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コンサートホール PR

愛知県芸術劇場(名古屋・栄)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します【大ホール・コンサートホール・小ホール】

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この記事の内容

初めて「愛知県芸術劇場」のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

名古屋・栄のシンボル「オアシス21」に隣接。
交通・飲食・買い物に便利な繁華街の中心で、芸術文化を満喫しよう。

愛知県芸術劇場は、名古屋の商業の中心地である栄地区に1992年、「愛知県芸術文化センター」内の施設の1つとして、愛知県美術館愛知県文化情報センターとともにオープンしました。

ホールは用途別に3つ保有しており、オペラなど幅広いジャンルに対応可能な「大ホール」、クラシックコンサートに最適な規模と音響を誇る「コンサートホール」、小規模演劇等に使用される「小ホール」があります。

それぞれのホールの最大収容人数は、大ホールが2,480席、コンサートホールが1,800席、小ホールが330席となっています。

名古屋国際会議場センチュリーホール)や日本特殊陶業市民会館フォレストホール・ビレッジホール)とともに、名古屋を代表するコンサート会場の1つです。

数年前に行われた大規模なリニューアル工事により、2017年には「優良ホール100選」にも選ばれています。

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名古屋に戻ってきて、9月に大ホールとコンサートホールの公演に参加し、ようやくこのホールを紹介することができます。

栄は名古屋の繁華街の中心地区。アクセスや周辺の観光・グルメ情報も合わせて、盛りだくさんでお届けします。

愛知県芸術劇場へのアクセス

最寄り駅は名古屋を代表する繁華街の栄駅。新幹線で名古屋駅まで来た人は地下鉄東山線、飛行機で中部国際空港まで来た人は、金山駅地下鉄名城線に乗り換え、栄駅を目指しましょう。

