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初めて高周波文化ホール(新湊中央文化会館)へコンサートに訪れる人を対象に、会場までのアクセス施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

高岡駅前から万葉線に揺られ、射水・新湊へ。
遠征ついでに観光名所を巡り、海の幸も堪能しよう。

高周波文化ホール射水市新湊中央文化会館)は、1981(昭和56)年に開館した、富山県射水(いみず)市にある文化施設です。会館当時は市町村合併前の旧・新湊市の施設として「新湊市中央文化会館」という名称でした。

大小2つのホールを中心に、展示室や会議室も備えており、コンサートや演劇、美術展や各種発表会など、地域に根差した多目的ホールとして、様々なイベントに利用されています。

ネーミングライツ(命名権)制度により、2008(平成20)年から地元に工場を持つ「日本高周波鋼業株式会社」の名前を冠して、現在の愛称で呼ばれています。

ちなみに同社の拠点である富山製造所が、会場の最寄り駅の万葉線新町口」駅から2駅先の「東新湊」駅前一帯に広がっています。

東新湊駅前
日本高周波鋼業㈱富山製造所

高周波文化ホールまでのアクセス

アクセス拠点はJR・あいの風とやま鉄道「高岡」駅

射水市へのアクセスは、JR氷見線・あいの風とやま鉄道の高岡駅をまずは目指すことになります。高岡駅へのアクセスとしては、北陸新幹線新高岡駅経由で向かう方法や、各地からの高速バスで向かう方法などがあります。

前回の記事で紹介したお隣りの氷見市にある「氷見市芸術文化館」の翌日に、今回の会場に向かいましたので、アクセスルートを一部借用する形で紹介します。

北陸新幹線で「新高岡」駅へ

関東方面から向かう場合、新高岡駅まで北陸新幹線を利用し、その後在来線で高岡駅まで移動するのがオーソドックスなルートになります。新高岡駅までの交通費と所要時間は以下の通りです。金沢駅の1つ手前ですが、停車駅の多い「はくたか」号や「つるぎ」号を利用し、「かがやき」号利用の場合は、富山駅で乗り換えになります。

新高岡駅までの所要時間と交通費(北陸新幹線利用)

東京駅から:約2時間40分 13,830円(指定席)
大宮駅から:約2時間15分 12,750円(指定席)
金沢駅から:約13分     1,560円(自由席)

新高岡駅から高岡駅まではJR城端(じょうはな)線という在来線が走っており、次の駅が高岡駅です(乗車時間:約3分)。

高速バスで高岡駅前へ

名古屋方面からは、地元の加越能バスが運行している「高速バス 名古屋線」を利用すると便利です。名鉄バスセンターから高岡駅前まで所要時間約3時間40分で運行しており、運賃は片道3,500円~4,800円(日別運賃)です。「しらさぎ号+北陸新幹線」より多少時間はかかりますが、料金は半額以下で乗り換えの必要もありません。

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今回私は朝8時に名古屋を出る便で高岡駅前に向かったので、その道中を紹介します。

名鉄バスセンターから出発します。2026年で廃止予定でしたが、名駅再開発がいったん白紙になり、しばらく存続が決まりました。
高岡方面のバスは、6番のりばから発車します。
バスが来たら乗車票を運転士に見せて、車両に入ります。
座席は3列の独立シートです。
コンセントやフリーWi-Fiを利用できるのが、在来線利用より便利なポイントです。
途中休憩をはさみ、約3時間40分で高岡駅前に到着しました。降車バス停は「ホテルルートイン高岡駅前」のそばにあります。
ホテルルートイン高岡駅前

高岡駅前から万葉線で「新町口」へ

万葉線「高岡」駅

高岡駅はJR氷見線、あいの風とやま鉄道のほか、万葉線の始発駅でもあります。会場へはここから万葉線で「越ノ潟(こしのがた)」行きに乗車し、終点近くの「新町口(しんまちぐち)」駅まで乗車します。高岡駅からの所要時間は約40分で、運賃は片道400円です。

