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神奈川県立音楽堂(横浜・桜木町)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します

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この記事の内容

初めて神奈川県立音楽堂のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

紅葉坂(もみじざか)を上った高台にある日本初の本格的音楽ホール。
巨匠・前川國男氏の残した名建築で、木の香りと音楽の響きを楽しもう。

神奈川県立音楽堂は、1954(昭和29)年、隣接する神奈川県立図書館とともに、日本で初めての本格的な公立音楽専用ホールとして開館しました。

設計にあたっては、イギリス・ロンドンのロイヤルフェスティバルホールを参考に、モダニズム建築の巨匠であり、その後東京文化会館等も手掛けた前川國男氏が担当しました。

建築家・故 前川國男氏
前川記念館(旧県立図書館本館)

会場の特徴は、建物の壁面がすべて「」で作られたことにより、その音響の良さから開館当時は「東洋一の響き」として、国内外から高い評価を受けました。以来、神奈川県民の音楽活動の礎として、今日まで変わらず愛されてきました。

建物は建築としても高く評価され、開業年の日本建築学会賞(作品)をはじめ数々の賞を受賞したほか、2021(令和3)年には県の重要文化財(建築物)にも指定されています。

建築関係の受賞歴

1954年 日本建築学会賞(作品)
1955年 公共建築百選
1998年 日本におけるモダン・ムーブメントの建築20選
2019年 照明普及賞
2021年 神奈川県指定重要文化財(建造物)

神奈川県立音楽堂までのアクセス

新横浜駅または品川駅から桜木町駅へ

会場の最寄り駅はJR・地下鉄の桜木町駅。ライブ遠征の拠点となるのは、新幹線の新横浜駅または品川駅です。

新横浜駅からの場合、JR横浜線・根岸線で向かうか、横浜市営地下鉄(ブルーライン)で桜木町駅まで向かいます。所要時間は約16〜20分程度です。

新横浜駅からのアクセス
・JR横浜線・根岸線 約20分(178円)
・横浜市営地下鉄  約16分(272円)

品川駅からの場合、JR東海道本線で横浜駅を経由するか、JR京浜東北・根岸線の直通電車で桜木町駅まで向かいます。所要時間は約25分〜30分程度です。

品川駅からのアクセス
・JR東海道本線(横浜駅経由)
 地下鉄利用  約28分(513円)
 京急線利用  約35分(459円)   
・JR京浜東北・根岸線 約32分(406円)

桜木町駅から紅葉坂を進み会場へ

JR桜木町駅に着いたら、海側のみなとみらい地区ではなく、反対の西口から出て北に向かうことになります。横浜というと港町のイメージですが、今回の会場は坂を上がった高台にあるので、いつもと風景が違います。

駅から会場までの所要時間は約8分です。順にみていきましょう。

JR桜木町駅南改札(西口)
JR桜木町駅北改札(西口)

まずは駅の改札を出て、西口方面に向かいましょう。北改札南改札があり、会場は駅の北側にあるので、北改札からの方が若干近くなります。

西口を出て北に向いたところです。しばらく道なりに進みます。

新横浜駅から地下鉄(ブルーライン)を利用した場合は、南改札付近に出口があります。

しばらく線路沿いに進んでいきます。

やがて高架と同じ高さに上るスロープの手前まで来たら、左に出ましょう。

ここからはしばらく高架下を歩きます。

大きな「紅葉坂(もみじざか)」交差点まで来たら、横断歩道を左に渡りましょう。

もみじのマークが付いた紅葉橋(もみじばし)を渡ります。

橋の下は川ではなく、新横浜通りのアンダーパスになっています。

少し行くと、後ほど紹介する伊勢山皇大神宮への分かれ道がありますが、直進します。

上り坂が続きます。この日は花冷えの日でしたが、おそらく真夏は暑くてしんどそうです。

右手に会場を含む周辺の案内図が見えたら、会場はすぐそこです。

駐車場入口前の通路を右に曲がりましょう。

県立青少年センターの前を通過します。

その奥にあるが会場です。お疲れさまでした。

神奈川県立音楽堂はこんな所

壁面が「木」でできたワンフロア構造のホール

ホールの総客席数は1,054席で、1列から31列までのワンフロアのみの構造です。途中、17列と18列の間に中央通路があります。

木製のホール壁面
間接照明

冒頭で紹介したように、ホールの壁は木製で、丸い間接照明が散りばめられており、音響の良さに加え、厳かな雰囲気を醸し出しています。

17列〜18列間の中央通路
通路前方の傾斜状況

客席の傾斜は通路の前方・後方を問わず一定の傾斜が付けられていますが、前から4列目まではフラットな形状です。また1列から3列までは、張り出し舞台を使用する際に撤去が可能な可動席になっています。

客席前方から見た傾斜状況。後方まで同じ角度で傾斜が付けられています。

この日は可動席の3列目までが撤去され、最前列は4列になっていました。

4列とステージの間のスペースはこんな感じです。床のラインの位置まで張り出し舞台で使用可能です。

最前列(4列)からステージの見え方はこんな感じです。

17列右後方からの眺め
最後列(31列)からの眺め

また、最後列の後ろには、立見席が4ブロック・52人分確保されているほか、車いすスペースは要相談となっていますが、おそらくは通路後方最前の両端が窪んでいる箇所があるので、そこを利用するのではないかと思われます。

