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iichiko総合文化センター(大分・高砂町)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します【グランシアタ・音の泉ホール】

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この記事の内容

初めてiichiko総合文化センター(グランシアタ・音の泉ホール)のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

美術館やホテルと一体化した大分の文化発信拠点。
大分駅までは電車・飛行機ともに結構時間がかかることに注意しましょう。

iichiko総合文化センター大分県立総合文化センター)は、1998(平成8)年に開業した、「OASIS(オアシス)ひろば21」内にある総合文化施設です。

ライブやコンサートに使用できるホールとして「グランシアタ」と「音の泉ホール」の2つのホールを有しており、県内の代表的な施設として広く活用されています。

2005(平成17)年からネーミングライツ制度が導入され、地元大分県(宇佐市)に本社を置く酒造メーカーの三和酒類が命名権を取得し、主力商品である麦焼酎「いいちこ」の名を冠して、「iichiko総合文化センター」の愛称で呼ばれるようになりました。

グランシアタのホワイエ内にある「いいちこ」紹介コーナー

2023(令和5)4月から天井の耐震改修等工事のため、グランシアタと音の泉ホールが利用休止となっていましたが、2024(令和6)年に完了し、再開されました。

iichiko総合文化センターまでのアクセス

出典:大分県観光情報公式サイトより

大分県は別府湯布院など「日本一のおんせん県」として有名ですが、会場はJR大分駅を最寄り駅とした市街地エリアにあります。

ライブ遠征を考える場合、拠点は大分空港と新幹線の小倉駅・博多駅になります。

大分空港の国内線は2024(令和6)年11月現在、東京(羽田・成田)大阪(伊丹)、名古屋(中部)の4路線が就航しています。

一方、新幹線は東海道・山陽新幹線の終点1つ手前の小倉駅と、終点の博多駅から、在来線の特急(ソニック号)に乗り換えて向かうことになります。

小倉駅
博多駅
新幹線駅からの所要時間

小倉駅から
・特急ソニック号で約1時間30分
博多駅から
・特急ソニック号で約2時間20分
・新幹線(小倉駅)経由で約1時間45分

距離を考えると、東京や名古屋からは飛行機の利用、関西や福岡方面からは新幹線や在来線特急の利用がスムーズです。

今回私は名古屋から飛行機を利用したので、ここでは大分空港からJR大分駅前までのアクセスと、JR大分駅から会場までのアクセスに分けて紹介します。

大分空港からのアクセス

大分空港

大分空港は郊外の国東(くにさき)半島にあるので、大分市街までは結構距離があります。途中、温泉地の別府を経由し、大分駅前まで空港バス「エアライナー」で1時間前後の道のりです。

大分空港の到着ロビーです。

ロビーの正面に空港バスの乗車券の販売機があります。

大分駅前までの運賃は片道1,600円です(令和6年11月現在)。

のりばは到着ロビーを出てすぐ左にある1番のりばです。

空港バスを運行している大分交通の車両です。大分駅前までのノンストップ便と各地を経由する便がありますが、到着時間に近い時間に出発する便に乗りましょう。

バス車内は自由席で、一部の車両には窓側にコンセントが設置されています。また、フリーWi-Fiは、各車両で利用できます。

所要時間は直通で約60分、経由便で約1時間10分ですが、道路事情により遅れる場合があるので注意しましょう。

この日は経由便でしたが、道路混雑により大分駅前には約30分遅れでの到着になってしまいました。

JR大分駅からのアクセス

JRまたは空港バスで大分駅に着いたら、徒歩またはバスで会場に向かいましょう。

会場までの徒歩ルート

徒歩で会場に向かう場合、駅の北側を走る「産業通り(国道10号)」がメインストリートになります。会場までの所要時間は約15分です。

ただし、会場を含め周辺の建物が一体となっていることもあり、歩行者の観点からは、途中で商店街近くの通りに入り、オアシスひろば21の建物内を移動するルートで紹介します。

