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長良川国際会議場(岐阜・長良福光)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します【メインホール(さらさ~ら)】

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この記事の内容

初めて「長良川国際会議場(メインホール)」のライブに訪れる人を対象に、会場までの行き方施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

長良河畔にたたずむ安藤忠雄設計のホール。
金華山や長良川の風景と調和した名建築で、至福のひと時を過ごそう。

長良川国際会議場は、1995(平成7)年、岐阜城のある金華山を望む長良川のほとりに開館しました。

設計を手掛けたのは、世界的に有名な建築家の安藤忠雄氏。織田信長の治めた岐阜の地に、「平成の楽市楽座」のように、訪れた人々が自由で活気に溢れた交流を行う場というコンセプトで制作されました。

建物の構造は、周辺の金華山や長良川の風景を取り込んだ屋上庭園が、エントランスを入ったところにある市民ギャラリー(アトリウム)から螺旋状の階段で続いている独特の構造で、「優良ホール100選」にも選定されています。

会場周辺の長良川パノラマビュー

メインホール(愛称:さらさ〜ら)の通常客席数は1,684席で、岐阜県最大のキャパを誇ります。国立の岐阜大学の入学式・卒業式は、この会場で行われます。

長良川と反対側の周辺一帯は、県営の都市公園である「岐阜メモリアルセンター」の敷地となっており、会場に隣接して、長良川競技場長良川球場などが整備されています。

岐阜メモリアルセンター周辺案内図

長良川競技場 第2ゲート付近

会場から見たアリーナ

長良川競技場はメインの陸上競技場としての使用に加え、地元サッカーチーム「FC岐阜」のホームゲームが開催される会場です。また、長良川球場は地元の高校野球や社会人野球の試合のほか、中日ドラゴンズの公式戦やオープン戦も開催されています。

長良川国際会議場までのアクセス

JR・名鉄岐阜駅までの鉄道ルート

出典:長良川国際会議場公式サイトより

長良川国際会議場へのアクセスの拠点となるのは、JR・名鉄の岐阜駅です。そこから会場までは、バスが必須となります。

JR岐阜駅
名鉄岐阜駅

まずは、岐阜駅までどうやってたどり着くかを考えます。

東京や大阪方面からは、新幹線名古屋駅まで向かうのが最もわかりやすいでしょう。名古屋駅で在来線に乗り換え、JR岐阜駅を目指します。

また、飛行機で中部国際空港(セントレア)まで来た人は、名鉄線で名鉄岐阜駅まで向かうのが便利です。

その他、北陸方面から特急しらさぎ号(名古屋行き)に乗車する人は、金沢や福井から乗り換え無しでJR岐阜駅に到着すればOKです。

ちなみに岐阜県には一応新幹線の岐阜羽島(ぎふはしま)駅がありますが、こだま号と一部のひかり号しか停車しません。

岐阜駅に行くには名鉄線の新羽島駅に乗り換え、さらに笠松駅で岐阜行きに乗り換える必要があるため、あまりおすすめしません(所要時間:乗換え込みで約40分)。

ここでは①新幹線名古屋駅からの鉄道ルート②名鉄中部国際空港駅からの鉄道ルート③JR・名鉄岐阜駅から会場までのバス・徒歩ルートをそれぞれ紹介します。

①名古屋駅から岐阜駅までの鉄道ルート

JR名古屋駅

まずは新幹線で名古屋駅に着いたあと、そのまま在来線に乗り換えて岐阜駅に向かうルートを紹介します。

名古屋ー岐阜間は東海道本線が通っています。

新幹線下車後、乗り換え改札を通って、在来線のホームに向かいます。

東海道本線のホームは5・6番線です。

5番線は各駅停車、6番線は新快速・快速が出るホームです。

新快速で4駅21分、各駅停車で6駅26分で、岐阜駅に到着します。

②中部国際空港駅から岐阜駅までの鉄道ルート

名鉄中部国際空港駅

続いて、飛行機で中部国際空港まで来た場合の、名鉄中部国際空港駅から名鉄岐阜駅までのルートを紹介します。

名鉄線は名古屋方面へ1時間に6本ほど運行されていますが、そのうちの2本が「特急 岐阜行き」なので、乗り換え無しで名鉄岐阜駅に到着します。その他の列車に乗車した場合は、金山駅名鉄名古屋駅で岐阜行きに乗り換えましょう。