最寄りの新町口駅までの運賃は片道400円所要時間は約41分です。
路面電車に揺られ、のどかな道中を楽しみましょう。

万葉線株式会社

万葉線名物「ドラえもんトラム」

全国各地の路面電車は新旧様々な車両が走っていますが、万葉線ではご当地出身の藤子・F・不二雄氏の代表作である「ドラえもん」をラッピングした「ドラえもんトラム」が運行されています。

窓にはドラえもんやのび太のほか、作品の登場人物のイラストが描かれています。
車内の内装や天井も青地にキャラクターが掲載。ドラえもんのぬいぐるみもあります。
出典:万葉線ホームページより

万葉線のホームページには、ドラえもんトラム専用の運行時刻表も掲載されています。

「新町口」駅から会場までの徒歩ルート

万葉線「新町口」電停についてから会場までの徒歩ルートを紹介します。特に地図は掲載しませんが、線路沿いに少し進行と逆方向に戻った後、左に曲がれば到着するわかりやすいルートで、所要時間は徒歩約5分です。

「新町口」電停につきました。
乗ってきた方向に戻る感じで、まずは線路沿いに移動します。
右側にNTT西日本(新湊電話交換所)の電波塔が見えます。
踏切がある道路まで来たら、左に曲がりましょう。
後は用水路に沿って進むだけです。すでに会場が見えています。
道路の向こう側に渡れば、会場に到着です。お疲れ様でした。

駐車場

高岡駅からレンタカーで向かう人もいるかと思います。会場の専用の駐車場の収容台数は230台で、無料で利用できます。

1,000人規模のコンサートホールの場合、収容台数230台は多いとは言えないので、やはり公共交通機関の利用が推奨されています。
駐車スペースからは、正面玄関とは反対の西玄関から出入りが可能です。

高周波文化ホールはこんな所

大ホール

大ホールの総客席数は1,220席で、ワンスロープ方式で、クラシックコンサートや歌舞伎、演劇、式典など幅広い用途に対応可能です。

座席はあ列からま列までの31列あり、途中、た列(16列目)とち列(17列目)の間に中央通路が設置されています。

た列~ち列間の中央通路
た列からの眺め

先頭のあ列からお列までの5列150席は、オーケストラピット設置時に取り外されます。そのためお列まではフラットになっています。

あ列~お列の傾斜状況
お列後方の段差部分
最前列付近
最前列からの眺め

か列(6列目)から傾斜が付けられ、通路前方のた列まではスロープによる傾斜、通路後方のち列以降は段差による傾斜が最後列付近(ほ列)まで続いています。

通路前方の傾斜状況
通路後方の傾斜状況

通路後方のち列の前には通路を隔てる柵が設置されており、通路よりも一段上がった高さに座席があります。

ち列左サイドからの眺め
実際のステージの様子
最後列(ほ列)付近
ほ列からの眺め

車いす席はけ列(9列目)とこ列(10列目)の出入口扉付近の左右両端に確保されており、設置する場合は固定席が各5席・計10席分が減少します。

車いすスペース
親子室(ま列)

なお、最後列のま列は親子室(4席分)となっており、実質の最後列はほ列(30列目)になります。

大ホール 座席表

出典:高周波文化ホール公式サイトより

座席

座席は赤の座面・背もたれに木製のひじ掛けの組合せです。適度なクッションの厚みで、座り心地は上々でした。

小ホール

小ホールの総客席数は394席で、大ホールと同じワンスロープ方式です。ピアノの発表会やコンサート、各種式典などの利用が多くなっています。

座席はあ列からつ列までの18列あり、途中、車いす席はお列(5列目)とか列(6列目)の出入口扉付近の左右に1席ずつ確保されており、設置する場合は固定席が計2席分減少します。

あ列~お列付近
か列以降の傾斜状況

先頭のあ列からお列まではフラットになっています。か列(6列目)から傾斜が付けられ、通路前方のた列まではスロープによる傾斜、通路後方のち列以降は段差による傾斜が最後列付近(ほ列)まで続いています。

