
初めてラブリーホール(河内長野市立文化会館)のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方や施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
なんばから南海線に揺られ河内長野へ。
高野山へ通じる街道の入口付近に立つ、南大阪エリアを代表するホールの1つです。
ラブリーホール(河内長野市立文化会館)は、1992(平成4)年に旧・河内長野市役所が現在の市役所の敷地に移転する際に建設され開業しました。
大ホールと小ホールの2つのホールを備え、クラシック・コンサートをはじめギャラリー展示、会合など、幅広い用途に利用されています。
「ラブリーホール」の愛称は、公募により選ばれ、「LOVELY(愛らしい、素敵)」な文化施設となるようにとの願いが込められています。
ラブリーホールまでのアクセス
最寄り駅は南海高野線「河内長野」駅
出典:ラブリーホール公式サイトより
ラブリーホールの最寄り駅は南海(高野線)と近鉄(南大阪線・長野線)が乗り入れている河内長野(かわちながの)駅。
河内長野市は和歌山県に近い大阪平野の南端にあり、ライブ遠征の点からは、なんば駅から直通でアクセスできる南海線を利用する方が、利便性が高いと思います。
今回は「新幹線で新大阪駅まで来た」という想定で、新大阪駅からなんば駅経由で最寄りの河内長野駅まで向かうルートで紹介します。
JR新大阪駅から南海河内長野駅までの鉄道ルート
新大阪駅からなんば駅まで(地下鉄御堂筋線)

まずは全国各地から新幹線で新大阪駅に着いたところからスタートします(岸和田の南海波切ホールの記事のアクセスを流用します)。

ホームを下りて、改札階に向かいましょう。

案内に従い、地下鉄御堂筋線に移動します。中央口から出るとわかりやすいです。

中央口の改札を通過します。矢印や床面案内を目印に進みます。

駅弁屋さんの右側にある下りエスカレーターで、1つ下の階に行きましょう。

下りたフロアの左奥に、通路が続いています。

お土産ショップとJTBの店舗の間を通り、奥に進んでいきます。

通路を抜けた先に、御堂筋線の新大阪駅の改札があります。

なんば駅は新大阪駅から7駅目で、所要時間は約16分です(片道:290円)。

1番線の「なかもず」行きか「天王寺」行きに乗車しましょう。

約16分後、無事なんば駅に到着しました。
なんば駅から河内長野駅まで(南海線)

地下鉄なんば駅に着いたら、南海なんば駅まで徒歩で移動しましょう。

御堂筋線のなんば駅に着いたら、「南海電車」の案内表示に従い、南側の改札口を目指します。

駅の一番南にある「南南(みなみみなみ)改札」から出場します。

改札を出てからも、「南海電車」の案内表示に従い移動しましょう。

ローソンの左手または奥に進む通路とエスカレーターがあります。

ほどなくフロアの色が変わり、南海なんば駅の構内に入ります。

改札に向かうエスカレーターを上がりましょう。

1階の広場に出るので、そのまま3階に向かうエスカレーターに進みます。

南海なんば駅の3階北改札口に到着しました。

路線図を確認。会場最寄り駅の河内長野駅は南海高野(こうや)線に乗車します。運賃は片道610円です。

改札内にある行先表示版です。高野線は左側に表示されています。急行または快速急行の「橋本」行きまたは「林間田園都市」行きに乗車しましょう。

高野線は1番線~4番線から発車します。途中で分かれる「和泉中央」行きに乗車した場合は「堺東(さかいひがし)」駅あたりで乗り換えになります。

今回は4番線から発車する急行「橋本」行きに乗りました。

急行の車両内です。ごく普通の通勤型車両が使用されています。

急行利用で約30分、快速急行で約27分で、河内長野駅に到着です。

ホームから階段等を利用し、改札口に向かいましょう。
河内長野駅から会場までの徒歩ルート
出典:ラブリーホール公式サイトより
河内長野駅から会場までのルートは主に2つ。公式サイトで北側(青の点線)の長野商店街とラブリーロードを通るルートと、南側(赤の点線)の「七つ辻」交差点を通るルートで紹介されているので、それにならって2通りのルートで紹介します。
所要時間はどちらも徒歩7,8分程度で会場に到着します。まずは駅西口の駅前ロータリー方面に移動しましょう。