最後列後方の立見席スペース
通路後方最前の車いす(?)スペース

ホール 座席表

出典:神奈川県立音楽堂公式サイトより

座席

座席は青色のファブリック生地の座面・背もたれと木製の基礎・ひじ掛けの組合わせです。座面のクッションは厚めで座り心地自体は悪くないのですが、古いホールのため座席幅と席の間隔が狭く他のホールに比べ窮屈に感じられることは否定できません。

大人の男性では、まっすぐ座ると前の席の背もたれに届く感じになります。

女性でも同様で、近くの席の方が「狭いね」とつぶやいていました。

この日訪れた公演は自由席でしたが、地元の人はそのあたりの事情を良くわかっているようで、前が通路で足を伸ばせる18列の席が人気で、早くから埋まっていました。

エントランス・ホワイエ

ホールのエントランスを入って左に向かうと、コンクリート造りのホワイエがあります。建物は3階建てで、客席への出入口はエントランスのある1階のほか、階段を上がって2階と3階の左右に、計6か所あります。

ホールエントランス
ホワイエ横のベンチ

ホワイエと客席を隔てる壁沿いにコインロッカーが設置されています。

ロッカーはコイン返却式(100円)で、大きさは小型タイプのみです。

カフェコーナー等はありませんが、2階へ向かう階段の下に自販機があります。

2階へ向かう階段から見た、ホワイエの全景です。

周辺施設

掃部山公園(かもんやまこうえん)

会場の裏手には、桜の名所としても有名な「掃部山(かもんやま)公園」があります。

入ってすぐの広場には、幕末の大老で桜田門外の変で暗殺されたことで有名な、井伊直弼(いいなおすけ)公の銅像が建てられています。大老時代に日米修好通商条約を締結し、横浜を開港に導いた功績で、開港50年となる1909(明治42)年に建立されました。

掃部山という地名は、井伊家の歴代当主が名乗っていた掃部頭(かもんのかみ)の呼称が、その由来となっています。

幕末の老中 井伊直弼の銅像
銅像はみなとみらい地区を向いています

銅像の前の広場は、市民憩いの場になっています。

坂を下りた所には、灯篭のある日本庭園も整備されています。

公園案内図

横浜能楽堂

掃部山公園に隣接して(というより園内に)、能や狂言の伝統芸能を上演する「横浜能楽堂」があります。

単に上演するだけでなく、多角的な視点で伝統芸能を捉え、海外とのコラボレーションや、ニーズに応じた新たな顧客開拓にも力を注いでいる文化発信拠点です。

現在は大規模改修工事に伴い、2026(令和8)年まで休館しています。

その間は他会場での客演が主になっていますが、2024(令和6)年4月に、休館中の活動の一環として「OTABISHO横浜能楽堂」がみなとみらい地区のランドマークプラザ5Fにオープンし、能や狂言に関する展示や講座が開催されます。

OTABISHO横浜能楽堂(ランドマークホールの隣りにあります)
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伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)

アクセスルートで出てきた「伊勢山皇大神宮(いせやまこうたいじんぐう)」は、1870(明治3)年に神奈川県により創建された横浜の総鎮守で、県の総社として、また関東のお伊勢さんとして親しまれています。

参道
本殿

紅葉坂交差点から会場へのアクセスルートで、紅葉橋を渡ってすぐの分かれ道を左側に進んでいくと到着します。

境内案内図

神奈川県立図書館(新本館)

神奈川県立図書館は、会場の隣りにある旧本館の「前川國男館」代わり、2022(令和4)年にオープンした公共図書館の新本館です。

建物は地上2階・地下1階建てで、主に人文・社会学系の書籍や神奈川県に関する資料が集積されているほか、吹き抜けの開放感のある館内にはカフェコーナーもあり、調べ物や自習している学生で混みあっていました。

館内には「猿田彦珈琲」があり、ラウンジや閲覧スペースでコーヒーを飲みながらくつろげます。

入り口横の吹き抜けの休憩スペース。階段を上った窓沿いにもカウンター席があり、開放的な雰囲気です。

伊勢山ヒルズ

県立図書館の本館と道を挟んだ向かいにあるのが、ブライダル会場で有名な「伊勢山ヒルズ」です。

写真でも少し分かる通り、施設内には2つのチャペルと7つのパーティ会場が設置されていますが、裏手に先ほど紹介した伊勢山皇大神宮があるので、洋式のウェディングだけでなく、神宮と直結した本格的な神前式の挙式が行えるのが魅力です。

飲食・グルメ

もみじ坂 立ち喰い処 雷神

紅葉坂交差点を会場側に渡った左の角にあるのが、「立ち喰い処 雷神」です。訪れた日の昼食に利用したのですが、ご主人1人が切り盛りする立ち食い店ですが、リーズナブルな価格で創作的なメニューやおまけも付いていて、中々楽しめました。

立ち喰い処と銘打ってはいますが、店内はカウンターの他、2人掛けテーブルが3、4席設置されていました。

雷神カレーらーめん(¥600)。この日のおまけは味噌おにぎりと茎わかめのどちらかを選ぶことができました。

プロント CIAL桜木町店

最後に桜木町駅前のカフェ「プロント CIAL桜木町店」を紹介しておきます。

駅ビルテナントのチェーン店ですが、ロードサイドに面したテラス席があるほか、普通のテーブル席の壁際に充電用のコンセントも配置されており、何かと便利なスポットです。

店内
壁際の充電コンセント

施設概要・地図

地図