最近参加したライブで気づいたこと
世間では新型コロナのデルタ株が猛威を振るっており、第5波の真っ只中ですが、帰省ついでに7月24日にフェスティバルホール(大阪)で開催された「今井美樹 プレミアムアンサンブルコンサート」と、地元で8月3日に本多の森ホール(金沢)で開催された「aiko Love Like Pop vol.22」に参加してきました。
普段ハロプロやクラシックがメインの私が、王道ポピュラーソングのライブに参加するのは久しぶりでした。それぞれのコンサートの感想は別の記事で書きたいと思いますが、今回は配席(販売方法)について、「これはいいかも!」と気づいた点があったので、報告します。
一人席とグループ席が混在?
私の隣りには人がいない。でも前の席の女性二人は連番で隣り合って着席している。その両隣りは1席空けて、別の二人連れのカップルが着席している…。
昨年以降、コロナ禍で開催されたコンサートに私自身何回か参加しましたが、その多くは前後左右の席を空けた「市松模様」の座席配置が中心でした。また、収容人数の制限がなくなって以降のコンサートの中には、着席を前提に、普通に空席を設けず販売されていた公演もありました。
「こんな配席もできるんだ」と思い、サイトやプレイガイドの案内を調べてみました。
グループディスタンスの定義
公演はグループディスタンスでの配席で開催いたします。
※グループディスタンス形式での配席
2名〔空席1席〕2名〔空席1席〕1名〔空席1席〕・・・のように、チケットを2枚ご購入の方は連席になり、他のグループとは1席空けたお席のご案内となります。チケットを1枚ご購入の方は左右1席空席となります。空席には通路も含みます。ただし、2枚ご購入の方で1枚をリセールに出品し成立した場合は、ご購入された方と連席になりますのであらかじめご了承ください。
aiko Live Tour「Love Like Pop vol.22」金沢/松本公演にご来場のお客様へ より
なるほど。これまで一般的だった一人空けの配置は、私のような一人遠征ヲタにはありがたい反面、友達や家族で参加したい人にとっては気の毒だなあと思っておりました。
調べていくうちに、この形式でのライブは昨年末頃から始まっていることもわかりました。
Ticket Board HP より
「ソーシャルディスタンス」と「収容人数の緩和」のいいとこどり
グループディスタンス方式のメリットは、次の2つに集約できます。
・一人で遠征する人も、家族やカップルで参加する人も楽しみやすい
・前後左右の一人空けよりも集客数が増え、興行側の収益力もアップ
グループディスタンス方式は、「ソーシャルディスタンス」と「収容人数の緩和」を考えるうえで、現状において最もバランスの取れた集客方法ではないかと思います。
「声援なし」「着席」「拍手のみ」はしばらく続くとしても、こうした工夫は、コロナ禍でライブに参加したいと思っていても二の足を踏んでいる人のハードルを下げる効果があるのではないかと思います。