初めて立川ステージガーデンへコンサートに訪れる人を対象に、会場までのアクセスや施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
多摩地区にできた着席で約2,500人収容可能な次世代型多目的ホール。
フラットな1階席をスタンド席が取り囲む構造で、座る位置によってステージの見やすさに差ができる会場です。
立川ステージガーデンは、2020(令和2)年4月にオープンした、多摩地区初の大型ホールです。
着席で約2,500席、スタンディングで最大約3,000人のキャパを誇り、ポップスコンサートを中心に、コンベンションや展示会など、多目的に使用できる構造になっています。
中野サンプラザをはじめ、これまで中小規模(2,000~3,000席)のコンサート会場の中核を担ってきたホールが改装を予定している中で、近隣のJ:COMホール八王子などとともに、首都圏の今後の開催会場の受け皿として期待されています。
立川ステージガーデンまでのアクセス
最寄りのJR立川駅までのルート
出典:立川ステージガーデン公式サイトより
立川ステージガーデンの最寄り駅は、JR中央線・南武線の立川駅で、駅から徒歩約8分の距離になります。一応多摩モノレールの立川北駅もありますが、ライブ遠征という点では立川駅をメインに考えることになります。
上の公式サイトの情報のとおり、新幹線を利用する場合、東京駅からは中央線で直通、新横浜駅からは横浜線で八王子駅経由、品川駅(・大宮駅)からは、新宿駅経由で立川駅に向かうことになります。
また、飛行機の場合、羽田空港から京急線で品川駅または川崎駅まで行き、JR線に乗り換えて目指すことになります。
立川駅からの徒歩ルート
出典:立川ステージガーデン公式サイトより
立川駅からのルートは、地図のとおりほぼまっすぐの一本道。ちょうど多摩モノレールの高架沿いに進んでいく感じで、迷わずに到達できると思います。
立川駅に着いたら、まずは北口に向かいましょう。北口改札が今回のルート紹介の出発地点です。
北口を出たところです。真上をモノレールの高架が続いています。
正面に見える多摩モノレールの立川北駅を目指し、まずは進みましょう。
立川北駅に向かう階段とエスカレーターです。こちらには進まず、左側の建物との間の通路に出ます。
「サンサンロード」方面に進みます。
通路を抜けると、下に建物とモノレールの間を歩道が続いています。
この先は歩道をまっすぐ進むだけです。
たましん美術館の前を通過します。
その先の飲食・物販店舗が入る施設の前を通過すれば、会場はもうすぐです。
駅から徒歩約8分で会場前に到着です。お疲れさまでした。
立川ステージガーデンはこんな所
オールフラットの1階席に2階・3階スタンド席の組合せ
出典:立川ステージガーデン公式サイトより
上の公式サイトの画像や座席表を見てもらうと分かりますが、一般的なホールとは、形状が大きく異なります。
1階の平土間席を、正面のステージと2階・3階の三方のスタンド席が取り囲む構造になっています。
1階席
1階席の総客席数は1,008席で、1列から28列まであります。途中、14列と15列の間の間に中央通路があります。
ご覧の通り、前方から後方までほぼ完全フラットの構造で、後方に行くほどステージが見にくくなることは否定できません。
また、座席配置も千鳥配列になっていないため、前の席の人の頭が正面にくる形となり、視界が遮られやすくなります。
2階席
2階席の総客席数は754席で、正面のCブロックは1列から9列まであります。途中7列と8列の間に通路が設けられています。1階席に比べ当然高さがあり、傾斜もついています。
Cブロックはステージと正対するので、正面から楽しめますが、最前列からステージまでは約30m離れており、やや遠く感じると思います。日本武道館の1階南スタンドから見るような感覚でしょうか。
それでも、位置的にはステージを一番見やすい席であると思います。
後方の8列・9列は、カメラなどの撮影機材を設置する場合や、車いす席として使用するため取り外されることもあります(この日はセンターブロックの席が省略されていました)。
舞台下手のLブロックと上手のRブロックは1列から5列まであります。他のホールのバルコニー席に近い感覚で、基本斜めから観ることになります。ステージに近いほど真横から、正面に近いアングルからは、ステージが遠くなるということになります。
3階席
3階席の総客席数は686席で、正面のCブロックは1列から8列まであります。途中5列と6列の間に通路が設けられています。
ただし6列から8列があるのは左右両側のみで、センターブロックは5列までです。
2階席よりも前後の座席の傾斜が付けられており、ステージを俯瞰で見下ろす形になるので、視界は悪くないものの、その分ステージとの距離は遠く感じられます。
3階席のLブロックとRブロックは1列から4列まであり、2階席と同様バルコニー席に近い感覚です。
2階席よりも前後の席の傾斜は強くなっているので視界は広く取れます。ただし、斜めからのアングルになるので、上手と下手でそれぞれステージの端の部分が見えにくくなるのは否定できません。