名古屋駅〜栄駅の移動ルート

名古屋駅「銀時計」前

新幹線名古屋駅の改札(北口・南口)を出ると、目の前に待合せスポットの「銀の時計銀時計)」があります。まずはここから地下鉄東山線の名古屋駅改札に向かいます。

新幹線は太閤通口の前にありますが、反対側の桜通口方面に向かいます。

お土産を売っているキオスクの前を通過しながら、道なりに進みます。

途中、JR在来線の中央口改札を通過します。

しばらく進むと、もう一方の待合せスポットの「金の時計金時計)」前に出ます。

そのまま桜通口を出て、地下へ降りる階段を下ります(8出入口または左側の9出入口でもOK)。

階段を降りた先は、地下街の「ゲートウォーク」です。

案内に従い、ゲートウォークを左に進みます。

しばらく道なりに進みます。

やがて「G7出口」があるので、右に曲がります。

地下鉄東山線名古屋駅の中改札に到着しました。

地下鉄栄駅は名古屋駅から2駅目。所要時間は約5分、運賃は210円です。

栄方面の電車は1番線から発車します。

名古屋で一番乗降が多い区間なので、4分おきくらいで電車が来ます。

金山駅〜栄駅の移動ルート

飛行機で中部国際空港まで来た場合は、名鉄に乗って名古屋駅の手前の金山駅で下車しましょう。

金山駅のコンコース北側に、地下鉄のりばへの入口があります。

エスカレーターで改札に向かいます。

地下鉄金山駅から栄駅までは名城線で4駅。所要時間は約8分で、運賃は片道210円です。

南改札口から入ります。

栄・大曽根方面の電車に乗ります。大体5分おきに出ています。

のりばは3・4番線です。

3・4番線は対面ホーム。早く出発する方に乗ればOKです。

栄駅下車後から会場までのルート

栄駅に着いたら、バスターミナル(オアシス21)方面の出口に向かいましょう。

東山線と名城線では、東山線の方が出口に近くなるので、遠い方の名城線栄駅から先に紹介します。

名城線栄駅~東山線栄駅間

名城線栄駅に到着しました。名城線の駅は東山線より地下にあるので、いったん東山線のホームに上がってから、会場に近い出口に向かいます。

バスターミナル(オアシス21)」「名鉄瀬戸線」方面に進みます。

出口1~8」方面に向かう階段を上がります。

東山線ホームに向かう階段です。

上がった先が東山線栄駅のホームです。

東山線栄駅~会場まで

名鉄瀬戸線への乗り継ぎにもなっている「東改札口」に進みます。

「愛知県芸術文化センター(会場)」へは左に進むよう案内が出ています。

会場はバスターミナル(オアシス21)に隣接しています。

奥の左側にある階段を下ります。

下りた先からフロアの色が変わり、オアシス21のエリアに入ります。

右側に観光案内所があります。

観光案内所を越えて、右側に進みます。

マツキヨの前を通過します。

三菱UFJのATMとガチャガチャの店の間に芸術文化センターへの入口があるので、右側に進んでいきます。

通路正面を向いたところです。奥に進みましょう。

階段・エスカレーターを下りると、建物内に入ります。

通路を道なりに進みます。

エントランスに到着しました。ちなみにここは建物の地下2階になります。

入ってすぐのエスカレーターを上ります。

エスカレーターの右側にインフォメーションデスクがあります。

地下1階に着きました。

右側に、小ホールのエントランスがあります。

そのまま1階へ進みます。

1階にはアートライブラリー(図書館)があります。

さらにエスカレーターに乗り、2階に到着しました。

左側に大ホール前のロビーがあります。

ロビーの奥に、大ホールのエントランスがあります。

コンサートホールの入口は、奥のエスカレーターで4階まで移動します。

2階から4階までは吹き抜けになっており、開放的な雰囲気です。

4階のコンサートホールエントランスに到着しました。お疲れさまでした。

アートパーク東海駐車場

建物の地下3階から5階にかけて「アートパーク東海」という駐車場が設置されており、会場内とエレベーターで直結しています。

収容台数は512台とかなりのキャパがあります。

年中無休で、料金は平日1日最大1,200円土休日は30分300円です。

周辺のショップ利用時の割引サービスもあります。

地下3階にある休憩スペースです。

愛知県芸術劇場はこんな所

オペラ・バレエも上演可能、約2,500席の大ホール

会場内で最大の規模を誇る大ホールは、最大席数は2,480席(固定席2,456席、車椅子席8席、親子室16席)あります。車椅子席は2階最後列にあります。

大規模なオペラやバレエを上演できる多面舞台が日本で初めて設置された、中部地区最大級のホールです。

客席は1階席から5階席まであり、オペラ仕様の馬蹄形をした4層のバルコニー席が、左右に設置されています。

4層のバルコニー席(1・2階席、3階席・4階席・5階席)

シームレスにつながった1階席と2階席

客席のメインとなる1階席と2階席は、通路を挟んでシームレスにつながっています。

1階席は1列から17列までの720席。これに左右のバルコニー席が10席ずつ加わり、総客席数は720席になります。

5列目と6列目の間に中央通路がありますが、前後の席による傾斜の違いはなく、全体的におおむねフラットな構造です。

1階席17列付近
傾斜(段差無しのスロープ)

2階席は1列から11列までの472席。これに左右のバルコニー席が14席ずつと、親子席が16席、さらに11列(最後列)の左右に車いすスペースが計8席あり、総客席数は524席になります。

1列目は1階席17列の後ろから、通路と壁を挟んで連続して連なっています。

1階L(バルコニー)席付近から見た1階席と2階席の境界部分
2階席最後列付近からの眺め
2階L(バルコニー)席付近
バルコニー席から見た2階席後方

他のホールの2階席に相当する3階席

1階席と2階席がつながっている分、他のホールの2階席相当の位置づけの配置になる3階席は、1列目から6列目までの234席。これに左右のバルコニー席が71席ずつ加わり、総客席数は376席になります。

3階席6列中央付近
3階R5(バルコニー)席付近

ステージを遥かに見下ろす天空席(4階・5階)

大ホール5階席最後列(出典:愛知県芸術劇場公式サイトより)

