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コンサートホール PR

新潟県民会館・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館(新潟・白山公園)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
新潟県民会館
りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館
管理人

信濃川沿いの白山公園内に並び立つ、「柳都」新潟を代表する県営・市営の文化芸術拠点。
劇場や能楽堂を含め合わせて大小5つのホールを備え、様々なイベントが開催されています。

新潟県民会館は、1964(昭和39)年の東京オリンピック開幕前に起きた新潟地震の義援金等を基に、復興と県民の将来への発展のシンボルとして、1967(昭和42)年に建設された、歴史あるホールです。

震災復興記念のモニュメント
日本宝くじ協会のレリーフ(大ホール)

館内は大小2つのホールやギャラリー等があり、コンサート、オペラ、ミュージカル等が開催されています。様々なジャンルの舞台演出に対応できる音響設備は、財団法人日本宝くじ協会の普及宣伝事業として整備されたとのことです。

新潟市民芸術文化会館りゅーとぴあ)は、1998(平成8)年、県民会館と同じく白山公園内に、文化と建築と環境の調和をはかり、音楽・舞台芸術の中心・発信地となるべく誕生しました。

出典:りゅーとぴあ公式サイトより
2階ロビーのポスター・チラシ展示
ギャラリー
空中庭園2(マップC)
空中庭園4(マップE)

館内はコンサートホール劇場能楽堂の3つのホールのほか、建物の外部は本棟の屋上庭園空中庭園が整備されており、信濃川沿いの景色も相まって、自然豊かな潤いのある空間となっています。

施設の愛称は市民公募により、新潟市の代名詞である「柳都りゅうと)」と理想郷を指す「ユートピア」を結びつけ、「りゅーとぴあ」と名付けられました。「柳都」は、かつての新潟市街の呼称で、昭和30年代半ば頃まで、新潟島の中心部に張り巡らされた堀の両岸に柳並木が続いていたことから名づけられました。

新潟開港150周年を記念した「What’s NiiGATA」モニュメント(期間限定)

今回は複数のホールを持つ2つの会場を取り上げました。しかもアクセスが結構複雑なこともあり、ボリュームがかなり大きくなっております。全部読むと大変なので、見たい所だけつまみ食いしていただければ幸いです(スマホで見切れるのかな、これ…)。

県民会館・りゅーとぴあまでのアクセス

出典:新潟ユニゾンプラザ公式サイトより

ライブ遠征の拠点となるのは、JR・新幹線の新潟駅新潟空港です。会場は新潟市街の北部にある信濃川と日本海に囲まれた新潟島にあり、駅や空港からバスまたはレンタカーを利用して向かうことになります。

新潟駅まで鉄道を利用する場合

JR・上越新幹線「新潟」駅(万代口)

まずはJR・新幹線の新潟駅までのアクセスから。関東にお住まいの方であれば、東京駅から上越新幹線の「とき」号に乗車し、新潟駅へ向かうのが、最もオーソドックスなルートになります。

とき号は便により停車駅の数に差がありますが、約2時間前後で新潟駅に到着します。

東京駅から
・上越新幹線「とき」号で約2時間
 料金:片道10,960円(通常期・指定席)

