初めて梅田芸術劇場へコンサートに訪れる人を対象に、会場までのアクセスや施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
舞台・ミュージカルを中心に、2つの劇場で観客を魅了し続ける大阪・茶屋町の芸術文化発信拠点。
新大阪駅から会場へのアクセスは、御堂筋線「中津駅」で下車して向かうのがおすすめです。
梅田芸術劇場は、メインホールとシアター・ドラマシティの2つの劇場を擁する、文化・芸術の発信拠点で、ミュージカルや宝塚歌劇などの自主公演や、演劇・コンサートなどの様々な公演を招聘しています。
会場は、ホテル阪急インターナショナルなどとともに、アプローズタワーの地下1階から7階部分のテナントとして、複合商業施設の「ちゃやまちアプローズ」内にあります。
1992(平成4)年にそれまで現在の「HEP FIVE」の場所にあった「梅田コマ劇場」が茶屋町に移転し、「劇場・飛天」として開業しました。
その後、再び「梅田コマ劇場」に改名した時期を経て、2005(平成17)年に阪急電鉄が隣接する「シアター・ドラマシティ」を買収後、「梅田芸術劇場」としてリニューアルオープンし、現在に至っています。
2つの劇場のうち、メインホールは最新の可動式音響反射板を設置しており、オーケストラによるクラシックコンサートの開催も可能になっています。
運営する㈱梅田芸術劇場は、阪急阪神ホールディングスの100%出資会社で、宝塚歌劇団出身の所属アーティストのマネジメント業務も行っています。
梅田芸術劇場までのアクセス
新大阪駅から中津駅までの鉄道ルート
梅田芸術劇場の最寄り駅は主に4つ。阪急線の大阪梅田駅、地下鉄御堂筋線の梅田駅と中津駅、そしてJR大阪駅です。
ライブ遠征時の拠点となるのは、新幹線の新大阪駅です。ここから大阪の「キタ」の繁華街を目指すことになります。
そのままJR在来線に乗り換えて大阪駅に向かうのもいいですが、会場は阪急線の大阪梅田駅寄りにあるため、少し歩くことになります。
また、梅田駅は様々な路線の結節点でもあり、地上・地下で向かうルートも入り組んでいるので、少し迷いやすい点に注意が必要です。
私がおすすめするのは、「中津駅」で下車して向かう方法です。今回は、地下鉄御堂筋線を利用して中津駅で下車し、そこから徒歩で会場に向かう方法を紹介します。
新幹線で新大阪駅に着きました。ホームから改札口に向かいましょう。
今回は東口から出ることにします。案内に従い、改札を出て右に移動します。
すぐ先に階段またはエスカレーターがあります。
エスカレーターを下ります。
下りたところの通路をそのまま真っ直ぐ進みます。
惣菜屋さんやドトールの前を通過します。
おみやげ街道やミスドの前に「残り80m」の表示があります。
御堂筋線の新大阪駅改札に到着しました。
1番線のホームから乗車します。
中津駅までは2駅、約5分で到着します。
御堂筋線中津駅から会場までの徒歩ルート
中津駅に着いたら、梅田駅川に近い「南口」方面の改札から出場します。駅から会場までの所要時間は4~5分です。
進行方向(梅田方面)のホームの端から改札に移動します。
上がった先にある南改札を出ましょう。
改札を出たら、4番出口に向かいます。
突き当りのエスカレーターを上ります。
4番出口を出たところです。右側に大きな通りがあるので、そのまま進みます。
ファミマを通過すると、奥に阪急線の高架橋があるので、手前を左に曲がります。
左を向いたところです。右奥にある背の高いビルは、阪急電鉄の本社ビルです。
阪急本社ビルの隣りにあるのが、ホテル阪急インターナショナルです。
手前の横断歩道を渡り、ホテル脇の通路を進みましょう。
ホテルの反対側に回り、アプローズタワー内を進めば、会場入口に到着です。
1つ先の梅田よりの横断歩道を渡った場合は、北消防署の脇の通路を入ります。
狭い通路を真っすぐ進みます。
突き当たりにあるテレビ局の毎日放送(MBS)ビルの前を右に曲がります。
そのまま道なりに進むと、会場入口前に到着します。
各駅からの徒歩ルートは公式のyoutube動画で
この会場の公式サイトには、今紹介した中津駅から会場までの徒歩ルートのほか、御堂筋線梅田駅、JR大阪駅からの徒歩ルートが、以下の通りyoutubeの動画で掲載されているので、そちらを是非参考にしてください。
御堂筋線 中津駅から会場まで
