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岡山市民会館(岡山駅)の「アクセス」「座席」「楽しみ方」を解説します

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この記事の内容

初めて「岡山市民会館」のライブに訪れる人を対象に、会場までの行き方施設の概要現地での楽しみ方について紹介します。

管理人

残念ながら2023年度いっぱいでの閉館が決まった老舗の市民会館。
ホールは1階(階下)席より2階(階上)席の方が多い特殊な構造で、それ以外の敷地は建物内外ともに少し窮屈な会場です。

岡山市民会館は、1964(昭和39)年にオープンした歴史ある施設で、旭川石山公園に隣接し、岡山城や岡山後楽園にも近い、市内の観光・商業地区の中にある岡山市の代表的な多目的ホールです。

大ホールのほかに多数の会議室も備えており、各種コンサートや舞台・演劇、学校行事など市民の文化活動・娯楽活動の場としての利用されてきましたが、開館から60年近くが経ち、このたび2023年度末(2024年3月)で閉館することが決定しました。

岡山市民会館に代わる新たな文化芸術施設として、「岡山芸術創造劇場・ハレノワ」が昨年末に完成し、2023(令和5)年9月にオープンする予定です。

岡山市民会館までのアクセス

まずは新幹線で岡山駅へ

ライブ遠征の拠点となるのはもちろん、JR・新幹線の岡山駅。すべての「のぞみ」号が停車し、東京方面からも九州方面からも、在来線で四国からも一本で行ける便利な駅です。

まずは新幹線岡山駅に着いたところからスタートします。

ホームから階段またはエスカレーターで改札に向かいましょう。

改札階に下りたところです。在来線乗り換え口を通過し、改札出口に向かいます。

「晴れの国 岡山へ」と書かれたところが改札出口です。

改札を出る前に出口の案内表示があります。「路面電車」と書かれた「後楽園口(東口)」に進みます。

改札を出たら改めて案内を確認。向かって左側に移動しましょう。

コンコースを歩くと、ほどなく下りの階段があるので、下に移動します。

1階の地上出口に着きました。これから徒歩または路面電車で会場に向かいます。

岡山駅からは路面電車または徒歩で

岡山駅からの路面電車ルート

岡山駅後楽園口(東口)からは、路面電車の岡山電気軌道(岡電)が走っており、駅前から会場最寄りの「城下しろした)」電停まで行けば、そこから徒歩3分ほどで到着します。

岡山城方向にまっすぐ伸びる「桃太郎大通り」の中央にある路面電車の「岡山駅前」電停を目指しましょう。

横断歩道を渡る途中で、ホームに移動します。

ホームの前方に進みましょう。

時刻表案内を確認。日中はだいたい6分に1本の割合ででています。

乗車時間約5分で、最寄りの「城下」電停に到着です。

下車後、電停のホームから地下に降りる階段が続いているので進みます。

「しろちか」入口と書いてあります。

下りたところが「しろちか」です。地下街というより通路メインのスペースです。

一応広場のようにもなっていて、地上から光が届く場所に噴水もあります。

噴水の横を通って、地上へ向かいます。

スーツケース等があれば右のスロープを、なければ左の階段を使いましょう。

上がったところは、交差点のお城側です。少し道路幅が狭くなった道(烏城みち)を先に進みます(写真の右方向)。

しばらく進むと、前方に会場の建物が見えてきます。お疲れさまでした。

岡山駅からの徒歩ルート

岡山駅前から会場までは少し距離はありますが、路面電車とほぼ同じルートです。

駅から東の岡山城や後楽園のある旭川沿いまで真っ直ぐ進めばいいだけなので、所要時間は20分程度かかりますが、道は一本道で分かりやすいと思います。

後楽園口(東口)の桃太郎像からスタートします。

横にある噴水の奥にビックカメラが見えるので、その方向に進みます。

ビックカメラ前の道が、先ほど路面電車ルートでも紹介した「桃太郎大通り」です。

ビックカメラの隣りにはマツモトキヨシがあります。

大通りの左右どちらから歩いてもいいのですが、今回はこの辺りから右側に移動しました。

しばらくは通り沿いを道なりに真っ直ぐ進むだけです。

岡山ワシントンホテルプラザの前を通過します。

ほどなく西川緑道公園筋との大きな交差点に差し掛かりますが、そのまま直進します。

「一風堂」の前を通過します。

やがて駅と会場とのほぼ中間に位置する「柳川」交差点に到達します。もちろんこのまま直進です。

しばらく進むと、岡山城への道案内や「城下地下駐車場入口」があります。

更に進むと、先ほどの路面電車「城下」電停があります。右隣りは岡山シンフォニーホールです。横断歩道を渡ってからは、路面電車で説明したルートと同じです。

岡山市民会館はこんな所

1階席(階下席)より2階席(階上席)の方が多い構造

大ホールの形状は、「階下席」と「階上席」の2つに分かれており、総客席数は1,718席あります。他のホールでいう1階席と2階席の位置づけで、チケットの表記としては「階下席=1階席」「階上席=2階席」で表示されています。

階下席はいわゆる「平土間席」で、ステージの高さに近い全体にフラットな席です。1列目から18列目までの782席あり、15列で、右サイドブロックの最後列が車椅子スペースになっています。

