初めてカルッツかわさきホール(川崎市スポーツ・文化総合センター)へコンサートに訪れる人を対象に、会場までのアクセスや施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
周囲に競馬場や競輪場、球技場が立ち並ぶ富士見公園の一角にあるスポーツ・文化総合施設。
JR川崎駅東口から少し歩きますが、わかりやすい場所にあり、バスもたくさん走っています。
カルッツかわさき(川崎市スポーツ・文化総合センター)は2017(平成29)年10月、老朽化した川崎市体育館や教育文化会館の後継施設として誕生しました。
周辺は、川崎市で初めての都市公園として1940(昭和15)年に開園した富士見公園が広がっており、市民の憩いの場として、また、スポーツやレクリエーションの場として多くの人で賑わっています。
ちなみに「カルッツかわさき」という名称はネーミングライツではなく、開業時に市が愛称を募集し、カルチャーとスポーツを掛け合わせた「カルーツ」にアレンジを加えた表現で応募した、という当時の地元中学生のアイデアが採用されました。
工業地帯のイメージの強い川崎ですが、スポーツ・文化の振興にも力を入れています。この会場のほかにも西口駅前には、日本の「ヴィンヤード型」コンサートホールの代表格である「ミューザ川崎シンフォニーホール」もあります。
カルッツかわさきまでのアクセス
JR・京急川崎駅までのルート
出典:カルッツかわさき公式サイトより
会場の最寄り駅はJR・京急の川崎駅。
川崎駅は新幹線や飛行機ともに、アクセスが非常によい駅です。東海道新幹線なら、東京の1つ手前の品川駅で下車し、在来線のJR東海道線に乗り換えます。飛行機の場合は、京急羽田空港第1・第2ターミナル駅から空港線のエアポート急行に乗車し、どちらも乗り換え無しで最寄りの川崎駅に到着します。
品川駅から川崎駅は、東海道線でわずか約9分(京浜東北線利用時は約15分)、羽田空港から京急川崎駅も、急行で約16分です♪
その他、東京駅からは品川駅と同じく東海道線が出ているので約18分、新幹線の1つ手前の新横浜駅からでも約20分(在来線の横浜駅から約7分)、新宿駅から約28分と、どこからでもスムーズに移動できるのが特長です。
ここでは新幹線品川駅からのルートと、羽田空港からのルートを紹介します。
新幹線品川駅からのルート
まずは東海道新幹線で品川駅に到着したところからスタートします。ホームのエスカレーターを上がり、改札口を目指しましょう。
案内に従い、在来線の乗り換え改札に進みます。
改札を抜けて在来線のホームに向かいましょう。
東海道線の乗車ホームは12番線にあります。
品川駅から川崎駅はわずか1駅、約5分で着きます。
東海道線のダイヤは約10分おきです。
乗車時間約5分で、無事川崎駅に到着しました。
京急羽田空港・品川駅からのルート
次に、飛行機で羽田空港に到着してからのルートを紹介します。到着ロビーを抜け、京急線の羽田空港第1・第2ターミナル駅を目指します。
出典:京急電鉄公式サイト「乗換・時刻検索」より
空港からは「エアポート急行」に乗車すると、京急蒲田駅経由で川崎駅まで直通で向かうことができます。
所要時間も約15分~16分で到着します。
川崎駅から会場までのルート
会場までの徒歩ルート
出典:カルッツかわさき公式サイトより
JR・京急で川崎駅に到着してからの徒歩ルートを紹介します。上の図にあるように、JR川崎駅の東口から会場まではほぼ一本道のわかりやすいルートになっています。
「市役所通り」を進み、途中国道15号(第一京浜)と交差する所は「川崎ハローブリッジ」という歩道橋の上を通った後、「富士見通り」をまっすぐ東に向かいます。
JR川崎駅の改札を出た中央コンコースからスタートします。
会場は駅の東側なので、案内に従い東口に進みましょう。
階段を下りて地上に向かいます。
アトレ前のコンコースを通過します。
地下街「アゼリア」の入口があります。そのまま左方向(北口方面)へ移動します。
「川崎駅前東」交差点を東に進みます。左に曲がると京急川崎駅があります。
ほどなく、「銀座街」のアーケードの下を通ります。
道路の向かいには「銀柳街」商店街があります。
このあたりの通りは「市役所通り」です。
「市役所前」交差点を直進します。
やがて国道15号(第一京浜)との交差点の上にある歩道橋が見えてきます。
「川崎ハローブリッジ」という名前です。
歩道橋の上を移動します。
そのまま道路の反対側まで渡り終えたら、階段を下ります。ここから先は「富士見通り」になります。
中央郵便局前にある「宮前」バス停を通過します。
川崎南税務署の前を進みます。
富士見歩道橋の横を通過します。
川崎簡易裁判所の前を通過すれば、会場はもうすぐです。
会場の看板と最寄りの「教育文化会館前」バス停があります。
駅から徒歩約15分で、会場入口に到着です。お疲れさまでした。
会場までのバスルート
出典:カルッツかわさき公式サイトより
会場までの徒歩ルートの途中にも出てきましたが、駅から会場までのバスも、同じルートを通ります。上の図の赤い番号の⑪~⑮番のバスのりばから発車するバスは、会場最寄りの「教育文化会館前」バス停に停車します。