最前列付近
最前列からの眺め

小ホール 座席表

出典:高周波文化ホール公式サイトより

座席

座席は大ホールと同じく赤の座面・背もたれに木製のひじ掛けの組合せでデザインもほぼ同じですが、色彩的には若干大ホールよりも薄めになっているでしょうか。

館内設備

会場内の施設はエントランスホールを中心に放射状に広がっており、比較的分かりやすい動線になっています。

正面玄関を入った所にあるエントランスホールです。
入ってすぐの左手に、文化会館の事務所受付があります。
大ホールのエントランスは正面玄関を入って右手です。入場待機列はエントランスホール内にできていました。
小ホールのエントランスは、玄関奥の正面を少し上がった所にあります。
エントランスホールを左奥に進んだところには市民ホールがあります。
ホールの脇に展示室もあり、ホール全体を使ってギャラリースペースとしても活用されています。
自販機は共用部に2カ所あり、1つは市民ホールの入口脇にあります。
もう1カ所は西玄関から続く通路にあります。
コインロッカーは共用部ではなく、数は少ないですが大ホールのホワイエ脇にあります。
有料で、1回100円かかります。
事務所受付の左奥には軽食喫茶スペースがありましたが、現在は休業中で、テナント募集の掲示がされていました。
空きテナントスペースです。会場周辺に食べるところがないので、ぜひ入居してほしい所です。

周辺施設

海王丸パーク

万葉線の終点付近(東新湊~越ノ潟)にかけて広がっているのが、帆船「海王丸」を中心に人々が憩うベイエリア「海王丸パーク」です。

帆船「海王丸」は、姉妹船「日本丸」とともに建造された商船学校の練習船として誕生し、「海の貴婦人」と称される美しい姿で、1930(昭和5)年から59年間にわたり、地球約50周を航海し1万人以上の海の若人の育成に寄与しました。

海王丸越しの新湊大橋
遠く立山連峰も見渡せます

1990(平成2)年から富山で一般公開を開始し、現在も海洋教室等の青少年錬成の場として活用され、人々に海・船・港へ親しむ機会を提供する場として親しまれています。

乗船口
船内の展示例

エリア内には富山湾が「世界で最も美しい湾クラブ」に加盟した記念のモニュメントが設置されているほか、海王丸の進水日が2月14日のバレンタインデーであったことから、「恋人の聖地」にも選定されています。

記念モニュメント
恋人の聖地(幸せの愛カギ)

海王丸パーク|帆船海王丸を中心とした憩いのベイエリア

高岡大仏

万葉線の始発駅である高岡駅から徒歩約10分の場所にあるのが、奈良・鎌倉に並ぶ「日本三大仏」の1つ「高岡大仏」です。万葉線「坂下町」電停から徒歩約3分、高岡駅前からでも徒歩10分程度でアクセスが可能です。

高さは16mあり、約800年前に承久の乱をさけて越中で入道した源義勝が木造大仏を造営したことがはじまりとされ、以降何度も荒廃や焼失を繰り返しながら再建を繰り返し、今の形となっています。現在の姿は地元の銅器製造技術の粋を結集したもので、高岡市の指定有形文化財に指定されています。

台座(回廊)内の仏画
焼失した2代目大仏の尊顔

台座は回廊になっており、中には阿弥陀三尊像をはじめとし、戦後の高岡に在住した新進画家10名が描いた13点の仏画や、大火で類焼した2代目高岡大仏の焼け残りとされるご尊顔が安置されています。

高岡大仏|観光スポット・体験|【公式】高岡観光ナビ – 富山県高岡のおでかけ・旅行情報

高岡古城公園・射水神社

高岡市街のほぼ中心部に位置する「高岡古城公園」は、加賀前田家二代当主の前田利長公が築いた高岡城の城跡を明治以来公園として開放したものです。

日本100名城にも選ばれている公園内には護国神社や動物園、博物館、体育館などがあり、市民憩いの場になっています。

園内マップ
高岡市立博物館

四季それぞれに鮮やかな自然美があり、桜の名所としても知られ、高岡市街の散策、観光にぴったりの人気スポットです。

射水(いみず)神社

高岡城址公園内の中心に位置しているのが、射水(いみず)神社です。平安時代に記された「延喜式」に神威が特別な神「名神大社」と記され、越中国を代表する総鎮守一宮として、古くから広く崇敬を集めています。