写真はこの日座った15列目の席からの眺めです。フラットであることを考慮してか、前後の座席は千鳥配列になっており、前方の人の頭が視界に被らないよう配慮されていました。

座席は15列までのがメインで、通路と入口を挟んで階上席の屋根の部分に当たる左右のエリアの一角に、16列〜18列として3列ずつ配置されています。

16列〜18列(斜め前方から)

15列目と16列目の位置関係

階下席左入口付近から見た眺め

16列目からは多少ひな壇等で高低差が付けられていますが、階上席の屋根がせり出しており、距離・視界ともに少し見辛くなるのは否定できません。

続いて、階上席は1列目から20列目まであり、総客席数は936席と、階下席より多くなっています。途中、5列目と6列目、12列目と13列目に中央通路があります。

12列目~13列目の間の中央通路

先ほど説明した階下席の16列目あたりまでのせり出し部分に相当する1列目~5列目までは、階下席と同じようにステージに正対するようにカーブして配置されています。それより後方の座席は、他のホールのスタンド席のように、まっすぐ配置されています。

ただし、傾斜は階上席の方が付けられており、後方付近の席でも全体的に見やすい構造になっています。

座席表

出典:岡山市民会館公式サイトより

座席座席

座席は座面と背もたれは淡い紫色で、背もたれは階上席(写真)の方がハイバックになっています。

正面玄関がない?エントランス

建物北側 石山公園との間にある道路から岡山城を臨む

この会場の特色の1つに、ホール部分以外の敷地の狭さがあります。

まず外観ですが、普通のホールだと正面玄関があり、入った所にエントランスホールがあるというようなスペースが、この会場には確保されていません。正面玄関がどこにあるかもわからない、というより無い状態です(一応、入場の際は「北入口」から入ります)。

会場の敷地は、岡山城と後楽園を臨む石山公園のほとりにあるものの、北側と西側は道路で遮断されており、東側の建物との間隔もわずかしかありません。残る建物裏手の南側のスペースは、関係者用の駐車場になっています。

建物南側の駐車場スペース(隣りはRSK山陽放送ビル)

限られたスペースでの上下動を余儀なくされる館内

出典:岡山市民会館公式サイトより

外観と同様に、館内も非常に狭い構造になっています。

入ってすぐの所にあるロビー・ホワイエは、上の図面や写真のように、大して高さのない所を上の階と下の階に分かれており、その分各階の通路幅は半分になっています。

フルキャパの場合、その動線上を約1,700人が行き来することになるので、館内移動は結構大変です。

そこにグッズやCDの物販スペースを確保したり、狭い中でも休憩用の椅子が設置されていたりするので、ますます窮屈な印象を受けます。

館内施設

出典:岡山市民会館公式サイトより

狭い館内ですが、それでもいくつか利用者向けの設備や案内が設置されています。

北入口を入ってすぐ右側には、コインロッカーが設置されています(有料)。

その奥に自販機もあります。ドリンクのほか、アイスクリームや栄養補助食品のものもあります。

「市民会館」と銘打っているだけあり、岡山市の市民憲章が掲示されています。

関連して、2階ホワイエには歴代の名誉市民の方の肖像画が飾られています。

その他、会場の壁面に、路面電車の時刻表と乗り場案内も掲示されています。

何となく想像できると思うのですが、終演直後の最寄りの「城下」電停は、岡山駅方面に帰る利用者で混雑します。

そのため、利用する際はアクセスルートで紹介した「しろちか」を通り、ホームまでの階段に順番待ちの列ができるようになっています。

終演直後の「城下」電停ホーム

「しろちか」側から見た路面電車のりば(ここに待機列ができます)

周辺施設

岡山城

岡山城は戦国時代の宇喜多氏によって、16世紀末に現在の地に築城されたものが元となり、その後小早川氏や池田氏の居城としても使用されていました。

天守の外壁が黒塗りの壁であったことから、カラスを意味する「烏(う)」を用いた「烏城うじょう)」の別名でも知られています。

第二次大戦で天守が焼失しましたが、1966(昭和41)年に再建され、2006(平成18)年に日本100名城の1つに選定されました。

2022(令和4)年に実施された天守閣の「令和の大改修」工事が完了し、館内の展示が一新されました。

岡山後楽園

写真提供:岡山後楽園

会場や隣接する石山公園と旭川を挟んで対岸に広がる広大な庭園が、岡山後楽園です。

江戸時代の大名庭園として、藩主の池田輝政が着工を指示し、1700年に完成したものが元となっています。

園内には藩主の居間である「延養亭」や「能舞台」など歴史的な建物があり、水戸の偕楽園、金沢の兼六園とともに「日本三名園」の1つとして、国の特別名勝に指定されています。

烏城珈琲店

路面電車の「城下」電停から横断歩道を渡り、会場に向かう道(烏城みち)の途中にあるカフェが「烏城珈琲店」です。

メニュー表

入口はホテルフロントに隣接

ホテルエクセル岡山の1階にあり、ホテル利用者以外にも観光客向けにオリジナルのブレンドコーヒーや岡山名物の「えびめし」、「デミかつ丼」などのグルメも提供している人気の店です。

この日頼んだ「えびめし」。濃い目のチャーハンにエビが入ったような感じで、錦糸卵とグリーンピースがトッピングされていました。

一緒にブレンドコーヒーと黒ゴマソフトも頼みました。

施設概要・地図

地図