阪急線 大阪梅田駅から会場まで
JR大阪駅から会場まで
梅田芸術劇場はこんな所
天井のシャンデリアが特色のメインホール
出典:まっぷるトラベルガイドHPより
メインホールの総客席数は1,905席。1階席から3階席まであり、内訳は1階が1,077席、2階が420席、3階が408席になります。オーケストラピット使用時は、1階席の1列から3列までの70席が撤去されます。
1階席の最後列は26列で、途中13列と14列の間と、19列と20列の間に通路が設置されています。
2階席と3階席の奥行きはともに7列まであり、それぞれ2階席は4列と5列、3階席は3列と4列の間に通路が設置されています。
三層構造ですが、2階席と3階席にはオペラ劇場のようなバルコニー席はなく、端がやや前方にカーブしている程度です。
天井高は地上7階の高さに相当する約11mで、一番高い場所に大きなシャンデリアが設置されており、豪華な雰囲気を醸し出しています。
メインホール 座席表
出典:梅田芸術劇場公式サイトより
約900席の演劇・ダンス公演中心のシアター・ドラマシティ
シアター・ドラマシティはアプローズタワーの地下1階に位置し、入口はアプローズタウンのエスカレーターを下った所にあります。
アプローズタウン入口
ショップ&レストランの一角にあります
エントランス(地下1階)
総客席数は898席で、メインホールの約半分です。規模的に使用される演目は演劇やダンスの公演が中心ですが、コンサートが開かれることもあります。
1階席の最後列は25列で、前方の1列から3列まではオーケストラピット使用時に撤去されるため、フラットになっています。
2階席やバルコニー席はなく1階席のみの構成ですが、中央通路を挟んだ前方と後方でかなりの高低差が付けられています。
中央通路は14列から16列目にかけて通っています。中間の15列は左右の入口扉付近に4席ずつしかありません。後ろの16列目からは大きく段差ができており、ステージが見やすくなっています。
この日座った19列目からの眺め
このように、10列目以降の席を取る場合は、後方の通路に近い16列~18列付近の席を確保するのがおすすめです。
シアター・ドラマシティ 座席表
出典:梅田芸術劇場公式サイトより
座席
座席は、赤を基調とした生地に、花柄の模様が入っています。背もたれは三段に分かれており、肩口付近までカバーする形になります。
周辺施設
SOLVIVA(ソルビバ)梅田店
ちゃやまちアプローズの梅田芸術劇場入口の横にあるお野菜ダイニング&カフェ「SOLVIVA(ソルビバ)梅田店」は、地場野菜の創作料理とカフェが一体になったレストランです。
店名は「SOL(太陽)」と「VIVA(万歳)」を組み合わせた造語で、命の恵みである太陽に感謝し、生産者との絆を大切に“本物の商品”を提供するというのがコンセプトのことです。
ディナーのコースなどもありますが、気軽に楽しめるランチやカフェのみの利用もOKです。
毎日放送(MBS)
会場と道を挟んで隣接しているのが、「毎日放送(MBS)ちゃやまちプラザ」です。
毎日放送(MBS)はTBS系列の準キー局で、TBSホールディングスの大株主でもあります。関西では4チャンネルのテレビ局です。
館内は、ラジオ番組の公開放送や音楽番組、イベント等を開催する「ちゃやまちステージ」と、エントランス内に大型ディスプレイが設置されたガラス張りの空間の「ちゃやまちプラザロビー」で構成されています。
その他、コンビニとマスコットキャラの「らいよんチャン」がコラボした「らいよんデイリーストア」や「タリーズコーヒー」も営業しています。
梅田ロフト
会場の斜向かいには、「梅田ロフト」もあります。大阪の店舗の中でも最大級の品ぞろえで、各種イベントなども開催されています。
飲食はアプローズタウン、物販は梅田ロフトがあるので、周辺での買い物には困りません。
施設概要・地図
所在地
大阪市北区茶屋町19-1
阪急茶屋町ビルディング
アクセス
御堂筋線「梅田駅」「中津駅」より徒歩5分
阪急線「大阪梅田駅」茶屋町口より徒歩3分
JR「大阪駅」御堂筋北口より徒歩8分
ホール
メインホール 総客席数:1,905席
(1階 1077席/2階 420席/3階 408席)
シアター・ドラマシティ
総客席数:898席
公式サイト
https://www.umegei.com/