初めてアイプラザ豊橋(豊橋勤労福祉会館)のコンサートに訪れる人を対象に、会場までの行き方や施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
新幹線も停まる豊橋駅がアクセス拠点の会場。
東三河地区では最大級のキャパを誇り、幅広いジャンルのコンサートが開催されています。
アイプラザ豊橋(豊橋勤労福祉会館)は、1976(昭和51)年にオープンした、ホール、体育館、会議室、和室、調理実習室等を備えた複合文化施設です。
「勤労福祉会館」という名前のとおり、元は豊橋市や岡崎市、豊田市、一宮市など11か所にあった愛知県の勤労会館の1つでしたが、開館から30年を迎えた2005(平成17)年に、県の行政改革の一環で、自治体への無償譲渡が進められました。
豊橋市に譲渡された後、リニューアルのため2012(平成24)年に一時閉館し、翌年の2013(平成25)年から「アイプラザ豊橋」の名前で営業を再開しました。
豊橋市の所有になってからの施設の指定管理者は、総合建物管理などを手掛ける株式会社ケイミックスが担当しています。
アイプラザ豊橋までのアクセス
新幹線・JRまたは名鉄で豊橋駅へ
会場までのアクセスの拠点となる駅は豊橋駅です。東海道新幹線・JR在来線・名鉄線が乗り入れています。ライブ遠征を考える場合、新幹線で豊橋駅まで行くか、中部国際空港や名古屋駅から向かう場合は、名鉄線の特急で豊橋駅に向かうことをおすすめします。
また、会場のある最寄り駅は豊橋鉄道(渥美線)の南栄(みなみさかえ)駅で、豊橋駅から豊橋鉄道の新豊橋駅に乗り換え、目指すことになります。
ここでは、新幹線または名鉄線で豊橋駅まで向かう鉄道ルートと、豊橋駅から豊橋鉄道新豊橋駅までの徒歩ルートについて紹介します。
新幹線の場合、「豊橋停車」のひかり号で
新幹線の豊橋駅はこだま号のほか、一部のひかり号が停車します。だいたい2時間に1本くらいの割合ですが、関西や名古屋方面からでも、東京からでも、もしちょうどいい時間に豊橋停車のひかり号があれば、利用するに越したことはないでしょう。東京や大阪からの場合、こだま号利用時に比べ約40分時間が短縮できます。
東京駅から 約1時間20分~2時間
9,100円
名古屋駅から 約20分~30分
3,630円
新大阪駅から 約1時間20分~2時間
8,770円
新幹線豊橋駅に到着しました。
そのまま改札口(出口)に向かいます。
豊橋鉄道線に乗り換えるため、向かって右側の南口方面に移動します。
在来線の方へ続くコンコースを進んでいきます。
在来線の改札口の前を通過します。
在来線改札を過ぎてすぐのところに、豊橋鉄道渥美線に向かう通路があるので、右に曲がりましょう。
そのまま通路を直進していきます。
豊橋駅ビルの建物の中を通り抜ける形になります。
やがて出口が見えてきました。
抜けた所からデッキが続いており、その先に豊橋鉄道の新豊橋駅があります。
名鉄の場合は、座席指定の特別車を利用し快適に移動
新幹線の「のぞみ」号や近鉄線で名古屋駅まで来た場合や、中部国際空港(セントレア)から名鉄線に乗車する場合は、名鉄名古屋駅や金山駅で、一部特別車の特急豊橋行きに乗り換えるのも便利です。
名鉄線は一部特別車といって、乗車券のみで乗れる一般車と、特別車両券が必要な特別車が一体となった車両を運行しています。特別車両は「μ(ミュー)チケット」という、一乗車につき360円の座席指定券を購入すれば利用できます。
名鉄の特別車両券は、名鉄の公式アプリ「CentX(セントエックス)」を利用するのが便利です。駅に行かずともスマホを使えば会員登録なしでもクレジット決済が可能で、チケットレスで利用できます。
もちろん乗車券のみで一般車を利用してもいいのですが、名古屋から1時間近く(約50分)の道のりなので、できれば割安の料金で、終点まで快適な車内で過ごす方がおすすめです。
指定席は少し硬めの座り心地の良いクロスシートです。
特別車のみ、フリーWi-Fiを利用できます。
名古屋駅から終点の豊橋駅までの所要時間は約50分です。
豊橋駅はJR飯田線のホームを間借りしているため、JRの3番線に到着します。
そのままJR在来線の改札口に向かいます。