今回の会場は7月と8月の2回に分けて訪れました。8月は名古屋からまず東海道新幹線で東京駅まで行き、そこで上越・北陸新幹線に乗り換えたので、その道中を紹介します。

まずは東京駅で上越・北陸新幹線への乗り換え口に向かいます。

新潟方面への新幹線は、20〜23番線から発車します。

9時12分発のとき311号に乗車するため、23番ホームに移動しました。

上越・北陸新幹線の車両です。

とき311号は東京を出て大宮に停車後、終点の新潟までノンストップで向かう最速便で、約1時間30分で到着します。

当初は自由席で考えていましたが、訪れた日は長岡の花火の開催日で、ご覧のように席待ちの人で黒山の人だかりでした。

指定席も満席でしたが、運よくグリーン車が1席空いたので、奮発して変更しました。

上越・北陸新幹線のグリーン車は初めて利用しましたが、コンセント付きの電動リクライニングシートで快適でした。

大宮駅から1時間ちょっとで、終点の新潟駅に到着しました。

ホームを降りて、改札口に向かいましょう。

西改札と東改札がありますが、東改札の方がバスターミナルに近くなります。

改札を出たら、向かって左側の万代(ばんだい)口方面に進みましょう。

北口(万代口)寄りに在来線の東改札があります。その正面に伸びる通路の方に移動します。

その先に、1階のバスのりばに降りる階段またはエスカレーターがあります。

新潟空港まで飛行機を利用する場合

新潟空港

大阪や名古屋から、または福岡や北海道など、地元の空港からから新潟行きの飛行機が出ている場合は、新潟空港を利用しましょう。

新潟空港発着の国内線は、2025(令和7)年7月現在で、計8路線が運航しています。

路線名運航会社空港
札幌ANA・JAL新千歳空港
札幌TOKI AIR(トキエア)丘珠空港
仙台TOKI AIR(トキエア)仙台空港
名古屋FDA・JAL県営名古屋(小牧)空港
大阪ANA・JAL・IBEX伊丹空港
大阪peach関西国際空港
福岡ANA・JAL・IBEX・FDA福岡空港
沖縄ANA那覇空港
各地から新潟へ向かう航空路線

現在名古屋に住んでいる私の場合は、県営名古屋(小牧)空港からFDA(フジドリームエアラインズ)の定期便が出ているので大変便利です。朝に出て夜に帰ってくる日帰りの予定もたてられます。

FDAの機材
機内から見えた富士山

新潟空港の到着ロビーに着きました。

バス乗り場はロビーを出て左側です。

空港バスはリムジンバス・路線バスの2種類

出典:新潟空港ホームページより

新潟駅行きのバスは3番のりばから出ており、路線バス新潟駅直行のリムジンバスの2種類があります。運賃はどちらも新潟駅~空港間で片道470円(小人240円)で、現金と交通系ICカードが利用できます。

会場へはリムジンバスに乗車の場合、新潟駅での乗り換えになりますが、路線バスの場合、新潟駅のほか、途中の「万代シティ」(1つ手前の「新潟日報メディアシップ」でもOK)で乗り換えると、多少のショートカットになります。

3番のりばのバス停です。リムジンバス・路線バス共通です。

今回はオレンジ色の車体の、路線バスに乗車しました。

会場へは「万代シテイ」付近で乗り換える必要があるので、直接向かう場合は各停の路線バスに乗るほうが便利です。

空港から約20分で、「万代シティ」バス停に到着します。向かいに「ラブラ万代」というショッピングモールがあります。

「万代シティ」バス停周辺
出典:新潟交通㈱公式サイトより

「万代シティ」から会場最寄りの「市役所前」バス停に向かう便は本数も多く、いくつかの系統から出ていますが、「5番・8番・10番」のりばで乗り換えることが多いようです。

バス停に着いたら、道路の反対側のバス停に移動しましょう。

今回は「東港線十字路」交差点の斜め左側に渡り、案内マップの5番のりばのバス停に向かいました。

5番のりばから、「市役所前」方面に向かう便に乗り換えました。

乗り換え後、乗車時間約10分で、「市役所前」バス停に到着です。

リムジンバスで新潟駅まで向かった場合は、この後に紹介する新潟駅からの路線バスルートをご参照ください。

新潟駅直行のリムジンバス(水色の車体をしています)

新潟駅前まで高速バスを利用する場合

出典:名鉄バス公式サイトより

直通の新幹線がない地方からは、高速バスで向かうのも選択肢の1つです。

地元新潟のバス会社である新潟交通と共同運行している地域では、2025(令和7)年7月現在で以下の9路線で高速バスが走っています。所要時間は東京から約5時間30分名古屋から約7時間金沢から約4時間45分です。

https://www.niigata-kotsu.co.jp/~noriai/highway-bus/inter-pref

路線名新潟交通との共同運行会社始発地
東京線西武バス、西武観光バス、越後交通池袋駅東口・バスタ新宿
名古屋線名鉄バス名鉄バスセンター
富山線富山地方鉄道富山駅前
郡山線福島交通郡山駅前
仙台線ジェイアールバス東北仙台駅東口
長野線長電バス権堂・長野駅前
金沢線北陸鉄道金沢駅西口
山形線山交バス山形駅前・山交BTM
会津若松線会津乗合自動車若松駅前
各地から新潟へ向かう高速バス路線

新潟駅から会場までの路線バスルート

新潟駅バスのりば案内図

新潟駅に着いてからの路線バスルートを紹介します。

新潟駅バスターミナルは2024(令和6)年3月31日に新装オープンしました。ターミナルは駅の北口(万代口)と南口のロータリーを結ぶように道路が敷かれており、駅ビルは2階で東西にまたがるように建設されています。

6番線「万代橋ライン」のりば

バスのりばは、万代口から南口にかけての両側に18番線まで設置されています。会場のある「市役所前」方面のバスは、「万代・古町」方面に向かう、複数ののりばから発車します。主要路線なので駅ビルの直下にあり、駅改札口からの移動も少なくて済みます。

