と公演日、サインが記載されています。
コインロッカー
一応数は限られますが、1階と中2階にコインロッカーがあります。コロナ禍で使用中止となっていました。
ラウンジ ひびきの街
エントランスホワイエから階段を1つ上がった中2階にラウンジ「ひびきの街」があります。「タリーズコーヒー」やペットボトル飲料を販売しており、中でも飲めます。
店内はスタンドバーになっています。
窓から新町北公園の様子が見渡せます。
周辺施設
Tea & GRILL 穂里館
公園横にある喫茶「穂里館(ほりかん)」。公演前後の時間は来場者のたまり場になっています。
ショーケースや看板でもわかる通り、メニューが豊富でボリュームもあってお腹一杯になります。私は吸いませんが、愛煙家にとっては、喫煙ができる貴重な店でもあります。
店内にも写真付きでメニューが紹介されています。弁当・揚げ物系はボリューム満点です。
昼公演と夜公演の合間には、サンドイッチ等の軽食やケーキセットも手ごろな価格でいただけます。
ダイワロイネットホテル四ツ橋
四ツ橋駅からのルート案内で出てきた会場に最も近いホテルです。
手ごろな値段で泊まれますし、公演日の定宿にしている人も多いと思われます。
ライブ・コンサート参加記録
Hello! Project 2021 Summer Sapphire & Ruby(2021.7.17,18)
2021年夏のハロプロコンサートは、全ユニットを「Sapphire(サファイア)」と「Ruby(ルビー)」(ポケモンみたいですが…)の2組に分け、それぞれ異なるメンバーとセットリストでパフォーマンスすることになりました。
そのこけら落としが、珍しく東京ではなく大阪公演ということで、久しぶりにFC先行の自枠とプレイガイドを駆使して、初日のチケットを入手することができました。これもコロナ禍の出控えのおかげなのかもしれません。
この日は先日発表された「ハロプロ研修生ユニット」「Juice=Juice」「つばきファクトリー」新メンバーのお披露目公演で、合間のMCで自己紹介等も行われました。発表されてすぐという注目度の高い時期であり、詰めかけたヲタも、一人一人に温かい拍手を贈っておりました。
両公演のセットリストは新旧様々なユニットの楽曲をまんべんなく散りばめたもので、しばらく聞いていない里山・里海ユニットのものもあり、新鮮でした。見どころは途中に2,3人の少人数で1コーラスずつ歌うメドレー(「夜のヒットスタジオ」形式とも言うんでしょうか、わかる年齢層が限られそうですが)です。構成メンバーの人選や、オリジナルメンバーとの比較など、ヲタならではの視点で色々深堀りできそうです。
TOURSミュージカル「赤毛のアン」(2012.8.15,2014.8.27)
大阪厚生年金会館からオリックス劇場に変わって、私が最初と2回目に行った公演です。
「TOURSミュージカル 赤毛のアン」は、「消臭力」などでおなじみのエステー主催で毎年8月に全国で開催されていたのですが、チケットの入手方法が独特です。毎年6月頃に行われる同社のキャンペーン時に、インターネットやはがきによる抽選で当選した人が招待される全席無料の舞台です。招待者には、公演パンフレットやエステーの商品が参加記念にもらえるお得な公演です。
「赤毛のアン」は初演以来、2023年に休止されるまで、主演のアン・シャーリー役を山川恵里佳、華原朋美、島谷ひとみ、神田沙也加、高橋愛、上白石萌音・萌歌姉妹、美山加恋、田中れいな・さくらまやが演じてきました。2012年は神田沙也加が主演のアン・シャーリー、親友のダイアナ・バリー役を高橋愛が演じ、2013年と2014年は、高橋愛が主演のアン・シャーリー役を演じています。
ハロプロ好きの私にとって、モーニング娘。プラチナ期のリーダーである高橋愛が、主要キャストとして関わることを知った時の喜びは格別でした。招待制のチケットを何とか入手しようと奔走し、2014年は自力で、2012年は外れたため、やむなくオークションで購入して公演に臨みました。
2021年にも、別会場(川口リリア)田中れいな主演の公演も観に行きましたが、結果的にそれが最後になってしまいました。
私は男性でありながら、再放送で見たアニメの世界名作劇場「赤毛のアン」の大ファンで、アニメの原作本(神山妙子訳)やDVDの全巻セットを持っているほどです。ちなみに、アニメの主題歌を歌った大和田りつこが、登場人物であるリンド夫人役を務めています。この公演の真ん中の2013年には、原作者モンゴメリの出身地である、カナダ プリンスエドワード島へ一人旅にも行ってきました。
赤毛のアンのストーリーは孤児の少女アンが、引き取られた先の独身の老兄妹(マシュウ・マリラ)を中心とした周囲の人たちの愛情・友情に包まれ、様々なエピソードと豊かな田園風景の中でのびのび育っていく様が描かれています。些細な日常の連続のなかに、どこか爽やかな、心洗われるような魅力が詰まっています。読書によし、アニメによし、舞台によしの三拍子そろった作品です。
2013.6 プリンスエドワード島にて
施設概要・地図
所在地
大阪市西区新町1丁目14番15号
ホール
総席数2,400席
(1階:1,255、2階:383、3階:762)
アクセス(地下鉄)
四つ橋線「本町駅」より徒歩約7分
「四ツ橋駅」より徒歩5分
長堀鶴見緑地線「心斎橋駅」より徒歩6分
「西大橋駅」より徒歩5分
御堂筋線「心斎橋駅」より徒歩10分
アクセス(マイカー)
阪神高速13号環状線 森之宮出口より約15分
(大阪・奈良方面から)
阪神高速3号神戸線 西長堀出口より約5分
(神戸方面から)
阪神高速16号大阪港線 西長堀出口より約5分
(関西国際空港方面から)
公式サイト
https://www.orixtheater.jp/