4階席と5階席は使われない公演が多いのですが、4階席は1列目から7列目までの252席と、左右のバルコニー席が51席ずつの計354席

5階席は1列目から12列目までの424席と、左右のバルコニー席が31席すつの計486席あります。

私は過去に一度だけ「のだめカンタービレ」のコンサートで5階席を体験したことがあるのですが、あれほど会場内にいて疎外感を感じたことはありませんでした。

まさに天空席という感じで、客席と天井の隙間から見えるステージを眺めつつ、音が一瞬遅れて聞こえるような感覚で演奏を聴いていたのを覚えています。

大ホール座席表

出典:愛知県芸術劇場公式サイトより

座席

大ホールの座席です。木製のひじ掛けと布地の背もたれ・座面の組み合わせで、クッションは厚めです。

館内設備

大ホール内にはコインロッカーやビュッフェ、クローク、自動販売機などが設置されています。

コインロッカーは100円の返却式で、2階・4階・5階にそれぞれ設置されています。

コインロッカー(4階フロア)
100円返却式です

ビュッフェは3階に設置されており、開演前や休憩中に利用することができます。

ビュッフェ(3階フロア)
この日は休業していました

クラシック向きで1,800席収容のコンサートホール

コンサートホールの総客席数は1,800席で、1階席から3階席まであります。シューボックス型とアリーナ型を合わせた構造です。

ステージ正面にドイツのオルガン製作所で作られたパイプオルガンが鎮座しており、残響2.1秒に設定されたクラシックコンサートに最適なホールです。

1階席~3階席

1階14列(最後列)センターからの眺め

1階席は通称「平土間席」と呼ばれる歌舞伎の枡席のような席で、14列までの400席弱しかありません。中央の少し低まった所に配置されており、全体的に傾斜は緩めです。

2階席1列~9列(下手:左側)
2階席1列~9列(上手:右側)

高さの違う両サイドの席は2階席の扱いで、ステージに正対する斜めの配席。1列目から10列目に相当します。

構造としては、栃木県総合文化センターメインホールに比較的近い形状と言えます。

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2階席は1階席後方に段差をつける形で、センター席は8列目から、左右は10列目から17列目まで配置されています。

2階席8列目右側からの眺め
2階席12列目右側からの眺め

全体的に段差がありステージが見やすく、音響も良い席が多いと思います。個人的には、2階席センター8列目から12列目あたりがベストポジションではないでしょうか。

2階席最後列からの眺め
3階席最後列からの眺め

バルコニー席(L・R列)・ポディウム席(P列)

2階と3階のL列・R列はいわゆるバルコニー席で、それぞれ2列ずつ配置されています。

2階R列後方からの眺め
3階R列後方からの眺め

各階両サイドの扉から出入りできるほか、2階席・3階席の内側からも段差やスロープを伝って移動できる構造になっています。

3階R列H扉付近
内側から段差・スロープを伝って移動

ステージ2階に設置されているP列(ポディウム席)は、使用しない公演も多いのですが、客席として使用される場合と演者が使用する場合があります。

上記写真は、今回参加したコンサートでベートーヴェンの「第九(合唱付)」が演奏されたため、合唱団がスタンバイする席として使用されました。

下の写真は、過去に私がP.ヤルヴィ指揮の演奏会で、マエストロの指揮を対面で観るために取った席からの眺めです(正確には2階P列ではなく3階オルガン横のL1列ですが)。

3階L1列(オルガン横)からの眺め

座席

座席は座面・背もたれともに赤の色調ですが、肩口部分と座面がビニール系背中と腰部分が布地系に分かれているのが特徴で、座り心地は悪くなかったです。

コンサートホール座席表

出典:愛知県芸術劇場公式サイトより

館内施設

ビュッフェ
ビュッフェ入口
ビュッフェ内

1階席ホワイエの一角にビュッフェがあり、開演前や休憩中に利用できますが、今回はコロナ禍のためか休業(自販機のみ)していました。

ロッカー
ロッカー入口
コインロッカー(100円リターン式)

同じく1階ホワイエにはコインロッカーが設置されています。100円リターン式で、約40センチ四方のコンパクトなサイズのみです。

その他、エントランスにはクロークがあり、手荷物やコートを預かってもらえます。

様々なイベントに対応可能な約300席の小ホール

出典:愛知県芸術劇場公式サイトより

小ホールは、ジャンルを問わず多目的に利用される小規模ホールで、客席数は最大330人まで収容できます。

アクセスの所で触れたように、オアシス21の地下入口からエスカレータを上がった地下1階にある、可変式の約360㎡のホールです。

私が訪れた日(2022年9月)は、国際芸術祭「あいち2022」の演目の1つとして、中村蓉さんの「ジゼル」という、ロマンティックバレエのソロダンスステージが行われていました。