7番のりば
8番のりば

6番(万代橋ライン)から発車する便が多いので、そちらを利用する形で紹介します。

両会場へは「6番のりば」から向かうよう、案内表示にも記載されています。

「市役所前」は、新潟駅から7つ目(1つは通過するので実質6つ目)です。

所要時間は約15分で、運賃は片道260円です。

万代橋ラインに乗車した場合、市役所前の4番のりばに到着します。

「白山公園前」バス停で下車する場合

「白山公園前」バス停

会場最寄りのバス停は「市役所前」の他にもう1つ、「白山公園前」バス停があります。

停車するバスの本数は市役所前よりも少ないのですが、両会場(特にりゅーとぴあ)には、こちらのバス停の方が距離が近いほか、「新潟市観光循環バス」という、新潟駅を始発・終点に、新潟市街の各観光地を巡る周遊バスの停留所でもあります。

新潟市観光循環バスの車両。小型のノンステップバスです。

空港リムジンバスと同じ18番のりばから発車します。

「市役所前」「市民公園前」バス停から会場まで

出典:りゅーとぴあ公式サイトより

ここまで飛行機、新幹線等を利用して、新潟駅または万代シティから路線バスで「市役所前」「市民公園前」バス停までたどり着きました。

最後に、各バス停から会場までの徒歩ルートを紹介します。

「市役所前」バス停から会場までの徒歩ルート

「市役所前」バス停周辺
出典:新潟交通㈱公式サイトより
「市役所前」バス停(1番~4番のりば付近)

まずは「市役所前」バス停に着いてから会場までの徒歩ルートを紹介します。上の地図の通り、バス停は名前の元となっている新潟市役所の周囲に点在しているので、乗車した系統のバスにより降車するバス停の位置が異なることに注意が必要です。

実際私も7月に飛行機で来たときは15番のりばで、8月に新幹線で来た時には4番のりばで降車したので、一応それぞれのバス停からの道中を簡単に紹介しながら説明します。

まずは15番のりばから。進行方向に広がる「市役所前」交差点の方向に進みます。

交差点の横断歩道を、向かい側にある白山神社の方に渡りましょう。

神社の敷地を左に見ながら、先に続く道を進んでいきます。

その次の交差点(奥が4番のりばです)まで来たら、に曲がりましょう。

4番のりばからは逆方向に移動し、先ほどの交差点をに曲がります。

曲がった先の道をしばらく進みます。会場の案内もあります。

やがて道路の上に歩行者デッキが現れるので、階段等で上に移動しましょう。

デッキに上がった所です。会場方向に続いているのが見えます。

デッキ上からは、すぐそばにある新潟市陸上競技場が見渡せます。

デッキをそのまま会場方向に移動します。右手前に県民会館、その奥にりゅーとぴあが見えています。

デッキの脇の通路から下に降りれば、県民会館の北口広場に到着です。

さらに先に進むと、りゅーとぴあの2階入口に到着です。お疲れさまでした。

デッキを通らず下の通路から会場に向かう方法もあります。

白山公園横の緩やかなスロープを通って、同じように両会場前に到着します。

「白山公園前」バス停から会場までの徒歩ルート

続いて「白山公園前」バス停から会場(りゅーとぴあ)までの紹介です。徒歩ルートというより、白山公園内を散策するような感じでたどり着きます。

すぐ近くにある白山神社の一の鳥居から中に入ります。

公園内を横断し、明治天皇ゆかりの「美由岐賀岡口(みゆきがおかぐち)」から外に出ます。

出たところに案内板があるので、位置関係を確認。通路を左に向かいます。

浮島のゲート」を渡ります。その先を右に進めば県民会館、左に行けばりゅーとぴあです。

りゅーとぴあのすぐ近くにある「カスケードの丘」。渦巻き模様が特徴的です。

徒歩約5分でりゅーとぴあ前に到着です。お疲れさまでした。

公演終了後の臨時バス運行について

県民会館やりゅーとぴあでの公演終了後、県民会館北口にあるロータリーから新潟駅行きの臨時バスが出る場合があります。各公演の終演時間に合わせて発車するため、出発時間はその都度変更になります。

停留所及び運賃
停留所:新潟県民会館→古町→万代シティ→新潟駅
運 賃:片道260円

道路事情によりますが、新潟駅までは約10分~20分で到着します。

イベント臨時バス | 新潟交通

駐車場

白山公園駐車場C

駅からバス利用が前提の会場なので、地元の人の多くはマイカーで訪れる会場です。

駅や空港からレンタカーを利用する場合は、新潟空港から約20分、JR新潟駅南口から約15分、最寄りの日本海東北道・磐越道の新潟中央I.C.から約2分と、車のアクセスは非常に良い会場になります。

