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初めて昭和女子大学人見記念講堂へコンサートに訪れる人を対象に、会場までのアクセスや施設の概要、現地での楽しみ方について紹介します。
会場までのアクセスは、渋谷駅の乗り換えがカギ。
歴史的名演が生まれた女子大の講堂で、至福のひと時を過ごそう。
昭和女子大学人見記念講堂は、1980(昭和55)年4月の創立60周年にあたり、大学の2代目理事長の人見楠郎氏が、創設者であり初代理事長の人見円吉氏を記念して建設されました。
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大学の講堂でありながら、総客席数は2,070席と、コンサート専用ホールに引けを取らないキャパと音響効果の良さに定評があり、外部一般にも貸し出されています。
これまでクラシックをはじめ、様々なジャンルのコンサートを開催しているほか、その公演を「文化研究講座」として、大学のカリキュラムに組み込んで実施しているなど、在学生の情操教育の教場として活用されています。
竣工から42年の経った2022(令和4)年3月、耐震化・バリアフリー化等の大規模なリニューアル工事を行い、より一層洗練された文化教養施設として生まれ変わりました。
昭和女子大学人見記念講堂までのアクセス
出典:昭和女子大学人見記念講堂公式サイトより
昭和女子大学人見記念講堂の最寄り駅は、東急田園都市線の三軒茶屋駅。
ライブ遠征の場合の拠点となるのは、新幹線の場合は品川駅または東京駅、飛行機で来た場合は京急の羽田空港駅になります。
それぞれの鉄道ルートと、駅から会場までの徒歩ルートを紹介します。
品川駅からは「渋谷駅」の乗り換えがキモになります
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まずはJR線で品川駅から渋谷駅に移動し、東急田園都市線に乗り換えるルートから。
羽田空港から来た場合は、写真のように京急品川駅でJR線に乗り換えましょう。
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JR品川駅から山手線(3番線)で渋谷駅に向かいます。
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5駅目、所要時間約13分で渋谷駅に到着しました。
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案内図を確認すると、田園都市線の渋谷駅は「ハチ公口」の改札を出て向かうことがわかります。
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まずは人込みをかき分け、ホームを降りてハチ公改札に進みます。
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渋谷駅はとにかく段差が多く、エスカレーターやエレベータがない通路も多いです。
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ハチ公改札に着きました。
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改札を出たら向かって左に進みます。
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ハチ公口です。奥の方にスクランブル交差点があります。
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左を向くと、地下鉄(東京メトロ)の渋谷駅に向かう入口があります。
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地下鉄渋谷駅は副都心線、半蔵門線のほか、別の入口から銀座線も乗り入れており、さらに副都心線が東急東横線に、半蔵門線が東急田園都市線にそれぞれ接続しています。
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「田園都市線・半蔵門線」の案内を確認しながら進みます。
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京王井の頭線との分岐を通過します。
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案内に従い、地下2階に移動します。
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エスカレーター・階段を下ります。
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下りたところをUターンします。
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ようやく半蔵門線・田園都市線の改札に到着しました。
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1番線の「中央林間」行きに乗車しましょう。準急・各停どちらでもOKです。
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2駅目が三軒茶屋駅です。写真のように、「昭和女子大学前」の別名が記載されています。お疲れさまでした。
見ていただいたように、渋谷駅はただでさえ人が多いうえに地上→地下の上下動も多く、乗り換えが複雑で時間がかかるのが難点です。
おまけに年中改修工事をしている印象で、個人的にはあまり使いたくない駅の1つです。
東京駅からは地下鉄丸の内線→半蔵門線への乗り継ぎが便利
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東京駅から三軒茶屋駅までの移動は品川駅からと同様に、山手線で渋谷駅まで行き田園都市線に乗り換えることもできます。
しかし、個人的には先に述べたとおり、渋谷駅の乗り換えが面倒くさいので、別の方法で向かうことをお勧めします。
地下鉄(東京メトロ)丸ノ内線の東京駅から大手町駅に行き、そこで田園都市線に相互乗り入れしている地下鉄半蔵門線に乗り換えるのが便利です。
この方法で移動すれば、大手町駅から三軒茶屋駅まで乗り換えなしで移動が可能です。
東京駅から半蔵門線の大手町駅には一応徒歩でも移動できますが、大手町駅の中でも半蔵門線のホームは東京駅から最も離れた位置にあるため、丸の内線で1駅移動する方が楽です。
三軒茶屋駅から会場までの徒歩ルート
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三軒茶屋駅に着いたら、南出口から国道246号を東に進みます。ほぼ一本道で、徒歩約7分で会場に到着します。
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まずは中央改札に向かいましょう。
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改札を出て左側にある「南口A」出口の階段を上がります。会場の看板が目印です。
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地上に出たところです。上を首都高速渋谷線が走っています。
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東急バスの「三軒茶屋駅前」バス停を通過します。
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モスバーガーカフェの前を通過します。