オープンハウス時のホール内

2023(令和5)年のGWに、「オープンハウス」のイベントがあり、自由見学で会場の中を色々見ることができました。

エントランスの先にあるホワイエです。

客席は壁面収納型のロールバック席と移動式の椅子の組み合わせです。

ロールバック席は計100席あります。

座面と背もたれはグレーで、ひじ掛け付きの跳ね上げ式です。

周辺施設

愛知県美術館

出典:名古屋市公式観光情報 名古屋コンシェルジュ公式サイトより

会場とともに建物(愛知県芸術文化センター)の10階にあるのが愛知県美術館です。

クリムトピカソを始めとする20世紀の美術作品を収集しているほか、年4回程度の企画展を開催しています。

館内は企画展とコレクション展を併せ合計8カ所の展示室(計2,880㎡)があり、それぞれに広さや天井高が異なることで、様々な大きさの絵画や映像作品の展示に対応することが可能です。

アートプラザ(喫茶コーナー)

オアシス21から愛知県芸術文化センターの建物に入ってすぐの地下2階にあるアートプラザ(芸術の広場)内には、喫茶コーナーがあります。

メニュー
店内

セルフサービスでコーヒー・紅茶や軽食を楽しめるので、公演前はコンサートやイベントの参加者でにぎわっています。

栄のランドマーク「オアシス21」

オアシス21は愛知県芸術文化センターの隣りにあるランドマークで、屋根部分に水をたたえた形状が特徴的な立体公園です。

公園(緑の大地)やバスターミナルなどの公共施設と、飲食・物販の商業施設で構成されている複合施設で、天井部分の空中庭園は「水の宇宙船」、地下2階の「銀河の広場」として、地元民や観光客に親しまれています。

水の宇宙船
銀河の広場
バスターミナル(外側)
バスターミナル(内側)

コロナ前のインバウンド客から、意外にも日本で最も有名な観光名所に挙げられていたのが、この「オアシス21」です。

施設内の飲食店は、隣りの会場での公演の前後に時間をつぶせる手ごろなカフェが集積しているので、一例をご紹介します。

倉式珈琲店
カフェ・ド・クリエ
カフェ・ヴィゴーレ
マクドナルド

地下街「セントラルパーク」&「サカエチカ」

名古屋は「地下街」の街。会場は栄の中心にあり、まさに名古屋の最も地下街の発達している地区でもあります。

夏は涼しく、冬や荒天時にも安心な周辺の地下街を、簡単に紹介しておきます。

セントラルパーク

セントラルパークは地下鉄栄駅から隣りの久屋大通駅までをつなぐ地下街です。オアシス21に隣接しているので、会場からすぐの所にあります。

出典:セントラルパーク公式サイトより

オアシス21付近にもカフェは十分ありますが、セントラルパーク内にも栄駅寄りに「オスロコーヒー」「サンマルクカフェ」「コメダ珈琲」「スターバックス」等の定番店が軒を連ねており、時間調整や休憩に不自由しません。

オスロコーヒー
サンマルクカフェ
久屋大通公園
中部電力ミライタワー
公園沿いに飲食・物販店舗も多数出店

セントラルパークと銘打っているように、地下街の上は久屋大通公園が広がっています。

ランドマークである中部電力ミライタワー旧名古屋テレビ塔)をはじめ、30以上の飲食・物販店舗が出店しているほか、季節ごとの各種イベントも多数開催されています。

サカエチカ

栄駅の改札をオアシス21方面と反対に出たところに広がっている地下街が「サカエチカ」です。

三越やスカイル・メルサ等の百貨店・専門店につながっている「クリスタル広場」は定番の待合せスポットです。

クリスタル広場
北通路

クリスタル広場と栄駅を結ぶ北通路は、ほとんどが飲食店街になっています。

観覧車にも乗れる「サンシャインサカエ」

会場とセントラルパークを挟んだ反対側の「錦大津」交差点角に、「サンシャインサカエ」という複合ビルがあります。

写真のとおり、「スカイボート」という観覧車が名物です。札幌(北海道)の「ノルベサ」や松山(愛媛)のいよてつ高島屋にある「くるりん」などと同じように、都心のデートスポット等で活用されているようです。

スカイボート乗り場は3階にあります。

4人乗り28台で高さは40m。料金は1人あたり500円です。

建物2階にはAKBグループのSKE48劇場があるほか、地下1階の地下鉄の連絡通路に続くスペースにイベントステージがあり、週末は様々なグループがパフォーマンスを披露しています。

SKE48劇場(2階)
イベントステージ(地下1階)

施設概要・地図

地図