出典:新潟県民会館公式サイトより

会場の専用駐車場はなく、白山公園駐車場または陸上競技場駐車場等(すべて有料)を使用することになります。白山公園駐車場は、上の地図のA・B・C・Dの4か所を合わせて、約580台を駐車できます(身障者用駐車スペース有:B1台・C2台・D6台)。

駐車料金(普通車):30分 100円
※県民会館1F事務室窓口(自動販売機)にてプリペイドカード販売中
 料金:2,000円(3,000円利用相当)

県民会館はこんな所

日本海の波を表現した側壁が特徴の大ホール

大ホールの総客席数は1,730席で、1階席と2階席の二層構造です。コンサートを始め、バレエや歌舞伎等を含めたあらゆるジャンルのイベントに利用されています。

ホール内の天井は木調仕上げ、側壁は日本海の波を表現した形状になっており、落ち着いた中にも雄大さを感じさせる雰囲気があります。

1階席

1階席の総客席数は1,136席で、P1からP3列1列から24列計27列あります。途中、5列(8列目)と6列(9列目)の間に中央通路が設置されています。

5列~6列間の中央通路
車いすスペース(右)からの眺め

1階席のうち、192席は移動席で、用途により取り外しが可能となっています。最前のP1列から1列目までの4列分は、オーケストラピット拡張ステージを設置される際に除外されるほか、3列から5列の左右両端の計16席分や、最後列(24列)の左右両端の計8席分は、車いすスペースとして転用が可能です。また、15列から18列の中央部分は、PA席としての利用が可能になっています。

最前列(P1列)付近
最前列からの眺め

P1~P3列は移動席ということもあり、傾斜がなくフラットになっています。また、1列以降は段差が付き、中央通路まで緩やかな傾斜になっています。

P1列~1列付近
通路前方(1列~5列)の傾斜状況

中央通路後方は、前方と同じように段差が1段ずつ付けられ、1列以降と同じように最後列まで同じような傾斜になっています。

最後列(24列)付近からの眺め
通路後方の傾斜状況

この日私は1階21列46番という、後列の右端の席でしたが、ホールの壁との間に通路が設けられていないため、内側から出入りすることになる点に注意が必要です(これは2階席も同様です)。

1階21列46番からの眺め
ホールの壁と右ブロックの境界付近

2階席

2階席の総客席数は594席で、1列から15列まであります。途中、7列と8列の間に中央通路が設置されています。

7列~8列間の中央通路
2階席の傾斜状況

最前列(1列)は、1階席の17~18列目付近の上部に位置しています。手すり部分まで通路の幅がとられている点を考慮し、1段高くなっています。

2階1列付近
最前列からの眺め

1階席に比べ、ステージを俯瞰で見渡せるよう座席間の傾斜は強めになっているので、全体にステージが見やすい席が多くなっています。ただし、中央通路の写真を見てもらうと少しわかりますが、通路直後に当たる8列の座席は他と異なり、ロールバック式の簡易タイプの席になります。

最後列(15列)付近からの眺め
9列(右ブロック)からの眺め

また、その直後の9列は、木製の柵の高さが意外にあり、着席鑑賞の場合少しステージが見づらくなる恐れがある点に注意が必要です。

11列(右ブロック)付近
11列からの眺め

同様に出入口の階段の上部に当たる左右の11列についても、手すり部分が多少視界を妨げる恐れがあるので注意しましょう。

大ホール 座席表

出典:新潟県民会館公式サイトより

座席

座席は茶色に斑点模様の施された座面・背もたれに、木製のひじ掛け・基礎の組合せです。背もたれは背骨付近にラインが3本入ったデザインで、1階・2階席ともに共通の仕様になっています。

ただし、先ほど説明したように2階席の8列は、通路付近に設置されていることもあり、他と異なりロールバック式の簡易タイプのものになります。

エントランス・ホワイエ

大ホール ホワイエ

大ホール内は建物の地下1階から2階の3フロアを使用する形で、客席部分以外は階段やトイレ、休憩スペース等がコンパクトに設置されています。

少ないスペースを活かして、パブリックアートや演者のグッズ販売、協賛企業の展示スペースなども設置されます。

2階ホワイエには、スクリーン「よころび」という、亀倉康之氏のパブリックアートが展示されています(写真左側)。

今回の公演(めざましクラシックス)に合わせて、地元の新潟県柏崎市に本社を置く協賛企業の㈱ブルボンの展示コーナーもありました。

小ホール

座席
車いすスペース確保時
出典:新潟県民会館公式サイトより

小ホールの総客席数はちょうど300席で、講演・式典・演劇・室内楽・ピアノ発表会など、多彩なイベントに利用されています。

1列から15列までのワンスロープ式の構造です。途中、6列と7列の間に中央通路が設置されており、出入口扉とつながっています。

座席のうち、1列・2列の左右両サイドの24席と、13列・14列中央の16席移動席で、車いすスペースやPA席として取り外しが可能になっているほか、座席には収納式の筆記机が備え付けられています。

