初めて「一宮市民会館」のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方や施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
名古屋と岐阜の中間地点にある市民会館。
交通アクセスが課題で、バスまたはレンタカーで会場へ向かおう。
一宮市民会館は、1974(昭和49)年に開業した、愛知県一宮市にある公共文化施設です。
演劇、コンサート、会議、集会等に使用される多目的ホールで、今年で開館50年を迎えましたが、大規模改修工事のため、2025(令和7)年4月から2026(令和8)年8月まで休館となることが発表されています。
一宮は少し前に駅ビルや市役所等が順次建て替えられ、公共施設は色々ときれいになっている印象ですが、このホールのリニューアルがまだ残っていたな、という感じです。
リニューアル前の状況の報告になりますが、紹介させていただきます。
一宮市民会館までのアクセス
最寄り駅は「尾張一宮」駅または「名鉄一宮」駅
一宮市民会館の最寄り駅は、JR線の「尾張一宮」駅または名鉄線の「名鉄一宮」駅。駅名は微妙に違いますが、県内でいえば名古屋の金山駅等と同じく、総合駅舎となっています。
東海道・山陽新幹線で来た場合は、名古屋駅からJR在来線に乗り換え尾張一宮駅へ向かいましょう。また、北陸方面から特急しらさぎ号に乗ってきた場合は、そのまま尾張一宮駅まで直通で到着します。
中部国際空港(セントレア)まで飛行機を利用した場合は、名鉄の中部国際空港駅から出ている「名鉄岐阜」行きの特急に乗れば、名鉄一宮駅まで乗り換えなしで到着します。
しらさぎ号等で一宮駅まで来る場合、スマホの充電が気になる人もいるかと思います。現地に行くまでには、バス乗り場付近にあるカフェ(イタリアントマトカフェ・ドトールコーヒー)等のコンセント席で充電しておきましょう(東口側にプロントもあります)。
一宮駅前から会場までのバスルート
一宮駅に着いたら、会場まではバスを利用することになりますが、次の2種類のルートが考えられます。
出典:一宮市民会館公式サイトより
2つのバスは一宮駅の西口(名鉄側)から出ているので、ほぼ同じですが、それぞれ少しだけ遠いJR尾張一宮駅の改札からの徒歩ルートを交え、紹介します。
名鉄バスを利用するルート
1つ目の「名鉄バス」ルートは、名鉄一宮駅バスターミナルの4番のりばから出ている路線バスを利用するルートです。最寄りの「両郷町口」バス停まで乗車します。
まずはJR尾張一宮駅の改札からスタートします。
改札を出て、東西連絡通路を左側に進み、西口方面に移動しましょう。
すぐ隣りの左側に、名鉄一宮駅の改札口が見えます。
名鉄一宮駅の改札を過ぎてすぐの右手に、ミュープラット一宮と書かれた通路があります。バスターミナルはこの奥にあるので、進んでいきましょう。
ドトールとファミマの間を通り、バスターミナルに移動します。
道なりに進めば、ほどなくターミナルにたどり着きます。
4番のりばはターミナルの一番近いところにあります。
行先の系統を確認。緑色の40・41・46系統の「江南駅」「江南団地」行きに乗車します。
一宮駅から9つ目のバス停が、最寄りの「両郷町口」バス停です。
46系統の「江南駅」行きが来たので乗車しましょう。
乗車時間約15分で、「両郷町口」バス停に到着しました。最寄りといっても、ここから会場までは徒歩約8分の道のりです。
バスを下りたら、進行方向に移動しましょう。右側はテラスウォーク一宮というショッピングモールです。
国道22号との「両郷町」交差点まで来たら、手前の横断歩道を右に移動します。
横断歩道を渡ります。
しばらく行くと、国道から斜め右に入る側道があるので、そちらに移動します。
テラスウォーク一宮を右に見ながら歩いていきます。
やがてテラスウォークとマクドナルドの間で道が二手に分かれるので、右側の道を進みましょう。
左右どちらでも会場前に着きますが、正面玄関に近いのは右側になります。