改札を出たら、右側の西出口方面に進みます。

ちなみに左側の東口には、近鉄河内長野駅の改札があります。

改札正面にはセブンイレブンとお菓子屋さんがあります。

それでは西口に移動しましょう。

そのまま進んで、駅ビルの外に出ます。

ノバティながの北館の入口手前にある階段を左に下りましょう。

下りた先は駅前のバスロータリーになっています。

ここから右に曲がれば北側ルート、左奥に進めば南側ルートです。
北側(ラブリーロード)ルート

北側の長野商店街と通称「ラブリーロード」を通るルートは、住宅街や公園の前を通ります。あまり車の往来等がなく、のんびり歩けるルートになっています。

まずは高野街道の碑(後述)の前を通り、商店街に入りましょう。

右側は先ほどのショッピング施設「ノバティながの」の北館が続いています。

アーケードの突き当りまで来たら、そのまま奥に進みましょう。

ここからは「ラブリーロード」です。左に案内図もあります。

左にコインパーキング、右にお寿司屋さんがある所まで来たら、左に曲がります。

しばらく道なりにまっすぐ進みます。

古野区民館の前を通ります。だんじりの車庫があります。

国道310号線との交差点まで来ました。そのまま直進しましょう。

渡った先の正面に、すでに会場が見えています。

右側には中村池公園があります。

突き当りを左に曲がれば、会場はすぐそこです。

横断歩道の先に会場が見えます。お疲れさまでした。
南側(七つ辻)ルート

南側の本町(七つ辻)を通るルートは、この後紹介する路線バスのルートとほぼ同じです。駅前ロータリーからほぼ一直線で向かうので、わかりやすいと思います。

ロータリーから北西に伸びる国道170号線沿いに移動します。

ほどなく「本町(七つ辻)」交差点に到着します。

交差点の右手前は長野商店街の出口になっています。

そのまま先に進み、次の「川見の辻」交差点を通過します。

進んだ先に会場があります。

多少交通量は多いですが、最短ルートで到着できます。
路線バスルート

会場へは駅前から路線バスも出ており、西口から出る多くの系統が、1つ目で最寄りの「ラブリーホール前」または「西代町南」バス停に停まります。。
出典:南海バス㈱HPより

1番のりばから出る系統が「ラブリーホール前」、4番のりばから出る系統が「西代町南」に停まり、運賃は片道200円です。

1番のりばから出るバスに乗車し、ほどなくラブリーホール前に到着しました。

バス停は会場を少し通り過ぎたところに停まります。
ただ、駅から十分歩ける距離なので、あまり時間がない場合や天気が悪い時に、改札目の前の1番のりばにバスが止まっていれば利用する程度の感覚でいいと思います。
ラブリーホールはこんな所
重厚感あふれるオーク調の大ホール

メインとなる大ホールの総客席数は1,308席で、1階席と2階席の二層構造です。壁面はオーク素材が使用されている重厚感のある造りで、クラシックコンサートをはじめ、様々な用途に利用が可能です。
ドラクエコンサートの聖地

このブログでは、今回同様、私が全国各地のホールでドラゴンクエストコンサートに訪れた際の記事、を何度か掲載しています。
ここラブリーホールは、大阪でも南部の郊外にあるホールですが、コロナ禍で中止となった時期を除き、近年はほぼ毎年、大ホールにおいてドラゴンクエストコンサートが定期的に開催されており、地元市民やDQファンに親しまれています。
前回訪れた際は、作曲者のすぎやまこういち先生が自らタクトを振って、解説を交えながら楽しそうに演奏されていたことを思い出します。
1階席

1階席の総客席数は798席で、1列から25列まであります。途中、10列と11列の間に中央通路が設置されており、10列の左右両端には車椅子席が各4席ずつ、計8席設置されています。


通路前の1列から5列はオーケストラピット設置時には撤去される可動席で、傾斜のないほぼフラットな構造です。


最前列の座席床面とステージとの高低差はちょうど1mあり、この規模のホールとしては少し高めに設定されている印象を受けます。


中央通路の後方からは段差が付けられ、前方よりは幾分高低差があります。ただし、1階席はいわゆる「平土間席」に近い感じなので、全体的には傾斜が緩やかです。


2階スタンド席

2階席の総客席数は510席で、1階席から番号が続く形で、26列から46列までの21列あります。このうち、38列から46列まではステージ正面に位置するスタンド席部分に相当し、途中の41列と42列の間に中央通路が設置されています。