小ホール エントランス
ホワイエ

小ホール 座席表

出典:新潟県民会館公式サイトより

館内施設

県民会館のエントランスは、バスロータリーのある北口と、信濃川の方に抜ける南口の2箇所あり、その間に情報ラウンジや展示コーナー、事務室のほか、コインロッカー(有料)や自動販売機コーナー等が設置されています。

情報ラウンジ・展示コーナー
コインロッカー

また、建物の2階には、小ホールのエントランスのほか、各種会議室や談話室が設置されています。また、フリースペースでは軽食や休憩ができる椅子・テーブルと自動販売機が3基設置されており、幕間や開演前のひと時を過ごせます。

フリースペース
自動販売機

その他、建物の3階はロビーや展示室のあるギャラリースペースになっています。

ギャラリースペース(建物3階)

公園カフェ「Sasaki(ササキ)」

県民会館地下1階の北口ロータリーに面したところには、公園カフェSasaki(ササキ)」というカフェがあります。

お昼時中心の営業で、ランチメニューが豊富です。タレカツ丼が名物とのこと。

入口を入ったところに券売機があり、食券を購入する方式です。

店内はテーブル席中心の構成で、外の景色が見えるテラス席もあります。

この日はポークカレー(サラダ付)を昼食にいただきました。

新潟市|公園カフェ Sasaki | リストランテササキグループ

りゅーとぴあはこんな所

ヴィンヤード(葡萄畑)型のコンサートホール

コンサートホールの総客席数は1,884席で、1階席から3階席までの三層構造になっています。ステージを取り囲むように、客席が幾つかのブロックに分かれており、客席が「段々畑」のように見える「ヴィンヤード(葡萄畑)型」ホールの典型例と言えます。

「アリーナ型ホール」とも呼ばれ、演奏者と客席の一体感、臨場感を味わえるのが魅力で、これまでブログで紹介したホールの中では「サントリーホール」(東京)や「ミューザ川崎 シンフォニーホール」(神奈川)、「札幌コンサートホール kitara」(北海道)なども、その代表例として有名です。

サントリーホール(東京・六本木一丁目/溜池山王)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します この記事の内容 初めて「サントリーホール」のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方や施設の概要、現地での楽しみ方につい...
ミューザ川崎シンフォニーホール(神奈川・川崎)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します この記事の内容 初めてミューザ川崎シンフォニーホールへコンサートに訪れる人を対象に、会場までのアクセスや施設の概要、現地での楽...
札幌コンサートホール kitara(札幌・中島公園)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します【大ホール・小ホール】 この記事の内容 初めて「札幌コンサートホール kitara 」のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方や施設の概要、現...

1階席

1階席の総客席数は566席で、1列から16列まであります。途中、7列と8列の間に中央通路が設置されています。また、2階席との境界部分にあたる14列~15列の間にも通路が設置されています。

7列~8列間の中央通路
7列右後方からの眺め
14列~15列間の通路
15列付近からの眺め

ヴィンヤード型ホールらしく、ステージとともに1階席は平土間調で、フラットに近い傾斜の緩やかな構造になっています。すり鉢の底のように面積が抑えられているため、総客席数に占める1階席の比率が少ないのも特徴です。

1列~5列付近
最前列付近

2階席・3階席

2階席の総客席数は853席で、ステージを取り囲む形でA(125席)・B(136席)・C(226席)・D(136席)・E(125席)・P(105席)の6つのブロックに分かれています。

ステージ上手側
2階Bブロック付近から

Pブロックの「P」は「ポディウム」という演者が立つ高台や壇上を表し、ステージ奥のパイプオルガンの周辺に座席が配置されています。客席として使用されるよりも、合唱などで演者側が使用することの方が多い印象です。

ステージ下手側
2階Dブロック付近から

3階席の総客席数は465席で、2階席同様、ステージを取り囲む形でF(41席)・G(39席)・H(49席)・I(207席)・J(49席)・K(39席)・L(41席)の7つのブロックに分かれています。