JR大分駅の改札前からスタートします。

改札を出てすぐにある案内を確認。左側の「府内中央口(北口)」に進みましょう。

駅のコンコースを移動していきます。天井のデザインがオシャレです。

ここから先は駅ビルのアミュプラザの建物内になります。

同じようにコンコースが続いているので、そのまま外に出ましょう。

駅前には戦国時代の豊後国大名・大友宗麟(そうりん)公の像が建っています。

バスロータリーの左側に沿って進み、産業通りとの「大分駅前」交差点を左に曲がります。

その隣りの「中央町入口」交差点まで来たら、横断歩道を渡り左に進みます。

渡った先には商店街の「セントポルタ中央町」の入口があります。

しばらく産業通り沿いに、道なりに進みましょう。

このまま直進してもいいのですが、今回は「中央町三丁目」交差点まで来たところで、右に曲がります。

少し細く曲線になっている、路地のような道を進んでいきます。

入ってすぐの左手には、スイーツの人気店「モンシェール トントン」があります。

そのまま進むと、先に商店街のアーケードが見えてきます。

アーケード下まで来たら、道なりに左に曲がりましょう。そばにソレイユという名前の建物(労働福祉会館)があります。

ソレイユ前にあるエスカレーターまたは階段を上がります。

出典:オアシスひろば21公式サイトより

ここから先は「オアシスひろば21」内の建物を通るルートになります。

ペデストリアンデッキを進み、2階部分から建物に入ります。

渡った先に「OASISひろば21」の案内看板を確認できます。

ホテル日航大分オアシスタワー内に入ったら、通路を右に曲がります。

そのままホテルとオアシスモールとの境界部分の通路を奥に進んでいきましょう。

突き当りを左に曲がり、オアシスモールとオアシスプラザの間の通路を進みます。

進んだ先の右手に、グランシアタの玄関があります。お疲れさまでした。

音の泉ホールは建物の4階にあるので、そのまま館内のエスカレーターやエレベーターで移動します。

4階の音の泉ホールのエントランスに到着しました。

会場までのバスルート

会場まで路線バスを利用する場合は、同じく府内中央口(北口)のバスロータリーの7番のりばから出る中心市街地循環バス「大分きゃんバス」に乗車しましょう。

7番のりば案内図。下段記載の大分きゃんバスに乗車します。

循環バスなので、大分駅周辺の観光スポットや公共施設に巡回停車します。

最寄りのバス停は「オアシスひろば前」で、所要時間約7分(4つ目)と徒歩の約半分の時間で、昭和通り(国道197号)沿いの会場と美術館の前に到着します。

「オアシスひろば前」バス停
会場の目の前に着きます

時間は9時台から17時台まで、1日16本(土日)~18本(平日)運行しており、運賃は片道100円(1日券200円)で利用できます。

駐車場

マイカーやレンタカーを利用する場合は、会場併設の地下駐車場(300台)と、向かいの県立美術館(OPAM)の地下駐車場(107台)・屋外駐車場(143台)を利用できます。

出典:iichiko総合文化センター公式サイトより

どちらの駐車場も料金は同じで、最初の1時間が200円(30分以内は無料)で、以降30分ごとに100円が加算されます。営業時間は8:00~23:00で、時間外は出入庫ができませんが、利用料金は900円となります。

iichiko総合文化センターはこんな所

三層構造・最大約2,000席のグランシアタ

グランシアタの総客席数は1,966席で、1階席から3階席までの三層構造です。和訳すると「大劇場」の名前の通り、最もキャパの大きい大ホールの位置づけです。

アメリカンチェリーの部材を使った内装で、三面舞台やオーケストラピットを備え、コンサートはもちろん、オペラやバレエ、演劇などあらゆる舞台芸術が上演可能です。

1階席

1階席は建物の2階に位置し、総客席数は1,306席で、1列から32列まであります。途中、16列と17列の間に中央通路が設置されており、前方の1列から6列までの席は、オーケストラピット設置の場合に取り外されます。車いす席は専用スペースが16列と32列の左右両端に各3席ずつ、計12席設置されています。

16列〜17列間の中央通路
1列〜6列(オーケストラピット)付近

座席間の傾斜は通路前方は緩やかで、8列目まではスロープ、9列目から段差が付きます。通路後方はすべて段差による傾斜が付けられています。

中央通路前方の傾斜状況
中央通路後方の傾斜状況
8列〜9列付近の段差
1階14列左サイドからの眺め

2階席・3階席(正面スタンド席)

2階席は建物の3階に位置し、正面スタンド席(2C)の席数は222席で、1列から6列まであります。ホワイエから続く左右の扉から出入りしますが、入ってすぐに階段があり、上ったところに最後列(6列)が設置されています。

2階最後列(6列)右側からの眺め
最後列付近の段差

また、今回は使用されませんでしたが、3階席は建物4階に位置し、正面スタンド席は2階席と同じく、1列から6列までの222席あります。

2階席の傾斜状況
2C席2列からの眺め

2階席・3階席ともに1階席よりも席間の傾斜が強めになっており、視界が遮られることは少ないでしょう。

2階席・3階席(バルコニー席)

2階席と3階席には、左右にせり出す形でバルコニー席が設置されています。

2階・3階ともに客席数は108席ずつで、1列から11列まであります。ステージに近い1列は、1番から12番までステージに正対するように斜めに1席ずつ配置、2列から5列は1列あたり3席ずつ、6列から11列までは1列あたり4席ずつ配置されています。

2R1列1番から6番付近
2R1列7番から12番付近

1階席や2・3階席の正面スタンド席に比べ斜めからステージを見る形となるほか、手すりの部分で視界が若干遮られてしまうのは避けられません。

グランシアタ 座席表

出典:iichiko総合文化センター公式サイトより

座席

座席は赤(オペラレッド)の座面・背もたれと木製のひじ掛け・基礎の組合せです。背もたれは腰の部分と肩口の部分でクッションが分かれており、適度なフィット感があります。