中部国際空港駅構内図
出典:名古屋鉄道㈱ 公式サイトより

中部国際空港駅のホームは1番から3番まであります。一番右側の1番線ホームは、主に全車指定席特急のミュースカイの出発ホームです。行き先は「新鵜沼」行きや「名鉄名古屋」行きになるので、岐阜駅には乗り換える必要があります。

1時間に2本出ている「特急 名鉄岐阜」行きは、隣りの2番ホームから出発します。特急は一部車両が指定席ですが、乗車券のみで利用可能な一般車で向かうことが可能です。

岐阜行きの車内(一般車)です。

岐阜駅までは13駅67分程度で到着します。

終点名鉄岐阜駅に到着しました。

中央改札口を出て、バス乗り場に向かいましょう。

③岐阜駅から会場までのバス・徒歩ルート

出典:長良川国際会議場公式サイトより

JR岐阜駅・名鉄岐阜駅前から会場までは、岐阜バスで向かうことになります。

JR・名鉄で岐阜駅に着いたら、会場に向かうバス乗り場に移動します。会場最寄りのバス停は「長良川国際会議場前」と「長良川国際会議場北口」です。系統により停車場が違いますが、どちらで降りても会場のすぐ近くに着きます。

JR岐阜駅から10・11番バスのりばまで

JR岐阜駅からは、駅の北側に出て、10・11番のバスのりばに向かいましょう。

ホームに着いたら、まずは改札に向かう階段を下ります。

いったんホーム間の連絡通路に出るので、さらに階段を下ります。

下りたところに改札口があります。

改札を出たところです。向かって左に曲がります。

そのままコンコースを移動し、駅ビルの外に出ましょう。

出たところはペデストリアンデッキが続いています。

正面にあるバスのりばの案内看板を確認。「K金華 ⑩」「市内ループ ⑪」と書かれたのりばから、会場に向かうバスが出ているのが分かります。

岐阜バスの路線図です。「岐阜メモリアルセンター」の隣りが「長良川国際会議場」のバス停です。

乗車時間は約20〜30分で片道220円。市内ループ線は、「右まわり」と「左まわり」がありますが、どちらもほぼ同じです。

看板のあったところから右回りにデッキを歩いていきます。

途中デッキの左右に、10〜15番のりばに向かうエスカレーターとエレベーター、階段があります。

10・11番のりばは左側なので、デッキ左のエスカレーターまたはエレベーターを使います。

左のエスカレーターを下ります。

エスカレーターを下りてすぐの所に「K 金華」方面の10番のりばがあります。10番のりばの路線は「長良川国際会議場前」停留所に停車します。

10番のりばの奥が、市内ループ線の11番のりばです。11番のりばの市内ループ線は「長良川国際会議場北口」停留所に停車します。

名鉄岐阜駅から4番バスのりばまで

名鉄岐阜駅に着いた場合は、駅を出て正面の道路沿いにある4番のりばから、会場に向かうバスが出ています。

名鉄岐阜駅の改札を出たところです。

出て左側にショッピング施設の「イクト」がありましたが、残念ながら2024(令和6)年9月末で閉店しました。

そのまま真っ直ぐ進んで、突き当りのエスカレーターまたは階段を下ります。

正面の長良橋通りに面した所に案内看板があります。

会場へは4番のりばから出る路線のうち、一番上の「市内ループ左まわり」線に乗車します。最寄りは「長良川国際会議場北口」の案内です。

まずは下りた所から左に少し進みます。

歩道右側を走る長良橋通りです。反対側にバスが停まっている付近が4番のりばです。

のりばは道路の反対側にあるので、地下通路を使いましょう。

地下道を反対側に進みます。

地下道を出たところです。少し前にバス停が見えます。

4番のりばに到着です。

路線図を確認。下方にある黄緑の線が市内ループ線で、会場最寄りのバス停は19個目と少し距離があります。

市内ループ線のダイヤを確認。午前・午後ともに1時間3本程度です。

4番のりばからさらに先に進むと、JR岐阜駅前のバスのりばが見えてきます。先ほど紹介した10番・11番バス停もすぐ近くにあるので、このままそちらのバス停に向かっても差し支えありません。