2階Cブロック車椅子席(左)
Cブロックの傾斜状況

2階席の正面に当たるCブロック最後列(8列)の左右両端には、各3席ずつ計6席の車椅子席が設置されています。また、左右両サイドのA・B・D・Eの各ブロックの最後列(6~7列)には、立見席が計58名分確保されています。

感覚的には、日本武道館を小さくして近距離でセンターステージをスタンド席から見るような印象を受けるホールです。真横から鑑賞する場合など、場所によっては音響面で今1つに聞こえる席もありそうですが、ステージとの一体感を感じることができる構造です。

パイプオルガン

ステージ奥に鎮座するパイプオルガンは、スペイン・グレンツィング社製で、国内最大級のものです。ストップ(鍵盤脇のボタン)数は69、パイプは4,843本あり、多彩な音色を奏でることができる仕様です。

りゅーとぴあではこのオルガンを使って様々なイベントが開催されています。今回私が訪れたのも、会場専属のオルガニストによる、「レクチャー&コンサート」で、専門家による解説と演奏を楽しみながら学ぶことができました。

コンサートホール 座席表

出典:りゅーとぴあ公式サイトより

座席

座席は黒地に薄く白のドット柄の入った座面・背もたれとひじ掛け・基礎の組合せです。クッションの厚みは控えめで、ほどよい硬さで疲れにくい座り心地でした。

また、残響時間(空席時:2.23秒)を一定に保つため、座席内に音響シャッターが組みこまれているのも特徴です。人が座席に座っている時にシャッターが閉じられ、誰も座っていない時にシャッターが開く仕組みになっています。人間の身体は音を吸う傾向があり、残響時間が満席時に短くなったり、空席時に長くなったりしないよう、工夫が施されています。

1階席15・16列
2階・3階席

背もたれは2階席に上がる途中にある1階15列・16列や2階席・3階席は、基礎部分が伸びたハイバック仕様になっています。

劇場

劇場の総客席数は868席で、1階席から3階席までの三層構造です。舞台から客席3階の最後列までの奥行きは約25mで、最後列からでも舞台が近く感じられる会場です。

「劇場」の名のとおり、演劇をはじめ、オペラ・ミュージカル・歌舞伎・舞踊などの様々な用途に適合する広い舞台と舞台設備が完備されています。

1階席

1階席の総客席数は436席で、1列から13列まであります。13列と14列の間に中央通路が設置されており、14列以降は2階席の扱いになります。4列目まではスロープによる緩やかな傾斜ですが、5列目以降に段差が付き、1階席でも傾斜がやや強めになっています。

13列~14列間の中央通路
4列~7列付近

1階席の最前列付近はステージにかなり近くなっており、ステージ上の演者をまさにかぶりつきでみられる反面、端の方にいくほどどうしても死角が多くなってしまいます。そのため、1列の左右両端の各2席と、2列の左右両端の各1席については仮設席扱いで、普段は除外されているようです。

最前列付近
仮設席付近から

また、1階席にもバルコニー席があり、2階席との境界に当たる中央通路と同じ高さで、ステージに向かって斜めに配置されているので、手すり部分で少し死角が生じます。

1階バルコニー席(左)
ステージの見え方

その他、オーケストラピット設営時には、1列から5列までの154席分が除外されるほか、仮設花道設営時にも、1階席の左サイドの59席分が除外されます。

花道設置時(左側の白い部分)
出典:りゅーとぴあ公式サイトより

2階席

2階席は1階席とシームレスにつながっており、中央通路後方の14列から21列までの8列分と、左右のバルコニー席部分の計280席が相当します。

14列~18列付近
最後列(21列)からの眺め

2階席は通路前方の1階席に比べ、座席間の傾斜がやや急になっており、前の人の頭で視界が遮られないように、また、客席と舞台の距離が離れないように工夫されています。

2階バルコニー席
2階バルコニー席からの眺め

2階バルコニー席は、正面のスタンド席から段差を数段上がった高さに位置しており、1階と異なりステージに正対して配置されています。

2階車椅子席付近からの眺め

その他、21列左サイド車いすスペースとして5席分が確保されているほか、中央と右サイドの21列後方の24席分のスペースに、立見席が設置されています。

3階席

3階席の総客席数は、ステージに正対するスタンド部分の132席と、左右のバルコニー席部分の各10席を合わせた計152席です。

3階スタンド席の傾斜状況
3階1列からの眺め

3階バルコニー席は、2階と異なりスタンド席部分よりやや低い高さからに位置しています。それでもステージの天井よりは高く、前に行くほど至近距離で見下ろす形になります。