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続いて「町の洋食屋さん アレックス」を通過。行列ができていました。
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続いて日産レンタカー前を通過します。
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味噌ラーメンの店もあります。
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「昭和女子大」バス停前を通過します。ちょうどバス停1つ分歩きました。
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バス停前が昭和女子大学の正門です。右に曲がりましょう。
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ここからは大学の敷地内です。
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キャンパスの中を奥に進みます。
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左側の大きな白い建物が、会場の人見記念講堂です。お疲れさまでした。
昭和女子大学人見記念講堂はこんな所
スクールカラーのブルーに彩られた「講堂」
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ホール1階の客席数は1,538席で、1列目はなく、2列目から35列目の34列あります。
途中、20列と21列の間に中央通路があり、車椅子専用席は8列目の両サイドに3席ずつ、計6席設置されています。
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先頭の2列目から6列目くらいまではほぼフラットで、以降は適度な傾斜が付けられています。
また、中央通路より前は段差無しのスロープ、中央通路より後ろは1列ごとに段差が設けられており、全体的に適度な傾斜となっています。
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ホール2階は総客席数532席でA列~L列までの12列あり、真ん中のF列とG列の間に中央通路が設けられています。
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写真のとおり、ホール2階は傾斜は1階に比べて傾斜が強めに付けられています。ステージを俯瞰で見下ろす形になり、距離は少しありますが、全体的に見やすい席が多いです。
座席表
出典:昭和女子大学人見記念講堂公式サイトより
座席
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リニューアル後の座席は、昭和女子大学のスクールカラーに合わせ、座面と背もたれが濃淡を分けたブルーに統一されています。
肩口まで背もたれのクッションをカバーしつつ、首筋から後頭部の下を木製部分で支える形になっています。
ホール壁面
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ホールの壁面も、座席と同じくスクールカラーであるブルーのグラデーションが施されています。
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遠目で見ると分かりにくいですが、タイル状の格子模様の組合せで構成されています。
広々としたメインロビー・2階ロビー
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エントランスを入ったところが、1階メインロビーになります。2階も含めて、こちらもスクールカラーのブルーのフロアカーペットが敷かれています。
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全体的にゆったり広々とした作りになっており、ロビーにはその広さを活かして、複数の絵画や美術品等が飾られています。
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この日の「ドラゴンクエストコンサート」(東京佼成ウィンドオーケストラ)で指揮者を務めた大井剛史氏の話によると、この会場は演者の楽屋も余裕のある作りになっているそうで、指揮者の控室にはシャワーだけでなく、浴槽も備え付けられているとのことです。
1980年代の歴史的名演の舞台
私がこの会場と聞いて真っ先に思い出すのは、1986(昭和61)年5月19日に開催された、カルロス・クライバー&バイエルン国立管弦楽団の日本公演です。
カルロス・クライバー(1930ー2004)は2017年にイギリスのBBCミュージックマガジンのサイトで発表された「現役指揮者100人が選ぶ最も尊敬する指揮者ランキング」で第1位を獲得するなど、世界中で愛されているマエストロです。
この日の公演はベートーベンの「交響曲第4番及び第7番」をメインに、ヨハン・シュトラウス2世の「喜歌劇『こうもり』序曲・ポルカ『雷鳴と電光』」なども演奏され、後にライブCDにも収録されています。
他にも、同年の10月14日に開催されたセルジュ・チェリビダッケ&ミュンヘン・フィルによる、ムソルグスキーの「展覧会の絵」やシューマンの「交響曲第4番」などの名演も、この会場です。
開業した1980年当時、東京には現在のサントリーホールなど、大きなキャパで音響の優れたホールがありませんでした。
そのため、海外のオーケストラの日本公演の会場として使用されることが多く、このような歴史的名演の舞台となる機会に恵まれました。
帰りの動線に注意
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三軒茶屋駅から会場までの徒歩ルートを紹介したところで何となく感じられた方もいるかもしれませんが、会場と最寄り駅を結ぶ動線が弱い点に注意が必要です。
国道246号線沿いの歩道は道幅が狭いため、終演後、約2,000人の来場者が帰路につく際、駅までずっと行列が続くことになります。
この日も写真のように、3列ずつの規制退場を徹底し、道沿いに交通整理員を付けて対応したにもかかわらず、駅にたどり着くのに行きの倍ほどの時間を要することになりました。
皆さんもお帰りの際は、前もって道路の北側に移動して駅に向かう等の工夫をされることをおすすめします。
周辺施設
昭和女子大学
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今回初めて訪れた昭和女子大学。コンサートを大学のカリキュラムに組み込む情操教育を実施しているだけでなく、女性が人生を拓く力をつけることをモットーに、「夢を実現する7つの力」を学びの指針としているそうです。
7つの力
(1)グローバルに生きる力
(2)外国語を使う力
(3)ITを使いこなす力
(4)コミュニケーションをとる力
(5)問題を発見し目標を設定する力
(6)一歩踏み出して行動する力
(7)自分を大切にする力
学長は元官僚の坂東真理子氏。グローバルな時代の流れに対応した学科編成や就活サポート、女性のライフスタイルの変化に合わせたキャリア設計の指導を行っています。
その甲斐あってか、女子大の中では偏差値、就職ともにトップクラスの実績を誇っており、特に実就職率については、2011年から12年連続で卒業生1,000人以上の女子大学で第1位を達成しています。
施設概要・地図
所在地
東京都世田谷区太子堂1-7-57
アクセス
東急田園都市線(半蔵門線直通)
「三軒茶屋」駅下車 徒歩7分
ホール
総客席数:2,070席
1階席 1,538席(車いす席6席含む)
2階席 532席
公式サイト
https://hall.swu.ac.jp/