各バス停から会場まで

最後に、JR・名鉄岐阜駅から岐阜バスに乗って、会場最寄りのバス停についたところからの徒歩ルートの紹介です。

上の図をご覧いただくと分かるとおり、「長良川国際会議場」と「長良川国際会議場北口」のどちらのバス停からも、歩いてすぐの場所です。

この日は市内ループ線(左まわり)を利用しました。

約20分で、「長良川国際会議場北口」バス停に到着です。

進行方向に少し進んで、「長良川国際会議場北」交差点を左に曲がります。

曲がると、道路の左側に会場の建物が見えます。

会場脇の側道に面した所にあるのが、「長良川国際会議場前」バス停です。そこから会場まではもう数十メートル程度です。お疲れさまでした。

駐車場

会場に隣接する「都ホテル 岐阜長良川」(後述)のさらに隣りには、岐阜メモリアルセンター南駐車場があります。

会場直営ではありませんが、普通車262台、バス14台収容の平面駐車場で、会場に訪れる人の多くが利用しています。

駐車料金は写真のとおり「3時間まで100円・以降30分ごとに100円・上限1,000円」と非常にリーズナブルです。

長良川国際会議場はこんな所

県内最大の座席数は可動床で増減可能

メインホール(さらさ〜ら)の座席数は通常1,684席で、1階席が1,290席、2階席が394席あります。

通常という表現なのは、舞台が可動床になっており、座席数を増減させることができるためです。

舞台前方に座席を増設した場合は1階席が245席増えて1,929席に、逆に舞台を前方に拡張させオーケストラピットにした場合は、126席減って1,558席になります。

出典:長良川国際会議場公式サイトより

1階席

1階席は通常の場合1列から30列まであり、途中11列と12列の間に中央通路が設けられています。車椅子スペースや親子室は、1階席の最後列の後方に設置されています。

中央通路(11列~12列)付近

1階席は中央通路の前後で傾斜が変わっています。前方の傾斜は緩やか、後方は幾分急になっています。

中央通路前方

中央通路後方

前方は緩やかとはいえ完全にフラットではないので、基本どこからでも見やすいでしょう。個人的には中央通路から少し後ろの15列目前後が、一番バランスよく感じました。

この日座った15列右サイド付近からの眺め

2階席

2階席は1列目から9列目まであり、途中6列と7列の間に中央通路が設けられています。

2階席中央通路(6列~7列)付近

2階席の傾斜は全体的に1階席より急で、距離はありますが概ね見やすいと思います。

2階席最前列からの眺め

2階席最後列付近からの眺め

2階席の傾斜角度

また、2階席は左右に2列ずつバルコニー席が設けられています(1L・2L、1R・2R列)。

バルコニー席(1L・2L列)正面から

バルコニー席(1R・2R列)後方から

座席は舞台に対し斜めや横から見るように設計されていますが、下の写真のとおり、1列目、2列目ともに手前の手すりが視界を遮る形になるので、舞台が見にくくなることは正直避けられません。