カーブスの前を通過します。
ほどなく赤煉瓦の会場建物と大平島公園の緑が見えたら、ゴールはもうすぐです。
会場の手前は駐車場になっています。
駐車場を超えると左に階段があり、その先が正面玄関です。お疲れさまでした。
一宮市循環バス「i-バス」を利用するルート
出典:一宮市公式サイトより
2つ目のバスルートは、一宮市のコミュニティバス(循環バス)の「i-バス」も運行しています。ダイヤに限りがありますが、タイミングが合えば会場近くのバス停まで、片道200円で利用できます。
先ほどと同じく、連絡通路を西口方面に進みます。
今度はそのまま西口から、駅ビルの外まで出ましょう。
ですぐ右側に、「i-バス」ののりばがあります。
オレンジ色の「138系統」のバスに乗車します。
ダイヤを確認。1日11便・1時間に1本です。
6つ目が最寄りの「市民会館(子ども文化広場)」バス停です。
乗車時間約11分で到着。すぐ右にある大平島公園前にあるバス停の方に進みます。
そのまま公園内に入り、中をショートカットして移動していきます。
SLの展示が見えたら、それに沿って右側に移動しましょう。
SL展示前まで来たら、その先を左に曲がります。
公園の反対側の出口が見えてきました。
出たところが、先ほどの会場手前の駐車場前になります。
駐車場は約370台
あまり公共機関のアクセスが良いとは言えないので、私を含め地元の人は、車で行くことがほとんどです。国道22号を入ってすぐの場所にあり、インターからも近いので、車でのアクセスは比較的悪くない会場と言えます。
名古屋方面から来た場合、愛昇殿の白い建物が目印になります。
左に曲がると、会場の茶色い建物が確認できます。
出典:一宮市民会館公式サイトより
ただし、会場周辺は一方通行が多く、駐車場に停める際には係員の指示に従い、進むことになります。
収容台数は411台ですが、そのうち無料駐車場は370台で何か所かに分かれています。当日は係員に「〇番の駐車場に」と指示されることが多いので、指定されたエリアの中で駐車することになります、
一宮市民会館はこんな所
どこからでも見やすい約1,600席
ホールの総客席数は1,588席で、1階席と2階席の二層構造です。集会や式典などの催しから、舞台芸術や本格的なコンサートまで、様々なイベントに対応できる多目的ホールです。
1階席
1階席の総客席数は1,080席で、1列から30列まであります。途中、前方の1列から5列までの108席がオーケストラピットとなるため、5列と6列の間に通路が設けられているほか、中央からやや後方部分の20列と21列の間にも通路が設けられています。
オーケストラピットとなる5列目まではほぼフラットな構造で、着座の場合ステージをやや見上げるような角度での鑑賞になります。
20列後方通路までの中央部分は、スロープにより前方よりやや傾斜が付けられた角度になっています。
21列以降は座席間に段差が付けられ、前方より傾斜角度の付いた構造になっています。今回私は最後列の1つ手前の29列から鑑賞しましたが、特に不自由を感じることなくステージを楽しむことができました。
2階席
2階席の総客席数は580席で、1列から23列まであります。ただし、1列から14列までは後述する左右のサイド席部分のみに配置されており、センターブロックは15列が最前列となります。また、最後列の23列は、左右両端の出入口扉後方の2席ずつのみです。
センターブロックには途中、17列と18列の間に中央通路が設けられています。また、2階席の傾斜は1階席より急になっており、後方に行くほどステージを俯瞰で見下ろす感じになります。
2階サイド席
2階席のセンターブロックは15列目が最前となっていますが、1列から14列付近までは左右の両端から伸びたサイド席になっています。
1階席より高い場所から見る形になるのに加え、座席自体もステージに向かって正対した角度で配席されているので、死角もほとんどなく全体的に見やすい席だと思います。
座席表
出典:一宮市民会館公式サイトより