このように、1階は全体にフラット、2・3階のスタンド席は距離と角度により見え方が変わるため、なかなかバランスの良い席を見つけるのが難しい会場だと思います。
公式サイトにYouTubeとGoogleVRのバーチャル内覧機能があるので、自身の席の見え方の参考にしてください。
ちなみに、過去に見切れ席として追加販売された座席を購入し、2階Lブロックのステージ寄り最後列で観た場合の見え方はこんな感じです。
正直もっと見づらいかなと危惧していましたが、演者を肉眼で見ることができ、後方のモニターもしっかり確認できたので、意外にも結構お得な席でした。
立川ステージガーデン 座席表
出典:立川ステージガーデン公式サイトより
座席
座席はステージを正面から見る席とサイドから見る席とで形状が異なっています。
正面から見る1階席と2・3階席のCブロックは、跳ね上げ式の黒い座面・背もたれにひじ掛け付きのものになります。
サイドから見る2・3階席のL・Rブロックは、同じ布地ではあるものの、座面が固定されたもので、ひじ掛けの代わりに、背もたれの下部に腰回りをカバーするような装具が付いています。
個人的には、着席鑑賞だったサイド席の座り心地も、思ったほど悪くはありませんでした。
館内設備
自販機コーナー
会場内の飲食施設は、ドリンクの自販機コーナーのみです。
コンサートホールのカフェコーナーや、Zeppの等のライブハウスにおける入場時のドリンク引き換えコイン購入の必要はありません。
量・サイズともに豊富なコインロッカー
ホール以外はそれほど広くない館内ですが、コインロッカーだけは、やたら数があります。大きさも大中小様々な大きさのものがありますが、すべて有料(300円~)です。
ごきげんなピクトグラム
来場者が会場について語ったSNS等では、時々「ピクトグラム」についても話題になります。
ご覧のように階段を上る人、男女や体の不自由な人まで、全員が楽しそうにに手を挙げているのが特徴です。
野外劇場としての機能も
出典:立川ステージガーデン公式サイトより
この会場のもう1つの特徴として、「野外との一体利用」が可能な構造となっていることが挙げられます。
ホールの壁を取り払うことで、隣接する「国営昭和記念公園」と一体で野外劇場として利用できるよう、スピーカーシステム等も完備されています。
周辺は公園になっており、思い思いの過ごし方ができます。
公園の脇には階段状になった水辺もあり、子供たちが遊んでいました。
パブリックスクエアを利用したイベントも盛んに行われています。
この日はナイトシネマの上映会が企画されていました。
エントランス・ホワイエ
エントランスを通ってすぐに大階段があり、1階席はそのまま右手に、2階・3階へは大階段を使って、各階のホワイエに続いています。
野外との一体利用を想定していることもあり、スペースを必要最小限に収めている印象を受けました。
2階ホワイエです。ホワイエというより広めの通路という感じです。
こちらはホワイエの反対側の、Lブロックのスタンド席に向かう通路です。
ホワイエというより大道具通路という感じです。
一部には休憩用の(何故かアンティーク調の)ソファーも置いてあります。
周辺施設
GREEN SPRINGS(グリーンスプリングス)
出典:GREENSPRINGS公式サイトより
GREENSPRINGS(グリーンスプリングス)は、立川駅前と昭和記念公園エリアを結ぶ、ガラス張りの建物と緑地帯が一体となった商業施設です。
「空と大地と人がつながるウェルビーイングタウン」を目指して、「まちの縁側」をコンセプトにした建物が半屋外の空間を作っています。敷地内には様々な飲食・物販施設が、文字通り軒を連ねています。
今回の会場である立川ステージガーデンも、所在地の通りこのグリーンスプリングスのN1地区のテナントという位置づけになります。
出典:GREENSPRINGS公式サイトより
また、「チケ得」として、立川ステージガーデンの観覧チケットの半券で、施設内の様々な店舗でお得なサービスを受けられるので、用事のある方は有効利用してみましょう。
蕎麦 石はら
せっかくなので周辺のお店を1つだけ紹介しておきます。会場の手前にある「E3」地区のレストラン街の一角にある「蕎麦 石はら」です。
世田谷に本店のある名店で、開演前のランチ・ディナーにぴったりのお店でした。
単品や御膳のほか、アルコール等の飲み物も豊富に取り扱っています。
この日食べたハモ天と蕎麦のセット(¥2,035)。美味しかったです。
施設概要・地図
所在地
東京都立川市緑町3−3
グリーンスプリングス N1
アクセス
新宿駅から立川駅までJR中央線で約25分
(中央特快・青梅特快利用)
立川駅から徒歩8分
多摩モノレール立川北駅から徒歩7分
ホール
最大3,018人(着席:2,448席)
(1階1,008・2階754 ・3階686)
※1階スタンディングの場合
1,500人
※2階立席ありの場合
着席678人・立席154人
公式サイト
https://www.t-sg.jp/