スタンド席とバルコニー席の位置関係
3階バルコニー席からの眺め

劇場 座席表

出典:りゅーとぴあ公式サイトより

座席

劇場の座席は茶色がかったグレーの座面・背もたれに金属製のひじ掛け・基礎の組合せです。クッションは薄く硬めの座り心地で、長時間の演劇鑑賞にも堪えられる疲れにくさを重視した仕様になっています。

能楽堂

能楽堂の総客席数は382席で、正面中正面脇正面に分かれて配置されており、舞台を要の位置に、各正面の席が扇形に広がっているような構成になっています。

桧床の舞台や桧皮葺(ひわだぶ)きの屋根など、能楽の上演にふさわしい伝統的な構造でありつつも、多用途に使えるシンプルなデザインです。舞台の奥には中庭や茶室もあり、能の上演はもちろん、落語などの伝統芸能の上演場所として、活用されています。

座席間の段差はなく、緩やかな緩やかなスロープになっているので、全体的に傾斜はフラットといえます。ただし、どこからも奥行きはないので、最後列からでも演者の表情を確認することができる距離感です。

正面

正面の総客席数は179席で、1列から12列まであります。舞台に正対するブロックのほか、壁際に4席ずつ配置された4列から11列は、斜めに配置されています。

正面1列から見た舞台
正面12列車椅子席からの眺め

正面12列の中央から右の座席は除外され、車椅子席として5席分確保されています。

中正面

中正面の総客席数は108席で、3列から11列までの9列分確保されています。舞台の下手側の角をはさんで左右に配置されており、斜めから見る形になります。

中正面3列(最前列)付近
中正面10列付近

ただし、上の写真のように落語等で高座(演台)が設置されるときは、正面と脇正面を左右にバランスをとる形で、中正面の方に向くように配置されていました。

脇正面

脇正面の総客席数は95席で、1列から9列まであります。袖から演者が出てくる花道に沿って配置されています。

中正面から見た脇正面

演者が橋掛りを通る際など、正面や中正面では味わえない角度で楽しめる反面、舞台中央での上演中や落語の場合は、横側や斜め後ろから観ることになります。

能楽堂 座席表

出典:りゅーとぴあ公式サイトより

能楽堂 座席

座席は紫色の座面・背もたれと金属製のひじ掛け・基礎の組合せです。背もたれは肩口にかけて内側にカーブしており、弾力性もあって体を優しく包み込むような感じになります。

能楽堂といっても座敷に胡坐や正座をする必要はないので、気軽に楽しめます。

ホワイエのビュッフェコーナー

コンサートホールホワイエ内のビュッフェコーナー

会場内の3つのホール(コンサートホール、劇場、能楽堂)のそれぞれのホワイエでは、開演前や休憩時にドリンクなどを販売しています。

劇場内のビュッフェコーナー
能楽堂内のビュッフェコーナー

メニューはコーヒー・紅茶等のソフトドリンクが400円、ビール・ワイン等のアルコールが700円、その他おつまみやソフトクリームなども販売しています。

コンサートホール窓側のカウンター
ビュッフェメニュー
ビールはヱビスの小びんです
おつまみとドーナツ

わたしの珈琲店

建物2階の東玄関側には、カフェ「わたしの珈琲店」があります。コンサートホールの壁とガラス張りのテラスの間にあり、開演前後のひとときを過ごせます。

営業時間は9:00~17:00(16:30ラストオーダー)で、10:30まではモーニングセットも取り扱っています。

日当たりのよいテラスにテーブル席が30席ほど並んでいます。Wi-Fi環境も整備されています。

メニュー表です。食事はパスタやトースト、ホットサンド、ドリンクの種類も豊富に扱っています。

泊りがけでいった7月は、モーニングセットを注文。もちもちのトーストに卵やヨーグルト、サラダも付いて、ドリンク付で550円です♪

8月に訪れた時は、ホットサンドのツナとタマゴのダブルに、アイスコーヒーとセットでいただきました。こちらも美味しかったです。

ワッフル&コーヒー「Rico(リコ)」

建物6階にある「ワッフル&コーヒー Rico(リコ)」です。無添加保存料不使用の手作りワッフルや、こだわりのドリンクを提供しています。

営業時間は通常11:00~16:30(変更あり)で、季節限定のメニュー等も取り扱っています。

信濃川沿いの景色を楽しめます
プレーンワッフルとアイスティー

カフェ | 施設案内 – りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館

周辺施設

白山公園

今回の2つの会場周辺の敷地一帯は、歴史ある都市公園である「白山公園」として整備されており、市民の憩いの場であるとともに、散策や文化的な体験のできる、見どころの多い観光スポットでもあります。