バスターミナルは北の「空島(そらしま)」と南の「海島(うみしま)」に分かれていて、会場行きは「空島」ターミナルの方です。
「教育文化会館前」バス停は川崎駅から4つめ。所要時間は約5分です。
カルッツかわさきはこんな所
適度な傾斜のついた約2,000人収容可能なホール
ホールの最大収容人数は2,013席。1階席から3階席まであり、それぞれ1階が1,112席、2階が555席、3階が346席あります。
1階席
1階席の最後列は27列で、途中12列と13列の間に中央通路があります。センターブロックは20席前後あるので、最中央付近の席の人は、通路まで距離があり移動に少し苦労するかもしれません。
1階席の前から4列分の108席分は、オーケストラピット設置に省略されます。下の写真のステージ前方がオーケストラピット席に当たり、この日はその部分の席が撤去されステージとして使用されていました。
前方はフラットな会場が多いですが、この会場は5列目から中央通路前の12列にかけても、緩やかながら段差が付けられている造りになっています。
中央通路より後方は、前方よりも若干傾斜の角度が付けられていおり、全体的に見やすくなっています。
2階席・3階席
555席ある2階席の最後列は12列で、1列目が1階の22列目付近にあたります。また、8列目とと9列目に通路が設けられています。
その他、この日は使用されませんでしたが、346席ある3階席の最後列は7列で、3列目と4列目の間に通路があります。
サイドバルコニー席
1階から3階の両サイドには、わずかながらバルコニー席が設置されています。1階席が計28席、2階席が計30席、3階席が計64席あります。
サイドバルコニー席の最前部はそれぞれ1階の中央通路付近まで張り出しています。
その他、親子席が1階後方に2室(6名ずつ収容)、車いす席は、1階席の中央通路直後の13列サイドに6席ずつと、2階席センターの最後列付近に6席配置されています。
座席表
出典:カルッツかわさき公式サイトより
座席
ホールの座席は、赤い布地の背もたれ・座面と木製の淡い色のひじ掛けの組み合わせです。適度なクッション性で、快適な座り心地でした。
エントランス・ホワイエ
エントランスは建物の1階と2階にありますが、通常は2階の入口を使用していました。
ホワイエはそれほど広くなく、最小限のスペースになっています。館内施設もカフェコーナーはなく自販機のみで、後はトイレやクロークがあるのみです。
その他、ホールの1階には小規模のコンサートも可能なアクトスタジオや、音楽の練習室なども設置されています。
その他の館内施設
会場の正式名称は「川崎市スポーツ・文化総合センター」という4階建ての建物です。
出典:カルッツかわさき公式サイトより
館内はホール側の「文化施設」と体育館側の「スポーツ施設」に分かれ、真ん中に受付や会議室、小体育室がある構造になっています。
大体育室(公式サイトより)
ホールは文化施設側の中核施設ですが、建物全体でみるとスポーツ系の施設の方が多くなっており、普段はスポーツ施設を利用する人の方が多そうな印象です。
周辺施設
川崎競馬場
川崎競馬場は、大井競馬場と並ぶ、首都圏を代表する地方競馬場です。内馬場(コース内)には芝生広場や子どもの遊び場もあり、家族連れでも楽しめる施設になっています。
住宅街の真ん中にコースがある感じです。内馬場に来場者駐車場もあります。
スタンドも整備され、快適にレースを観戦できます。
訪れた日(1月28日)の3日後の2月1日には、当競馬場を代表するレースである「川崎記念(Jpn1)ダート2100m」が開催されました。
川崎競輪場
会場と道路を挟んで向かいにあるのが、1949(昭和24)年に開設された川崎競輪場です。
ちなみに競輪開催日には、アクセスのバスルートの所で紹介した駅東口の21番バスのりば(川崎アゼリア26番出口付近)から、競輪場までの無料送迎バスが出ているので、乗車すれば無料で会場の向かいに着きます。
先に紹介した近隣の川崎競馬場とは、同じ公営ギャンブルとして観客の重複や交通混雑を避けるため、基本的には同じ日に開催されないよう日程調整されています。
富士通スタジアム川崎(旧川崎球場)
出典:富士通スタジアム川崎公式サイトより
競輪場の奥(南側)には、富士通スタジアム川崎(川崎富士見球技場)があります。かつてのプロ野球の大洋ホエールズやロッテオリオンズが本拠地とした「川崎球場」が前身のスポーツ施設です。
2007(平成19)年に開催されたアメリカンフットボールのワールドカップを機に、アメフトやサッカー主体の球技場として生まれかわりました。
2015年からは富士通㈱がネーミングライツを取得し、現在のネーミングで親しまれています。
会場と競輪場の間にある横断歩道の信号に、「川崎球場」の名前が残っています。
施設概要・地図
所在地
神奈川県川崎市川崎区富士見1-1-4
アクセス
JR・京急川崎駅下車 徒歩約15分
JR川崎駅東口バスターミナルより乗車約5分
「教育文化会館前」下車すぐ
ホール
総客席数:2,013席
※オーケストラピット使用時:1,905席
1階1,112席、2階555席、3階346席
公式サイト
https://culttz.city.kawasaki.jp/