座席
座席は薄紫色の座面・背もたれとひじ掛けがセットになっています。クッションは最近のものより厚めで、2階席の背もたれは1階席よりハイバック仕様になっています。
エントランス・ホワイエ
会場のメインエントランスは、建物の2階から入る形になります。
先ほど紹介した階段を上ったところにあるメインエントランスです。
ホールは入って右側に進んだところにあります。
ほどなくホールのホワイエに到達します。カフェコーナーはなく、手前と奥に自販機が設置されています。
反対側はガラス張りになっていて、ベンチが備え付けられています。
コインロッカーは、自販機と同様ホワイエの両端に1カ所ずつあります。
小型のものだけですが、100円リターン式で無料で利用できます。
周辺施設
テラスウォーク一宮
バスのアクセスルートで紹介した「両郷町」バス停が最寄りになるのが、アピタ系のショッピングモール「テラスウォーク一宮」です。イオンモールのアピタ版ですね。
一宮駅から名鉄バスをを利用してきた場合、会場に向かう前にここで食事や時間調整を行うのも一興です。
大平島公園(おおひらしまこうえん)
会場の西側にある大平島公園は、グラウンドや遊具を備えた地元の憩いの場です。地域の広域避難場所に指定されています。
アクセスルートでも紹介した蒸気機関車「D51718」の展示や、日本列島を形取り、その地域の樹木を植えた「故郷の森」などの名所もあります。
天気の良い日は、ここでくつろいで開演までの時間を過ごすのもいいと思います。
会場周辺の飲食・グルメスポット
一宮駅を出たら、会場周辺で食事や休憩のできる場所は限られています。
テラスウォークまで行くと少し時間がかかるので、そこまでいかずに済む範囲で候補となる店をピックアップしておきます(どの店も会場のある方の国道22号寄りにあります)。
中華ダイニング 乾(Ken)
会場から最も近い外食の店が「中華ダイニング 乾(ken)」で、会場と道路を挟んで南側にあります。
ランチや定食が1,000円以下で食べられるリーズナブルな店で、お昼時は店の外にまで待機列ができていました。
きしめん・味噌煮込み ふじ乃
中華ダイニング・乾のある角の道を南に1ブロック行ったところにあるのが、きしめん・味噌煮込みの「ふじ乃」です。
せっかく愛知県に来たので名古屋グルメを堪能したい時に便利ですが、こちらの店も写真のように混みあっていました。
めんはコシのしっかりきたきしめんで、味噌煮込みにも使われているようです。
その他ファミレス・ファストフード店
会場の近くを走る国道22号線は幹線道路なだけあって、ロードサイドにはチェーン店が軒を連ねています。会場に近い順に、簡単に紹介しておきます。
ケンタッキー・フライドチキン 一宮店
ケンタッキー・フライドチキンの一宮店は、22号から会場に向かう際に左折する「朝日2丁目」交差点を越えて、先ほど紹介した「中華ダイニング 乾」と同じ道沿いにあります。
デニーズ 一宮朝日店
ファミレスのデニーズも22号沿いにあります。名古屋方面からは「朝日3丁目」交差点を曲がっていったんUターンする必要があり、少しアクセスに手間取るかもしれません。
マクドナルド テラスウォーク一宮店
最寄りのマクドナルドです。店名はテラスウォーク一宮店となっていますが、モール内ではなくはなれの位置にあり、モールより会場に近いアクセスルート沿いに店舗があります。
施設概要・地図
所在地
愛知県一宮市朝日2丁目5−1
アクセス
JR線「尾張一宮」駅または
名鉄線「名鉄一宮」駅下車
徒歩約28分(タクシーで約5分)
名鉄バス
・西口ターミナルより
「江南団地」「江南駅」行乗車
「両郷町口」下車 徒歩約8分
一宮市循環バス「i-バス」
・西口のりばより「一宮コース」乗車
「市民会館」(子ども文化広場)
下車徒歩約2分
ホール
総客席数 1,588席
・1階:1,080席
(オーケストラピット席:108席)
・2階:508席
公式サイト
https://ichinomiya-hall.jp/