案内表示に従い、出口に進みましょう。
先ほどの新幹線と同じく、豊橋鉄道方面の案内に従い移動します。
改札を出て右側の南口に進みましょう。
改札を出た所にも案内があるので確認し、南口に向かいます。
今回は駅ビルをそのまま抜けた所からのルートで紹介します。
ビルの外はデッキになっており、建物の2階に位置します。右側に進みましょう。
デッキが続いています。
そのまま道なりに進みます。
やがて右側に先ほどの豊橋鉄道の新豊橋駅が見えます。
豊橋鉄道の新豊橋駅から南栄駅へ
新豊橋駅に着きました。ここから豊橋鉄道の渥美線に乗車し、会場最寄りの南栄駅に向かいます。
駅の改札は建物の1階にあるので、まずは階段かエスカレーターで下に降ります。
路線図を確認。南栄駅は、新豊橋駅から4駅目にあります。
日中のダイヤは1時間に4本。15分おきに発車します。
豊橋鉄道は各種ICカードが使えます。入口でタッチして入りましょう。
行き先はすべて「三河田原」行きです。早く出る列車に乗りましょう。
豊橋鉄道渥美線の車内です。
車内の案内図を見ると、南栄駅の所に会場名を確認できます。
南栄駅までの所要時間は約7分です。
南栄駅に着きました。出口は一カ所です。
入場時と同じように、読み取り機にICカードをかざして出場します。
南栄駅から会場までの徒歩ルート
さて、南栄駅に着いたら、あとは会場まで歩くだけです。南栄駅から会場までの所要時間は約8分です。
改札を出てすぐ前にある道(国道259号)を左に進んでいきます。
会場は道の右側にあるので、早めに道路の反対側に渡っておきましょう。
しばらく道なりに進みます。
やがて公園に差し掛かるところで案内標識があるので、右に曲がりましょう。
公園の脇を進んでいきます。
道路の反対には会場最寄りのコンビニのファミマがあります。
ほどなく左手に会場の建物が見えてきました。
後は会場に続く道を通っていきます。
無事会場の正面玄関に到着しました。お疲れさまでした。
駐車場
会場には来場者向けの無料駐車場がありますが、収容台数に限りがあり、すべての来場者の駐車を受け入れることが出来ない旨が、公式サイトに記載されています。
駐車場を利用する場合は、時間に余裕をもって訪れるようにしましょう。公演がある日は、写真のように専用の係員が敷地内の駐車場所に誘導してくれます。
アイプラザ豊橋はこんな所
東三河地区最大のキャパを誇る「講堂」
メインホールとなる講堂は、豊橋市だけでなく東三河地区で最大の収容人員となる1,469席を有しています。
講堂という名前ですが、東三河地区で最大のキャパを誇るホールだけあって、コンサートや演劇をはじめ、各種大会、講演会、発表会などを行うことができます。
1階席
1階席の総客席数は1,157席で、あ列からま列までの31列あります。途中、2カ所ある出入口扉に対応して、し列(12列)とす列(13列)、に列(21列)とぬ列(22列)の間に通路が設置されています。
また、固定席の他に、車いすスペース8席分確保されています。場所は前通路のし列左サイドの位置になります。
車いすスペースには台が設置され、視界も確保されています。
ちなみに通路後方のす列やに列も、通路から一段上がった所にあります。
前方通路手前のし列までの座席はスロープによる緩やかな傾斜で、特にあ列~う列までの前3列はオーケストラピットとして利用されるため、フラットになります。
一方、す列以降の座席間は段差が付けられており、前方より傾斜が急になっています。
2階席
2階席の総客席数は304席で、あ列からく列までの8列あります。途中、え列(4列)とお列(5列)の間に通路が設置されています。後方のセンターブロックのみで構成されており、左右のバルコニー席等は設置されていません。
段差により全体的に1階席よりも傾斜が急になっており、概ねどこの席からもステージは見やすくなっています。
講堂 座席表
出典:アイプラザ豊橋公式サイトより
座席
座席は茶色の座面・背もたれと木製の基礎・ひじ掛けの組み合わせで、座面はファブリック生地の厚めのクッションですが、比較的硬めの疲れにくい造りでした。
他の多くの会場同様、1階席に比べ2階席の背もたれはハイバック仕様になっています。
エントランス・ホワイエ