第一鳥居
拝殿

越中国守であった大伴家持(おおとものやかもち)卿も「万葉集」に詠まれた名勝・二上山の山麓にあった古社で、現在の地には、1875(明治8)年にへ遷座されました。江戸時代の城跡に社殿を構える一宮は全国でここだけとのことです。

新湊きっときと市場

海王丸パークから西へ10分ほど歩いたところにあるのが、新湊漁港で獲れた海の幸を豊富に提供している「新湊きっときと市場」です。シロエビ、紅ズワイガニ、ホタルイカ、ブリ、バイ貝など、旬の新鮮な魚介を求めて、地元の人も多く訪れる人気スポットです。

お土産品コーナーも充実しています。

きっときと亭
地元の味を少しずつ味わえる「富山御膳」

海鮮レストラン「きっときと亭」では、獲れたての魚の刺身や海鮮丼、定食など、新鮮魚の美味しい料理を楽しめるほか、帆船海王丸、新湊大橋、海越しに望む立山連峰など、美しい眺望も楽しめます。

新湊きっときと市場 | スポット・体験 | 【公式】富山県の観光/旅行サイト「とやま観光ナビ」

内川界隈の風景

奥には立山連峰が見えます

新湊地区を流れる「内川」は、両岸に漁船が連なって係留され、どこか懐かしい港町の雰囲気が漂い、近年は映画やドラマのロケ地としても注目されています。

川沿いに広がる美しい町並みは「日本のベニス」とも呼ばれているそうです。
川の駅・新湊」もあり、土産物店や観光船も営業しています。

また、内川には10以上の個性的な橋がかかり、橋巡りして楽しむのもひとつです。

中の橋
山王橋
この山王橋は、少しグロテスクで個性的な、のオブジェが特徴です。
何となくですが、ドラクエのモンスターの「マドハンド」を思わせるフォルムです。

番屋カフェ

散策の後の一休みスポットも充実。「番屋カフェ」は、築100年を超える古民家をリノベーションしたカフェで、映画「人生の約束」のロケ地になった所でも有名です。内川沿いの中の橋と中新橋の間にあります。

番屋を改装した店内は広々した空間で、テーブル席とカウンター席が配置されています。
カフェオレと自家製プリンのセットを注文しました。

私も実際歩きましたが、何とも言えないいい雰囲気の通りです。本当にゆったりと心現れるような気分になるので、おすすめです♪

藤子・F・富士雄ふるさとギャラリー

高岡市はドラえもんをはじめ、数多くの名作を生み出した、日本を代表するまんが家である「藤子不二雄」を構成する著作者の一人の故・藤本弘氏の出身地です。

ここ「藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー」では、故郷高岡での足跡をたどりながら、多くの原画を通して、「まんが」の原点や作品の楽しさ、面白さに触れることができます。

展示室への入口は「どこでもドア」になっています。
出口では、等身大のドラえもんフィギュアがお見送りをしてくれます。

場所は高岡市美術館の2階に位置しており、JR氷見線の「越中中川」駅から向かうと、早く着きます。

越中中川駅は高岡駅から1駅目で、所要時間は約3分です。
風情があり味わい深い駅舎が特徴です。

ドラえもんの散歩道

ちなみに高岡駅前には「ドラえもんの散歩道」と名付けられた広場があります。

作中に登場するキャラクターたちの銅像が12体設置されています。
藤子・F・不二雄先生からの温かいメッセージが刻まれています。

もう一人の「藤子不二雄Ⓐ」こと安孫子素雄(あびこもとお)氏はお隣りの氷見市出身で、氷見にも先生にゆかりの作品が数多くある比美町・中央町を中心としたまんがロード氷見市潮風ギャラリーなどがあり、「藤子不二雄Ⓐまんがワールド」という観光名所にもなっています。

北陸・富山に旅行の際はぜひ「氷見・高岡・射水」の3つの地域を訪れ、山海の幸や立山連峰を望む絶景、日本を代表する漫画家の足跡をたどってみることをおすすめします。

高岡市 藤子・F・不二雄ふるさとギャラリー – 藤子・F・不二雄の「まんが」の原点に触れると共に、作品の楽しさ、おもしろさの数々に触れることができるギャラリーです。

施設概要・地図

地図