1階席に比べ傾斜は強めに付けられており、座席間の高低差があるので、前の人の頭で視界が遮られる心配はありません。




2階サイドバルコニー席

スタンド席以外の26列から37列までの12列は、いわゆる左右のサイドバルコニー席に相当し、1階席の平土間に対する「高土間」の位置づけです。


写真のとおり1階席の中央通路後方から相当の高低差を付けて配置されているので、見晴らしの良い状態でステージを眺めることができます。


少し横からにはなりますが、アイドルなどのコンサートでは特におすすめの席になるのではないかと思います。
大ホール 座席表
出典:ラブリーホール公式サイトより
座席

大ホールの座席はピンク色の座面・背もたれと木製のひじ掛け・基礎の組合せです。背もたれは背中と腰回り部分が分離しており、適度に厚みのあるクッションと合わせて、座り心地は上々でした。


2階席はスタンド席・バルコニー席ともに、背もたれの基礎部分が伸びた、ハイバック仕様になっています。
エントランス・ホワイエ

玄関右のエントランスを入ると、大ホールのホワイエがあります。コンパクトながらも上品な造りで、天井は2階までの吹き抜けになっています。

クロークはホワイエに入ってすぐの左手にあります。

ホワイエ奥には休憩スペースと、この日は営業していませんでしたがカフェバーもありました。

2階席へはホワイエ中央にある左右に分かれた階段で移動します。

2階のホワイエは小さめで、ほぼ通路のような感じです。
手ごろなキャパで多目的に使える小ホール
出典:ラブリーホール公式サイトより
小ホールの総客席数は464席で、ワンフロア構造の多目的ホールです。
ホール自体はフラットフロアになっていますが、座席を配置する場合、中央の通路を挟んで前方が移動椅子の275席、後方がロールバックチェアの189席に分かれて配置されます。
展示ホールによくみられるように、前方の移動椅子はフラットに配置、後方のロールバックチェアは段差を付けて設置されます。
小ホール 座席表
出典:ラブリーホール公式サイトより
館内施設

会場の正面玄関を入ると、正面に円形の区画にベンチが配置されたプラザがあり、ここが各施設への共通ロビーのようになっています。

大ホールのエントランスは、玄関を入って右側にあります。

小ホールのエントランスは、正面奥にあります。

大ホールのエントランスに隣接して、会場のサービスカウンターがあります。

玄関左側にはレストラン「ケイズキッチン」がありましたが、残念ながらコロナ禍の2020年12月をもって閉店しました。
周辺施設
ノバティながの

アクセスルートでも出てきましたが、「ノバティながの」は、1989(平成元)年に開業した河内長野駅直結の駅ビル型のショッピングモールです。
以前は南海グループの会社や西友が運営管理していましたが撤退し、その後継として大阪府羽曳野市に本拠地を置くスーパーのサンプラザが核店舗となって営業しています。
建物は北館と南館に分かれ、駅のバスロータリーを取り囲むように、ペデストリアンデッキによりつながっています。


北館には100円ショップや書店、マツモトキヨシなどの専門店が入っているほか、南館には飲食店街があり、開演前の食事場所としても利用できます。
高野街道の碑

アクセスルートで紹介しましたが、河内長野駅前のバスロータリー近くにある長野商店街の入口には、「高野街道の碑」が建っています。
高野街道は、京都や大阪方面の各地から複数のルートを経て和歌山の高野山へ通じる街道を指します。アクセスで利用した南海高野線は、昔の高野街道のルートを辿る形になります。
その中でも大阪府の河内長野市と和歌山県の橋本市に至る道が、各地からの街道が集約し、高野山へ向かう最後の区間となっています。
長英軒

長野商店街にある店も1軒紹介しておきます。アクセスの北側ルートと南側ルートのちょうど中間にある通り沿いにある「長英軒」は、地元で人気の街中華の店です。

南側ルートの「本町(七つ辻)」交差点まで伸びている通路の一角にあります。

定番のラーメン(¥600)はあっさりしたスープで美味しかったです。餃子(¥300)とともにいただきました。
はじめてのcafe ココソラ

会場と道を挟んだ向かいに、「はじめてのcafe ココソラ」というカフェがあります。
会場周辺は飲食店が少なく、会場内のレストランも閉店してしまったので、開演前の食事や時間調整の場所として貴重な存在です。

店内はテーブル席とカウンターでキャパ20人弱くらいの小さな店です。

ランチタイムはカレーとラッシーのセットやピザトーストが楽しめます。

自家製スイーツやアイスクリームの種類も豊富です。

この日はチョコレートのパウンドケーキとアイスコーヒーのセット(¥950)を注文しました。
施設概要・地図
所在地
大阪府河内長野市西代町12−46
アクセス
南海高野線「河内長野」駅下車
徒歩約7分
ホール
大ホール 総客席数:1,308席
(1階:798席、2階:510席)
小ホール 総客席数:464席
公式サイト
https://lovelyhall.com/index.cgi