2階席・3階席は背もたれ部分の基礎が若干高い、ハイバック仕様です。

1階席の背もたれの後ろには、空調吹出口が設置されており、温度調節が可能です。

管内施設

建物2階のアトリウムデッキから続くエントランスを進むと、正面に1階席のホワイエがあります。

2階席・3階席への階段
2階席ホワイエ

また、グランシアタは1階アトリウムプラザからのエントランスもあり、そこから入る公演もあります。その場合は1階席前方のフロアに対応するエントランスロビーに出て、そこから階段またはエレベーターで1階席後方、2階席・3階席へ移動する形になります。

1階エントランスロビー
建物2階への階段

2階ホワイエ内にはカフェコーナーが設置されています。軽食とソフトドリンクが注文できるようですが、この日は演目(英国近衛軍楽隊演奏会)にちなんで、スコーンなどの限定メニューが販売されていました。

カフェコーナーと階段の間にテーブルが設置されています。

この日頼んだスコーンとアイスコーヒー。

コインロッカーがホワイエ内に設置されています。

サイズは小型のみ確認できましたが、100円リターン式で無料で利用できます。

約700席の音の泉ホール

出典:iichiko総合文化センター公式サイトより

音の泉ホールの総客席数は710席で、1階席と2階席の二層構造です。他のホールにおける大ホール相当のグランシアタに対し、こちらは中ホールの位置づけです。

内装はホワイトオークの部材を使用し、シューボックス型のコンサートホールとしてクラシックコンサートや演劇等に利用されています。

1階席は建物5階に位置し、1列から21列までの566席で、途中出入口に対応する形で、9列と10列の間に中央通路が設置されています。また、最後列(21列)の中央ブロックは、6席分の車いすスペースになっています。

2階席は建物6階に位置し、正面スタンド席バルコニー席に分かれています。正面スタンド席(2C)は、1列から4列までの112席、バルコニー席(2L・2R)は左右に1列ずつ、1番から13番までの26席が設置されています。

音の泉ホール 座席表

出典:iichiko総合文化センター公式サイトより

エントランス

建物のエントランス内には「アトリウムプラザ」と呼ばれる、約1400㎡の空間が設けられており、ミニコンサートや展示会等の開催が可能です。

通りに面した1階エントランスです。バスで来た場合はここから入りましょう。

アトリウムプラザの隣りはNHK大分放送局の建物になります。

建物は6階建てで、1階から4階にグランシアタ4階から6階に音の泉ホールがあるほか、地下1階は「スペース・ビー」と名付けられ、日常の芸術文化活動や練習の場として、県民ギャラリーや映像小ホール、練習室等の施設があるほか、国際交流プラザも入居しています。

アトリウムプラザの奥にはインフォメーションがあり、主催・共催公演のチケットを取り扱っています。

インフォメーションの隣りには、ファミマの大分オアシス店があります。

周辺施設

大分県立美術館(OPAM)

会場と昭和通り(国道197号)を挟んだ向かいに大分県立美術館(OPAM)があり、2階の連絡通路でつながっています。

「OPAM」は「Oita Prefectural Art Museum」の略で、「出会いと五感のミュージアム」をテーマに、様々な企画展が開催されています。

会場北側はガラス張りになっており、向かいの美術館が見渡せます。

2階のペデストリアンデッキを渡ることで、傘要らずで移動可能です。

1階のアトリウムにはミュージアムショップ「ポルトポルタ」があります。展覧会のグッズやオリジナル商品も販売しています。

楕円の球体は芸術家のマルセル・ワンダース氏が製作した「ユーラシアン・ガーデン・スピリット」という作品で、高さは4mあります。

2階にはランチやカフェを楽しめる「カフェ シャリテ」があり、公演までの時間調整が可能です。

同じく2階のカフェの隣りには「目で楽しむブックギャラリー」もあります。

J:COM ホルトホール大分

J:COMホルトホール大分は、総合文化センターとは反対の大分駅上野の森口(南口)を出てすぐの場所にあります。2013(平成25)年に開業した複合文化交流施設で、地上4階、地下1階の建物内に「大ホール」と「小ホール」の2つのホールがあります。

大ホールは総客席数1,201席(1階721席、2階230席、3階250席)の三層構造で、演劇、コンサート、パブリックビューイング、シンポジウムなど様々な用途に利用できる多機能ホールです。

小ホールは総客席数202席のワンフロア構造で、演劇・音楽やワークショップなど、主に市民の活動に利用されているほか、大ホールのリハーサル等にも利用されています。

「ホルトホール」の名称は、公募により絞られた候補案の中で最多得票を獲得し命名されました(ホルトの由来は大分市の木である「ホルトノキ」にちなんだもの)。

その後、2017(平成29)年からネーミングライツ制度を導入し、地元ケーブルテレビ局の大分ケーブルテレコムが命名権を取得。翌年から「J:COM ホルトホール大分」という愛称が採用され、現在に至っています。

レストラン「あんとれ」

大分駅から会場に向かう途中、産業通りを中央町二丁目交差点を右折した若草公園のほとりにあるのが、レストラン「あんとれ」です。

レトロな洋風の外観ですが、洋食だけでなく大分名物のとり天釜めしが人気メニューのお店で、いつもにぎわっているようです。私が訪れた日も行列ができていました。

施設概要・地図

地図