白山公園は1873(明治6)年の太政官布告により、東京の上野公園等とともに、日本で最初に開設された25か所の都市公園の1つで、池や築山、花木を配したオランダ風の回遊式庭園の特徴を有しています。

蓮池
空中庭園1

白山公園と今回の会場である県民会館、りゅーとぴあはそれぞれ別の建物・施設ですが、ほとんど同じ場所にあるといってもよく、白山公園内の敷地内に建っていると説明されることも多いようです。

特にりゅーとぴあは、白山公園の大規模な改修に合わせてオープンした経緯があり、建物や周辺の土地を一体的に整備し、施設間を空中庭園や回廊でつなぐ設計がなされています。

県民会館を合わせ、1つの大きな文化ゾーンを形成しているといって差し支えないでしょう。

https://www.city.niigata.lg.jp/chuo/shisetsu/yoka/leisure/hakusan.html

燕喜館(えんきかん)

燕喜館は、明治から昭和にかけて活躍した商家の斎藤喜十郎家の邸宅の一部を白山公園内に移築再建した施設で、1997(平成9)年に開館しました。

建物は国の登録有形文化財に指定されており、明治時代の伝統に触れることができる文化拠点として、施設見学の受付や、文化活動を行う場として一般に貸し出されています。

https://niigata-bs.sakura.ne.jp/si/enkikan/index.html

白山神社

白山公園に隣接する白山神社は、新潟の総鎮守として、「白山さま」の愛称で地元に親しまれています。

創建は10世紀とも11世紀ともいわれ、主祀神は菊理媛大神(くくりひめのおおかみ)、伊邪那岐大神(いあざなぎのおおかみ)、伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)の三柱です。

境内には縁結びの御神木「結びの銀杏」や「歯固め石」など様々なご利益のあるスポットもあり、季節ごとのイベントなども合わせて、多くの参詣者が訪れます。

本社
歯固め石

https://www.niigatahakusanjinja.or.jp

新潟市陸上競技場

新潟市陸上競技場は、信濃川の埋立地開発の一環で、白山公園に隣接する場所に建設され、1936(昭和11)年に開場した運動公園が前身の競技場です。

1964(昭和39)の東京オリンピックの年に開催された新潟国体のメイン会場として使用されたほか、管理が新潟市に移った後、サッカーJリーグの発足後、リーグ戦を誘致するために大規模な改修を行い、トラックに加えサッカー場としての機能を持つようになりました。

2002(平成14)年の日韓ワールドカップに合わせてデンカビッグスワンスタジアムができる前は、サッカーのアルビレックス新潟のホームスタジアムとして使用されていました。

アルビレックスの本拠地が移って以降も、練習やプレシーズンマッチ、下部組織の試合等で、引き続き利用されています。

https://niigata-kaikou.jp/facility/421

新潟市音楽文化会館

会場周辺にはもう1つ、新潟市音楽文化会館というホールを持つ施設があります。

りゅーとぴあと同じく市営の施設なので、新潟市はコンサートホール、劇場と合わせて、大・中・小の3つのホールに、能楽堂を併せ持つ形になります。

2025(令和7)年現在は改装工事中ですが、翌年の2026(令和8)年7月にリニューアルオープンする予定です。

県民会館を含めると、リニューアル後は、同じ場所に実に大小6つのホールが存在することになります。

出典:新潟市音楽文化会館公式サイトより

新潟市音楽文化会館

古町通り

出典:新潟ふるまちOfficialGuideWebより

バスのアクセスルートでも出てきた「古町(ふるまち)」は、古町通を中心とした市街地の呼び名で、白山公園とともに、海と川に囲まれ扇のような形をした信濃川左岸の「新潟島」の中にあります。

港町として昔から多くの人・もの・文化の交流拠点として栄えており、周辺一帯は古町通を中心に、西堀通東堀通本町通上大川前通など平行する「通(とおり)」と呼ばれる道と、柾谷小路(まさやこうじ)などこれに直交する「小路(こうじ)」と呼ばれる道が交差して、碁盤の目のように街区が分かれています。

本町通柾谷小路が交差する本町交差点は国道7号・8号・17号をはじめ、8本の国道が集まる「日本一国道が集まる交差点」として有名です。

上古町商店街は、アクセスルートで紹介した「白山公園前」バス停からすぐの場所にあります。

会場周辺からも徒歩圏内なので、時間があれば、通りごとの商店街を散策しながら、お気に入りの店を見つけるのもいいと思います。

新潟ふるまち Official Guide Web  新潟中心商店街(古町・本町・柾谷小路)

施設概要・地図

地図