1R列からの眺め

2R列からの眺め

メインホール 座席表

出典:長良川国際会議場公式サイトより

座席

メインホールの座席の座面・背もたれは、長良川の清流をイメージしているのか、パステル調の淡い水色をしています。

背もたれは上部の真ん中に引かれた線が下部で中央と左右の側面に分かれており、デザイン性のある仕上がりになっています。疲れにくく、上々な座り心地でした。

館内施設

エントランス〜ホワイエ

出典:長良川国際会議場公式サイトより

メインホールへは、北玄関または南玄関を入ったところにある市民ギャラリー(アトリウム)を通過して向かうことになります。

建物正面のエントランスです。左右に北玄関と南玄関があります。

こちらは南玄関です。当日は反対の北玄関から入るよう誘導されました。

北玄関を入ったところです。左にトイレとコインロッカー、奥は総合案内です。誘導に従い、今回は右側に移動します。

北玄関を右に曲がると、市民ギャラリー(アトリウム)に入ります。ここから屋上庭園まで螺旋階段が続いています。

南玄関に面したところでチケット確認を行っていました。

南玄関を入ってすぐのところにあるクロークです。

1階のホワイエです。南側一面がガラス張りになっています。

ホワイエ脇のホールとの壁面に並べられた休憩用の椅子です。

2階から1階ホワイエを見たところです。

2階のホワイエです。

外観〜屋上庭園

続いて、建物の外観を紹介します。ライブ鑑賞とは直接関係ないのですが、この会場は是非建物からの景色を楽しむ時間を作ってほしいと思います。

まずは写真のとおり、南玄関横の階段を上っていくところからスタートです。

建物に沿って階段を上ります。

右側には隣接する都ホテル岐阜長良川の建物が見えます。

そしてここが注目です!階段の先に、金華山の頂上に建つ岐阜城が見えてきます♪

階段を上りきると、岐阜城に向かって真っすぐ通路が作られているのが分かります。

突き当りまで来たら、方向転換して反対方向の階段を上りましょう。

上がった先が屋上庭園です。左に見える卵型の屋根の建物は、メインホール上にある国際会議室です。

出典:長良川国際会議場公式サイトより

この国際会議室の正面扉からも、岐阜城が正面に見えるように設計されています。

屋上庭園からの景色も絶景です。夏の風物詩である長良川花火大会の際の特等席にもなります。

その他、屋上庭園の下にも、日本庭園的な空間が整備されています。

周辺施設

都ホテル 岐阜長良川

会場に隣接している建物が「都ホテル 岐阜長良川」です。

館内は4つのレストランや屋内プール、フィットネスクラブも備えたフルラインナップのホテルで、長良川花火大会の時期には、観覧席付きのディナープランなども用意されています。

ロビー

会場と隣接しているので、宿泊時はもちろん、休憩や時間つぶしなどで1階のロビーを活用することができます。

国内有数のホテルチェーンの1つなだけあって、館内は優雅な雰囲気が漂います。

車寄せには、魅せる公道軽アトラクションの「ベビコブ」が置いてあり、ドライブ体験ができます。

ラウンジ フローラ

1階ロビーの奥に位置しているのがラウンジ「フローラ」です。ドイツの名門紅茶メーカーの「ロンネフェルトティー」と提携し、パティシエがスイーツを提供しています。

当然お値段は結構張りますが、ゆったりくつろぐことができます(笑)。

この日は奮発してスイーツセットを注文しました。

客室

以前のコンサートで遠征したときは、旅行支援付きの宿泊プランで利用しました。スタンダードダブル(24㎡)のシングルユースで、非常にリーズナブルに泊まれました。

客室内は無料Wi-Fi、加湿器等完備で、広さも十分です。

泊まった日はちょうど向かいの長良川競技場で開催中のサッカーの試合を、部屋の窓から見ることができました。

せっかく観光地に来ているので、1泊2日で1日はコンサート、もう1日は金華山や鵜飼等の周辺観光を満喫するのもおすすめです。

珈琲と紅茶 あるてあ

アクセスルートで紹介した「長良川国際会議場北口」のバス停から道沿いに東に歩いてすぐのところにあるのが、「珈琲と紅茶 あるてあ」です。

長良川に近い交差点のそばにあります。道路を挟んだ向かいにあるのが、ファミリーマート岐阜長良橋西店です。

入口右手にあるテーブル席。長良川を望む窓辺にあり、景色を楽しめます。

少しレトロな外観に、中はカウンター、テーブル席と半個室のテーブル席があり、常連さんはもちろん、会場に来たライブ遠征客も入りやすい佇まいです。

珈琲と紅茶は1杯450円から。朝はたっぷりのモーニングや各種デザート、日替わりランチや飛騨牛カレーなどもいただけます。

この日の昼食にサンドイッチを頼みました。

以前訪れたときに頼んだケーキセット。

PRONTO IL BAR アスティ岐阜店

最後にJR岐阜駅前のカフェとして、「PRONTO IL BAR(プロントイルバール)アスティ岐阜店」を紹介しておきます。

駅ビルの商業施設「アスティ」内にあるプロントチェーンの店ですが、バスの時間調整や、スマホの充電スポットとして活用できます。

アスティ岐阜内の2階にあります。中央改札を真っすぐ進んで、エスカレーターで1つ下りた所にあります。

カウンター席を中心に充電用コンセントが付いています。店頭にも表示があり、遠慮なく使いましょう。

特に北陸から特急「しらさぎ号」で来た場合は、2時間超の長旅にもかかわらず車内に充電用のコンセントがないため、会場までの中継拠点として重宝します。

施設概要・地図

地図