大ホール(講堂)へのエントランスは、正面玄関を入って左奥にあります。ちなみに講堂内には自販機等はないので、飲み物等が必要な場合は、入場前に確保しておきましょう。
エントランスに入ったところが、1階ホワイエです。
奥に建物2階に向かう階段があります。
建物の1階が1階席前方、2階が1階席後方に位置しています。
上がったところが2階ホワイエです。
2階席へはさらに建物3階への階段を上がります。
3階ホワイエです。2階席はこのフロアの扉から入ります。
館内設備
出典:アイプラザ豊橋公式サイトより
会場の建物は、南栄駅からの徒歩ルートで来た場合はメインの正面玄関入口から、マイカー等で駐車場を利用した場合は、反対側の中庭にある入口から入ります。
正面玄関を入ったところにあるロビーは、それほど広くありません。
正面玄関入口の左奥の事務室脇に、自販機と休憩スペースがあります。
反対の右奥の中庭に面したところにも、待合スペースが確保されています。
図書室横の「売店」と書かれたところには現在店舗はなくなっていますが、代わりに軽食やドリンク等の自販機が設置されています。
コインロッカーは、正面玄関右奥の多目的室の向かいの壁面にあります。
ロッカーは100円返却式で、無料で利用できます。
周辺施設
高師緑地
豊橋鉄道の南栄駅から隣りの高師駅にかけての線路を挟んだ両側には、「高師緑地」と呼ばれる公園が広がっています。
会場に近い線路の西側は、東側ほど面積はありませんが、河川(水路)や遊具広場を配したビオトープのような人工的空間が整備されています。
カフェ パンドラ
会場の駐車場と道を挟んで向かいにあるカフェ「パンドラ」です。
会場周辺は最寄りの南栄駅周辺を含め、あまり飲食施設がありませんが、この店は会場裏手にあるので、時間調整や食事に利用できます。
カレーやサンドイッチ等の軽食がいただけます。
お店は年配の女性が一人で切り盛りしているので、食事を頼んだ場合は少し時間がかかるかもしれません。
カルミア
会場周辺はお店が少ないので、お土産等のショッピングや飲食は、豊橋駅周辺で済ませておく方がベターです。
そんな時重宝するのが、豊橋駅ビルのショッピング施設「カルミア」です。豊橋名産のちくわやかまぼこ、名物のB級グルメの「豊橋カレーうどん」やご当地の和菓子屋「お亀堂」の「ブラックサンダーあん巻き」などの店や販売コーナーが並んでいます。
ブラックサンダーあん巻きはハロプロのご当地出身メンバーであるつばきファクトリーの八木栞(やぎしおり)さんのおすすめです。
ハロプロコンサートの開催日には、駅ナカや駅ビルの販売コーナーに大量入荷され、飛ぶように売れていました。
壺屋
豊橋駅には「壺屋」というお店があります。
1888(明治21)年創業で、主に豊橋駅構内の売店や新幹線の待合室で「稲荷寿し」を中心とした駅弁を取り扱っているほか、立ち食いのそば・うどん店も営業しています。
立ち食いの店舗は、名鉄線で豊橋駅まで利用した際、JR飯田線のホームから改札階に上がった所の正面にあります。
それほど広くないスペースですが、朝やお昼時を中心に賑わっています。JRや名鉄の職員もよく利用しています。
商品を注文するときは、交通系ICカード対応の自販機で購入します。
名物は、麺と稲荷寿し2個のセットです(下のポンポコラーメン・チャーシューメンも気になりますが…)。
この日はきしめんと稲荷寿しのセットを注文しました。
カフェ UNO UNO(ウーノウーノ)
こちらはJR豊橋駅から豊橋鉄道の新豊橋駅に向かう途中の駅ビル2階にあるカフェ「UNO UNO(ウーノウーノ)」です。
ロワジールホテル豊橋のレストランの1つとして営業しており、もちろん宿泊者以外の利用も可能です。
駅東口のデッキに面した、待合わせや時間調整にちょうどいい場所にあります。
ランチやモーニングのプレートのほか、スイーツやパン、パスタとのドリンクセットなどを取り扱っています。
施設概要・地図
所在地
愛知県豊橋市草間町字東山143-6
アクセス
豊橋鉄道渥美線「南栄」駅下車
徒歩約8分
ホール
講堂 総客席数:1,469席
・1階:1,157席+車椅子スペース8席
・2階:304席
公式サイト
https://www.aiplaza-toyohashi.jp/